旅行ブロガーが自撮り中に崖から転落 インスタ映えと命、どちらが大切か
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アメリカ・カリフォルニア州にあるヨセミテ国立公園。ユネスコ世界遺産にも登録されているこの国立公園は、世界中からたくさんの人たちが訪れる大人気の観光名所です。
そんなヨセミテ国立公園の中にある断崖『タフトポイント』はヨセミテ渓谷が一望でき、絶好の写真スポットとして有名な場所。
タフトポイント
2018年10月、このタフトポイントの崖の下で2人の男女が変わり果てた姿で見つかりました。
見つかったのはアメリカに住むミナクシ・ムーティーさんとヴィシュヌ・ヴィシュワナトさん夫婦。
2人は全米を旅しているトラベルブロガーで、Instagramは多くのフォロワーが旅先から投稿される彼らの写真を楽しんでいました。
海外メディア『BBC』によると、2人はタフトポイントで自撮り写真を撮ろうとしたところ、誤って転落したとみられるということです。
2018年3月に投稿された写真の中で夫のミナクシさんは、『スリルを味わうために危険なことをするのが好きな人』について触れていました。そこで彼はこうコメントしています。
ミナクシさんとヴィシュヌさん夫婦は決していつも危険な場所で写真を撮っていたわけではありません。今回はたまたま不運な事故だったのでしょう。
夫婦が亡くなってからも、Instagramには2人の遺産である素晴らしい写真が残されています。
ヴィシュヌさんのファッションはそれぞれの背景に見事にマッチ。壮大な大自然やカラフルでポップな写真はただの記念写真とは違い、どれもとても芸術的ですね。
きっと2人は見ている人たちを楽しませようと、毎回さまざまな趣向を凝らしていたのでしょう。
そして2018年11月11日の時点で最後の投稿がこちらの写真です。
『BBC』によると、2011年から2017年の間に自撮り写真の撮影中に命を落とした人は259人にのぼるということです。もっとも多い死因が溺死で、ほかには転落死や感電死、焼死などが挙げられます。
ヨセミテ国立公園のタフトポイントはその絶景から、プロポーズをする人も多いロマンティックなスポットとして有名です。
ただ崖の先端に小さな柵があるだけで決して安全とはいえず、過去にも転落死が報告されています。
ミナクシさんとヴィシュヌさんのInstagramにはたくさんの追悼のコメントがあふれています。その中にはもう2人の美しい旅の写真が見られないことを残念に思っている人も多いようです。
美しい写真に感動したり癒されたりすることは多いもの。しかし、いい写真を撮るために命を落としてしまうなんて悲しすぎます。
なかなかなくならない自撮り撮影の事故。生前のミナクシさんのいうとおり、『その写真は命を懸けるほどの価値があるのか』ということをすべての人に思い出してもらいたいものです。
[文・構成/grape編集部]