小学生「ロボットと結婚して、子どもはできる?」 教授の返答に称賛の声 By - grape編集部 公開:2018-12-27 更新:2019-01-12 ロボット小学生 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 1984年から期間限定で放送されている、人気番組の『子ども科学電話相談室』(NHKラジオ)。 子どもたちから寄せられる疑問に対し、電話を通していろいろな分野の知識を持つ教授たちが返答する番組です。 2018年12月26日に放送された『冬休み子ども科学電話相談室』での、電気通信大学の坂本真樹教授による回答が話題になっています。 「ロボットと結婚して、子どもはどんな子になる?」という質問に… 小学4年生の女の子が発したのは、こういった質問でした。 人間とロボットは結婚できるんですか?また、子どもはどんな子になるんですか? TV番組で「将来はロボットが当たり前の社会になり、人間と同じような働きをする」と聞き、「ロボットも結婚もするようになるのかな」と思ったという女の子。 きっと、ロボットたちが人間のように生活をして、自分たちと似た生活を営む未来を想像したのでしょう。 そんな女の子に、坂本教授は「人間とロボットで子どもができたら、どうなると思う?」と聞くと、女の子は「人間かロボットどちらかに似る子どもになると思う」と返しました。 ※写真はイメージ 坂本教授は、まず人間の子どもができる仕組みを知らない女の子に、受精について簡単に説明。 精子と卵子が合体した際、父親と母親の遺伝子が混ざり合うことで、『父親似』『母親似』になることを伝えました。そして、相手がロボットだった場合について、こういいます。 だから、同じようにロボットと人間が結婚して子どもができたら「ロボット似なのかな。人似の子どもができるのかな」って思うのは、とってもよく分かります。 でも、えっと…そういうふうにはできない。 つまり、ロボットは生物…生き物ではないので、人間同士のようには残念ながら子どもが生まれるってことはないんです。 冬休み子ども科学電話相談 ーより引用 「機械であるロボットには生殖機能がないため、いまの技術では人間のように子どもを作ることはできない」…それが、坂本教授の回答でした。 子どもにも理解できるように配慮した、坂本教授の分かりやすい説明を聞いた女の子は、少し残念そうな声色で「ふーん…」といいました。 すると、坂本教授はフォローをするように優しい口調でこういいます。 残念なんですけど…。でも『子どもを作る』ってことだけが結婚ではないし、あと「子どもが欲しいな」って思った時に、別に卵子と精子が受精してってことではなくても、なんかこう、育てられない人の子どもを代わりに育ててあげたりとか、いろんな形で子どもを育てたり、持つことはできるんですね。 で、結婚していても子どもができない人もいるわけだから、もしかしたら「協力して子どもを育てていく」ということが「結婚する」ということだったら、ロボットと人が協力して子どもを育てていく…ということが、きっとできるんじゃないかな、と思います。 冬休み子ども科学電話相談 ーより引用 最後は笑いながら「もしかしたら『人間同士で育てるよりも、ロボットと人間で育てたほうがうまくいくかもしれない!』って思ったりすることもあります」と話した、坂本教授。 結婚をするということは、子どもを産むだけではないこと。血がつながっていなくとも『我が子』になれること。そして、協力して子どもを育てるのは大切だということ。 それらを女の子に伝え、ロボットと子どもを作ることはできなくとも、『協力し合うパートナー』としては可能だと、坂本教授は説明しました。 坂本教授の回答に対し、ラジオを聴いた人からネット上にいろいろな感想が投稿されています。 ・とても素敵な解答。心が温まった…! ・目からウロコ!確かに、子作りだけが結婚の理由ではないよね。 ・子どもを産むことだけが結婚の目的じゃない。結婚と子育ては別だよね。 ・同性婚についていろいろな意見が出ている現代だけど、いつかロボットとの結婚の話題も出るのかな。 質問をした女の子だけでなく、ラジオを聴いていた多くの大人も考えさせられたようです。 ちなみに、坂本教授によるとロボット同士の『結婚』についての研究が進んでいるのだとか! ここでの『結婚』は、優れたロボット同士のデータをかけ合わせることで、さらに優れたロボットを生み出し、進化させることを目的としているといいます。 人間の中でも、結婚の定義や理由はそれぞれ異なります。いろいろな形の幸せを、多くの人が感じられる社会になるといいですよね。 [文・構成/grape編集部] 出典 冬休み子ども科学電話相談 Share Post LINE はてな コメント
1984年から期間限定で放送されている、人気番組の『子ども科学電話相談室』(NHKラジオ)。
子どもたちから寄せられる疑問に対し、電話を通していろいろな分野の知識を持つ教授たちが返答する番組です。
2018年12月26日に放送された『冬休み子ども科学電話相談室』での、電気通信大学の坂本真樹教授による回答が話題になっています。
「ロボットと結婚して、子どもはどんな子になる?」という質問に…
小学4年生の女の子が発したのは、こういった質問でした。
人間とロボットは結婚できるんですか?また、子どもはどんな子になるんですか?
TV番組で「将来はロボットが当たり前の社会になり、人間と同じような働きをする」と聞き、「ロボットも結婚もするようになるのかな」と思ったという女の子。
きっと、ロボットたちが人間のように生活をして、自分たちと似た生活を営む未来を想像したのでしょう。
そんな女の子に、坂本教授は「人間とロボットで子どもができたら、どうなると思う?」と聞くと、女の子は「人間かロボットどちらかに似る子どもになると思う」と返しました。
※写真はイメージ
坂本教授は、まず人間の子どもができる仕組みを知らない女の子に、受精について簡単に説明。
精子と卵子が合体した際、父親と母親の遺伝子が混ざり合うことで、『父親似』『母親似』になることを伝えました。そして、相手がロボットだった場合について、こういいます。
「機械であるロボットには生殖機能がないため、いまの技術では人間のように子どもを作ることはできない」…それが、坂本教授の回答でした。
子どもにも理解できるように配慮した、坂本教授の分かりやすい説明を聞いた女の子は、少し残念そうな声色で「ふーん…」といいました。
すると、坂本教授はフォローをするように優しい口調でこういいます。
最後は笑いながら「もしかしたら『人間同士で育てるよりも、ロボットと人間で育てたほうがうまくいくかもしれない!』って思ったりすることもあります」と話した、坂本教授。
結婚をするということは、子どもを産むだけではないこと。血がつながっていなくとも『我が子』になれること。そして、協力して子どもを育てるのは大切だということ。
それらを女の子に伝え、ロボットと子どもを作ることはできなくとも、『協力し合うパートナー』としては可能だと、坂本教授は説明しました。
坂本教授の回答に対し、ラジオを聴いた人からネット上にいろいろな感想が投稿されています。
・とても素敵な解答。心が温まった…!
・目からウロコ!確かに、子作りだけが結婚の理由ではないよね。
・子どもを産むことだけが結婚の目的じゃない。結婚と子育ては別だよね。
・同性婚についていろいろな意見が出ている現代だけど、いつかロボットとの結婚の話題も出るのかな。
質問をした女の子だけでなく、ラジオを聴いていた多くの大人も考えさせられたようです。
ちなみに、坂本教授によるとロボット同士の『結婚』についての研究が進んでいるのだとか!
ここでの『結婚』は、優れたロボット同士のデータをかけ合わせることで、さらに優れたロボットを生み出し、進化させることを目的としているといいます。
人間の中でも、結婚の定義や理由はそれぞれ異なります。いろいろな形の幸せを、多くの人が感じられる社会になるといいですよね。
[文・構成/grape編集部]