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「問題は、紫外線ではなく偏見」 日本気象協会が訴えた現代の『偏見』とは

By - 芳雪  公開:  更新:

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※写真はイメージ

強い日差しを和らげてくれる日傘。

日本気象協会によると、真夏に日傘をさすと体感温度が7℃も下がるといいます。

2020年は新型コロナウイルス感染症の流行によって、日傘をさせば社会的距離(以下、ソーシャルディスタンス)を保てるとして使用が呼び掛けています。

学校でも、そのような効果を期待して日傘をさして登校するようにしているところもあるようです。

問題なのは紫外線よりも偏見

しかし、『日傘=女性のもの』というイメージがある人もいるでしょう。

「男性が日傘をさしているのはおかしい」「男性が日傘を買うのは変」と考える人がいるのも事実。

そのような考えから、積極的に日傘をさしている男性はまだ少ないようです。

ですが、暑さは男女問わず変わりません。また、ソーシャルディスタンスを保つのにも男女変わりはないのです。

そこで、日本気象協会は、男性にも日傘をさしてもらおうと3つのポスター制作。反響が上がりました。

日傘は無限に日陰を歩けます

冒頭でも説明した通り、暑い夏の日に日傘をさすと体感温度は7℃下がります。

暑い中、歩く人にとって7℃の温度変化は大きいものでしょう。

日本気象協会 tenki.jp

日傘は女っぽい?

これまで「日傘は女性が日焼け対策のためにさしていたもの」と考えていた人も多いかもしれません。

しかし、日本の夏が厳しくなるにつれ、日傘の実用性はしだいに変化。男性がさしていてもおかしくはないのです。

ポスターでは『問題は、紫外線ではなく偏見』と強く訴えました。

日本気象協会 tenki.jp

ソーシャルディスタンス回避のためにも…

傘をさすことによって、自然と相手と距離ができます。

密集することがないため、感染対策にもなるのです。

日本気象協会 tenki.jp

ポスター制作について質問してみた

今回、このポスターを制作した日本気象協会に、経緯と特徴的なデザインについて質問してみました。

―ポスター制作にいたった経緯は?

外部のプランナーさんやデザイナーさんと共に制作を進めました。

「熱中症など、気象と関連が深い社会的な課題に対し、クリエイティブな力をかけ合わせて何かアクションできないか」ということで、外部のプランナーさんにお声掛けし、共感いただいたところから企画がスタートしました。

ポスターの制作は2019年の夏に続いて、今年が2回目となります。

―なぜ2色だけのポスターになった?

ヴィジュアルインパクトを出しやすいこと、そして色彩の持つ効果を発揮しやすいことから色を絞りました。

『日傘=陽射し』の話であるため、光を感じさせるべきと考えました。そこで、2色の掛け合わせによる表現をしています。

色は、真夏の暑さを感じる赤と、涼しげなシアンを使うことにしました。

ポスターは多くの人の目が留まるようなデザインとなり、関心を集めたようです。

早速ネット上では「傘と同じように誰が使っても当たり前になればいい」「男性ですが、使ったら『こんなに涼しいのか!』と驚きました」「健康のためにもみんな使おう!」などの声が寄せられていました。

日傘は、暑さ対策だけでなく、感染対策にもなる一石二鳥のアイテム。さらに、急な雨でも晴雨兼用ならば濡れる心配もありません。

年代・性別問わず日傘の使用が広まるといいですね。


[文・構成/grape編集部]

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火野正平の写真

俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。

出典
日本気象協会

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