各国をイメージした『KIMONO』に首脳らが感動 日本からも「誇りに思う」の声
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2019年6月、キム・カーダシアンが自身がプロデュースした下着ブランド名に『Kimono(キモノ)』と名付けた一件に対して、日本国内外で批判の声が上がっています。
キム・カーダシアンが下着を『Kimono』で商標申請 「着物を奪わないで!」と非難の声
すでにキム・カーダシアンは『Kimono』で商標登録を申請しており、「文化の盗用」という指摘に対しても「日本の文化としての着物に深い尊厳をもっている」「文化をけがすような商品をデザインしたり発表したりすることはない」とし、変更する意思がないことも明言。今後ますます波紋を呼びそうです。
世界よ、これが着物だ
そんな中、日本の文化を通して『和の心』を世界に発信することを目的としたプロジェクト『KIMONO PROJECT(キモノプロジェクト)』が注目を集めています。
同プロジェクトでは、世界をイメージした振袖や帯、通称『KIMONO』の制作や、国内外で開催されるイベントにKIMONOを活用するなど、KIMONOを使った事業を幅広く展開。
同月28〜29日に大阪で開催された『G20大阪サミット2019(以下、G20)』にも、同プロジェクトが関わっていました。
各国の首脳らが日本へ到着した際、その国をイメージしたKIMONOを着用してお出迎え。デザインの美しさはもちろん、心からの歓迎が伝わる『おもてなし』に、感動の声がTwitter上に投稿されました。
シンガポール リー・シェンロン首相
欧州連合(EU) パトリシア・フロア駐日欧州連合大使
なお、『KIMONO PROJRCT』の公式ウェブサイトでは、そのほかの国の着物も見ることができるので、ぜひ一度ご覧ください。
出典:『KIMONO PROJECT』 スクリーンショット
出典:『KIMONO PROJECT』 スクリーンショット
今回のG20をきっかけに、日本国内でも初めて同プロジェクトを知った人は多く、感動の声が多く上がっています。
・世界よ、これが着物だ!
・日本人なのに、こんな素晴らしいプロジェクトがあることを知らなかった。もっと広まってほしい。
・なんて素敵なプロジェクトだろう。着物がある国に生まれたことを誇りに思う。
その国の大使や出身者から情報を集め、かつ確認を経て制作されるという各国をイメージした振袖と帯。
歴史的背景や文化を知り、理解した上でデザインに落とし込む姿勢からは深いリスペクトを感じます。
しかし、本来それは特別なことではなく、他者を知ろうとする時に誰もが当たり前のようにすべきことのはずです。
今回、『KIMONO PROJRCT』によって制作されたKIMONOが多くの人々を感動させているのは、KIMONOを通して制作に携わる人たちの『おもてなし』が伝わって来るからでしょう。
なお、2014年からスタートした『KIMONO PROJRCT』では、これまでに100か国以上をイメージしたKIMONOを制作してきました。
しかし、まだ折り返し時点であり、最終的には世界206の国と地域のKIMONOを制作することがゴールなのだそうです。
制作はすべて寄付によってまかなわれています。同プロジェクトの思いに共感した人は、協力してみてはいかがですか。
KIMONO PROJECT
[文・構成/grape編集部]