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強い勢力を持つ台風19号 接近日は『満月』のため大潮にも注意

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

大型で猛烈な勢力の台風19号が日本列島に接近中。

2019年10月8日9時50分に気象庁が発表したところによると、台風19号は同月12日から14日ごろにかけて日本列島に近付くと予想されています。

台風接近前に対策を

台風19号は、同年9月9日に千葉県に大きな被害をもたらした台風15号よりも勢力が強いため、「前回よりも深刻な災害が起こるのではないか」と懸念されています。

内閣府政府広報オンラインでは、台風接近に伴い対策をするように呼び掛けています。

・雨戸やシャッター(ちゃんと閉まるか点検補修を)

・窓(ひび割れやがたつきがないか)

・雨戸やシャッターのない窓(割れたガラス飛散防止のためにカーテンを閉めたり窓に飛散防止フィルムを貼る)

・雨どい(枯れ葉や砂がつまっていないか)

・屋根瓦やトタン(めくれたり壊れたりしていないか)

・テレビアンテナ(錆びたりゆるんだりしてないか)

・物干し竿(飛ばされないよう下におろしておく)

・庭木(飛ばされたり、倒れないように固定する)

・植木鉢(強風で飛ばされそうなものは家の中へ)

・プロパンガス(固定されているか)

大潮に注意

台風などの発達した低気圧が来ると、海面の水位が上昇する『高潮』となります。

さらに、『大潮』と『高潮』が重なると、次のような危険性があると気象庁は呼び掛けています。

一般に、大潮(新月または満月の頃で、満潮時の天文潮位は最も高くなり、逆に干潮時の天文潮位は最も低くなる)の満潮時に台風の接近による高潮が重なれば、それに伴って被害が起こる可能性も高くなりますので、特に注意が必要です。

気象庁|台風に伴う高潮 ーより引用

過去には大潮と高潮、さらに満潮の時間が重なりこのような浸水被害がありました。

平成16年台風第16号は、8月30日、強い勢力で西日本を縦断しました。台風の接近、通過に伴う気圧低下で海面が上昇し、南からの暴風による吹き寄せで豊後水道などから瀬戸内海に大量の海水が送り込まれ、瀬戸内海沿岸では高潮が発生しました。 一年を通じて最も潮位の高い季節のしかも大潮の時期にあたり、さらに満潮の時間と重なったこともあり、香川県では床上8,397棟、床下13,424棟、岡山県では床上5,696棟、床下5,084棟、広島県では床上1,386棟、床下6,139棟の浸水被害*が発生しました。

*消防庁 平成16年台風第16号による被害状況(第11報)

気象庁|高潮による災害 ーより引用

2019年10月14日も大潮で通常より海面が高くなるため、浸水被害が起こりやすくなっています。

また、台風19号が通過すると予想されている東京では、同日の5時1分と17時12分が満潮に。この時間に台風が接近するとさらなる被害の拡大が懸念されます。

海沿いの地域の人たちは、事前に地域の高潮危険度や避難ルートなどを確認しておきましょう。

新しくTwitterに開設された、気象庁公式の防災情報アカウント(@JMA_bousai)では、防災上の留意事項なども発信していくといいます。こちらも併せて防災情報をチェックしてください。

今後の台風の動きに注意し、早めの対策と行動で身の安全を確保するようにしてください。


[文・構成/grape編集部]

出典
気象庁@gov_online@JMA_bousai

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