非難を受け『Kimono』騒動に決着か キム・カーダシアンが名称の変更を発表
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2019年6月25日、アメリカのタレントであるキム・カーダシアンがプロデュースする新しい下着ブランド『Kimono(キモノ)』を発表しました。
このブランドは、キムが15年もの間取り組んできたプロジェクトであり、アメリカで商標登録を申請しているとのことです。
『キモノ』と聞くと、きっとすべての日本人は振袖や袴などの和装を想像することでしょう。
「着物という名称が奪われてしまうかもしれない」「文化の盗用だ」といった声が、日本国内だけでなく海外からも多数寄せられました。
ネットでは名称の変更を求める署名が13万人を超え、京都市の市長も抗議する声明を発表しました。
キム・カーダシアンが下着を『Kimono』で商標申請 「着物を奪わないで!」と非難の声
キム・カーダシアン、下着ブランド『Kimono』の名称変更を表明
同年7月1日、キムがTwitterを更新。
「慎重に再検討した後、新しい名前でブランドを立ち上げることにしました」とつづり、下着ブランド『Kimono』の名称変更を発表しました。
キムのInstagramアカウントのフォロワーは、なんと1億4千万人以上。日本の総人口を超えています。
世界への影響力が大きい彼女が、もしこのまま『Kimono』という名称で下着ブランドを発足した場合、海外での『キモノ』のイメージが変わっていたかもしれません。
日本の伝統文化であり、民族衣装である着物が無事に守られたことに対し、ネットでは安堵する声が相次いでいます。
・とりあえずホッとしました。さすがに京都市から警告されちゃあね…。
・強引に行動する人も多くいる中、キムがいろいろな意見に耳を傾けてくれる人でよかった。
・ひと段落かな?新たな名称でまた波が立たないことを祈ります。
こうして無事に騒動が収まったのは、ネットの声や署名活動、京都市の抗議があってこそでしょう。
京都市は声明で「私たちの強い思いを御理解いただくためにも、キム様にはあらゆる日本の文化を守り育ててきた京都にお越しいただき、『きもの文化』の神髄に触れていただければ幸いです」とつづっていました。
私たちも、大切な文化を守ると共に、着物という文化の本質をより多くの人に伝えていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]