観光客が慄く台湾の屋台 理由に「見て納得」「ずっと前から臭ってた」
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ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。
アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。
実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介してくれます!
食べ物がおいしいことで定評がある台湾。
夜市に行けば安くておいしいものがたくさんあり、筆者もどれを食べたらいいか迷ってしまうほどです。
しかし、そんな台湾の食べ物にも、日本人が受け入れがたい『珍グルメ』があることをご存知でしょうか。
今回は、食べることをちゅうちょしてしまう屋台グルメを紹介します!
台湾夜市の風景
25m先からでも臭う『臭豆腐』
まず最初に紹介するのは、臭豆腐(シュウドーフー)。
名前を読んでも分かるように臭豆腐は、腐敗臭がして店の前を通り掛かるだけでも「くさっ!」と鼻をつまみたくなる豆腐のことです。
どれくらいくさいかという、25mほど先からでも臭ってしまうほど。その強烈な腐敗臭は、納豆の比ではありませんよ!
しかし、味はなかなかおいしいらしく、多くの台湾人の好物でもあります。日本でいう納豆のような定番食材の1つで、子供の頃から食べ慣れているからかもしれませんね。
それゆえに、街中の至るところに臭豆腐の店が存在するのですが、日本人の筆者にとっては過酷に感じられることもしばしば…。
臭豆腐の屋台
そんな臭豆腐を実際に食べに行ってきました。
せっかく購入しても食べられなかったらもったいないので、台湾人の友人に一緒に来てもらい、いざ出陣!
見た目はこんな感じで、至って普通の煮た豆腐。
しかし、本体からは鼻が曲がるような異臭が漂っています。意を決して口に入れてみると…。少しパリッとしたあげ豆腐のような食感で、「あまりにおいはしないな」と思ったのも束の間…!
息をした途端、口の中にもわっと臭いにおいが広がりました。
味はおいしい気もしますが、においが邪魔をして、息をすると旨味が帳消しになるような印象でした。
まずくはないけれど、この臭いに慣れることは筆者には難しそうです。
みなさんに、この臭さをシェアできないことが非常に残念。
台湾旅行に来た際、思わず鼻を塞ぎたくなるような臭いがしたら、それは臭豆腐の仕業かもしれません!
台湾人が大好きな『鴨血』
次に紹介するのは、鴨血(ヤーシエ)。鴨は中国語でアヒルのことを指します。
鴨血も読んで字のごとく、アヒルの血を固めてプリン状にしたもの。
こちらも台湾人の大好物で、火鍋やスープなどいろいろな料理に入っています。
調理前の鴨血
見た目はレバーのように赤黒くプリン状に固まっています。正直にいって、なかなか奇妙な見た目です。
筆者は最初に友人からすすめられた時には、そのブヨブヨしたビジュアルから「ちょっと無理かな」と食べるのをちゅうちょしてしまいました。
しかし、一緒に火鍋を囲んでいた台湾人の友人があまりにもすすめるので、1つだけ食べてみたら、意外にもおいしいではありませんか!
どんな味かといわれると表現するのが難しいですが、しいていうなら無味無臭。
鴨の血を食べているとは到底思えないような味わいです。
食感はこんにゃくと、ところてんの合いの子のようでプルプルしています。
火鍋の辛いスープと鴨血のぷるんとした食感がマッチし、とてもおいしい料理でした!
火鍋で調理した鴨血
鴨血は台湾では滋養強壮によいといわれています。
特に女性は、貧血気味の時に無性に食べたくなる一品なのだとか。
後日、中華スープの酸辣湯に入っている鴨血も食べたのですが、酸っぱくてとろみのあるスープが、鴨血のプリプリ感をうまく引き立てていました。
台湾にはほかにも鶏の足や、カエル、ピータンなど、思わず「どうして食べようと思ったの」と不思議に思う食べ物がたくさんあるので、勇気のある人は探してみてはいかがでしょうか!
[文/キジカク・構成/grape編集部]