吃音の息子が先生に書いた『お願いの手紙』 内容に「素晴らしい!」「見習いたい」
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- 出典
どもってしまったり、思うように言葉が出てこなかったり…会話をするうえで苦労が多いきつ音症。
生活していると、他人と会話をすることは避けられません。頭の中に伝えたい気持ちがあっても、なかなか言葉にできないのはつらいことでしょう。
また、時には他人から怪訝な目を向けられることもあり、傷付く人も少なくないといいます。
きつ音症の息子がつづった、先生への『お願いの手紙』
小学生になる息子の母親である、Twitterユーザーが投稿した『手紙』が話題になっています。
冬休みの期間中、ある学習教室に通っているというきつ音症の息子さん。その教室には、息子さんと同じ学校に通う子もいれば、初対面の子も通っています。
そのため、息子さんは教室の先生に向けて、1枚の『お願いの手紙』を渡すことにしました。
・僕はきつ音です。
・文章を読む時や質問に答える時、特にかしこまって話す時に始めの音が出にくくなることがあります。
・音を出しにくくなることには波があるので、自分でも予想がつかないため、困る時があります。
<先生がたへお願いです>
・できれば、同じ教室のみんなに僕のきつ音のことを伝えてくれませんか?
周りのみんなが、僕のことを「漢字が読めないと思っているんじゃないか」とか「どうしたんだろう?」と思っていると思います。
本当は自分でカミングアウトしたいけど、まだ自信がないので手伝ってください。よろしくお願いします。
手紙を渡した後、先生たちは職員ミーティングを開き、息子さんの件について真剣に話し合いを行ってくれたといいます。
そして翌日、先生がほかの生徒たちに息子さんのことを伝えると、生徒からは「知らなかった!」「そんなことでいじめるヤツがいたら、許さない!」といった声が上がったそうです。
また、生徒だけでなく先生の中にもきつ音症を知らなかった人もいたのだとか。息子さんの手紙をキッカケに、きつ音症についての知識を持つことができたのではないでしょうか。
「息子さんのおかげで、私たちにとっても子どもたちにとっても、とても意義のある時間が持てました。よい流れができると思います」
息子さんのカミングアウトを直接手伝った先生は、母親である投稿者さんにこういいました。
その後、息子さんは学習教室へ軽い足取りで出かけるようになったそうです。そして、教室から帰ってくると、教室であった出来事について母親にたくさん話をしてくれるといいます。
これも、息子さんが自分自身と向き合い、しっかりと相手へ伝える努力をしたからこそでしょう。
きつ音のため涙することは多いけど、少しずつ自分が生きやすくするための手段を身につけている。逃げずに向かっている。
私も見習いたい。
1歩ずつ歩んでいく息子さんの姿を見て、そうつづった母親。
投稿は拡散され、多くの人から称賛の声が寄せられています。また、きつ音症を持つ人からは「カミングアウトできる、息子さんの勇気はすごい」「いまはつらいこともあるけど、頑張って!」といったコメントが寄せられました。
息子さんの行動は、ネットを通してさらに多くの人へいい影響を与えたのではないでしょうか。
※掲載の許可はいただいておりますが、投稿者様の希望で匿名にしております。
[文・構成/grape編集部]