「こんな缶詰、初めて!」 珍しい『中身』に島の人の想いが詰まっていた
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俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました
grape [グレイプ] society
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世界中で流行している新型コロナウイルス感染症。感染リスクを下げるため、不要不急の外出を控えることが推奨されています。
しかし、旅行や外食を自粛する人が増えると、生産者や飲食店は売り上げが落ち苦しい状態に。
2020年4月に緊急事態宣言が発令されてから、長崎県・五島列島の生産者たちも販路を失って悩んでいました。
五島列島の海
そんな時、よく話題に上るデリバリーやテイクアウトとは『別の方法』と出会い、新たな販路を切り開くことに成功しています。
相談を受けに、社長が島まで足を運んだら?
五島列島の生産者たちからのSOSを受けたのは、日本産加工食品のプラットフォーム事業を行っている『エイチアンドダブリュー株式会社(以下、H&W社)』。
日本の第一次産業や食品製造業などを応援し、相談者と一緒に缶詰を共創開発している会社です。
数日でさばかないといけないデリバリーやテイクアウトと違って、常温で長期保存ができ、遠方への輸送も容易な缶詰は、まさにコロナ禍の救世主といえるでしょう。
H&W社のCEOである橋爪敦哉さんは、島の名産を商品化するにあたって、何度も島を訪れたといいます。
直接相談を聞いていると、島の人の口からは、予想外なこんな言葉が飛び出しました。
「魚がこんなに獲れて困っている」
なんと五島列島の人々は、海がきれいで豊漁すぎることにも悩んでいたのです!
「世界各国が魚を食べるようになった影響で、漁獲量が減ってきている」という相談が一般的なため、橋爪さんは初めての経験にビックリしてしまいました!
豊漁で販路がないのでは、苦しさは募るばかり。問題を解決するため、H&W社は島の3社と協力して缶詰を作ることにしました。
島の営みを感じるカラフルな缶詰
試作した15案の中から、商品化に至った缶詰3種類がこちら!
五島列島の名産を使用し、化学調味料や保存料を一切使用しない缶詰シリーズ『archipelago 五島』。2020年11月から発売されています。
五島の海を代表する小魚を使用した『キビナゴ 黒七味』は、鮮魚卸売業を営む『株式会社鯛福』との共創開発で誕生。骨まで柔らかくて、マイルドでありながら後からスパイシーさがジンワリと広がる一品ですよ。
新鮮なトビウオを使った『あご天 柚子胡椒』は、練り物の製造・販売を行う『株式会社しまおう』との商品。
ユズの香りが揚げかまぼこを風味豊かに彩り、お酒にも合いそうな味わいです。
五島列島の北部に位置する上五島で、丁寧に育てられた肉厚な貝を使用した『ヒオウギ貝 昆布オイル煮』は、水産加工食品の製造・販売を行う『株式会社マルオト』との商品。
筆者も実際に食べてみましたが、貝ヒモまで柔らかで、昆布のうまみと油がよく溶け合っていてご飯に合いました。
どの缶詰も、そのまま食べるもよし、料理に使うもよし!
ツナやサバなど、普段よく目にする缶詰とは違った変わり種の缶詰を食べると、材料や獲れた場所への興味が湧いてきそうですね。
橋爪さんによると、「台湾などのアジアの方々は、けっこうユズ好き。なので、今回は海外に出すこともイメージした商品を優先しました」とのこと。
缶詰で困っている人々を助ける時には、ほかにどのような点に気を配っているのでしょうか。インタビューし、深堀りしてみました。