「神対応」東京都に10万枚のマスク!? 粋な計らいに「素晴らしい」「さすが」 By - grape編集部 公開:2020-04-20 更新:2020-04-21 マスク寄付新型コロナウイルス感染症(COVID-19) Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、世界的にマスクが不足しています。 そんな中、スマホや、スマホと連動したスマート家電の製造、販売を行っている中国の企業『Xiaomi』が上海の財団『Shanghai Foresight Foundation』とともに、東京都庁に約10万枚ものマスクを寄付し、話題となりました。 昨日4月7日、Xiaomi Charity FoundationはShanghai Foresight Foundationと共同で約10万枚のマスクを東京都庁へ寄付させていただくことを決定いたしました。Xiaomiは日本の皆様の心と体の健康と安全を深く願っております。 pic.twitter.com/4yyQQEdwKb— Xiaomi Japan (@XiaomiJapan) April 8, 2020 寄付されるマスクには、このようなメッセージが添えられています。 『春たてば 消ゆる氷の 残りなく』 この歌は、古今和歌集の和歌の一節です。 この句の全文は…。 『春たては きゆる氷ののこりなく 君か心は我にとけなむ』 これは「春になり暖かくなれば、冬の氷が溶けるように、あなたの心も打ち解けてほしい」という意味です。意訳すると、「もっと日本と仲よくなりたいな」といったところでしょうか。 日本の句を添えて寄付してくれるなんて、粋な計らいですね。 実は同年2月に、日本の企業や地域が中国へ物資を寄付した際にも、物資とともに句や詩が添えられました。 そのうちの1つをご紹介します。 2020年の冬に中国湖北省の武漢(ぶかん)で新型肺炎が発生し、武漢は封鎖されました。武漢を支援するために日本の中国語検定HSK事務局が湖北省に寄贈した物資の箱に「山川異域 風月同天」という一句が書かれていました。 サンケイスポーツ ーより引用 奈良時代、日本から中国の高僧に送った千着もの袈裟(けさ)に、『山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁』と刺繍されていたそうです。 この意味は、「別の場所に暮らしていても同じ空の下つながっています。この袈裟を仲間たちに提供し、ともに来世での縁を結びましょう」です。 はるか昔の人々が交わした言葉がこうして現代にも伝わり、今もなお交流のため用いられるとは、感慨深いですね。 世界的にコロナウイルスが終息した後にも、この騒動の中で再び結ばれた絆は続いてほしいものです。 [文・構成/grape編集部] 出典 @XiaomiJapan/サンケイスポーツ Share Post LINE はてな コメント
2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で、世界的にマスクが不足しています。
そんな中、スマホや、スマホと連動したスマート家電の製造、販売を行っている中国の企業『Xiaomi』が上海の財団『Shanghai Foresight Foundation』とともに、東京都庁に約10万枚ものマスクを寄付し、話題となりました。
寄付されるマスクには、このようなメッセージが添えられています。
『春たてば 消ゆる氷の 残りなく』
この歌は、古今和歌集の和歌の一節です。
この句の全文は…。
『春たては きゆる氷ののこりなく 君か心は我にとけなむ』
これは「春になり暖かくなれば、冬の氷が溶けるように、あなたの心も打ち解けてほしい」という意味です。意訳すると、「もっと日本と仲よくなりたいな」といったところでしょうか。
日本の句を添えて寄付してくれるなんて、粋な計らいですね。
実は同年2月に、日本の企業や地域が中国へ物資を寄付した際にも、物資とともに句や詩が添えられました。
そのうちの1つをご紹介します。
奈良時代、日本から中国の高僧に送った千着もの袈裟(けさ)に、『山川異域 風月同天 寄諸仏子 共結来縁』と刺繍されていたそうです。
この意味は、「別の場所に暮らしていても同じ空の下つながっています。この袈裟を仲間たちに提供し、ともに来世での縁を結びましょう」です。
はるか昔の人々が交わした言葉がこうして現代にも伝わり、今もなお交流のため用いられるとは、感慨深いですね。
世界的にコロナウイルスが終息した後にも、この騒動の中で再び結ばれた絆は続いてほしいものです。
[文・構成/grape編集部]