台湾の熱中症対策『仙草』 漢方ゼリーが現地で日常食になっていた
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台湾の『七夕』が日本人女性にとって、うらやましすぎるワケとは?ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。 アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。 そんなうーかさんが、実体験や友人のエピソード、クスッと笑...

一見普通のキーホルダー まさかの使用方法に「見たことない!」「日本でもほしい」ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。 アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。 そんなうーかさんが、実体験や友人のエピソード、クスッと笑...






ライターチーム『キジカク』で執筆活動をしている、うーかさん。
アメリカに12年、台湾に2年在住の経験があり、海外ならではの面白い話題を探すことを日課にしています。
そんなうーかさんが、実体験や友人のエピソード、クスッと笑えるユニークなグルメや驚きのカルチャーなどを紹介します!
最近は愛犬のころちゃんこと、ころもくんと一緒にさまざまな場所へ出かけることに夢中です。
日本よりも南に位置する台湾。日本の夏も暑くて溶けてしまいそうですが、台湾の夏は日本よりも、もっと高温多湿で暑いのです。
ですが、台湾では熱中症について「あまり話題にならないな」と感じていました。
不思議に思い、台湾の友人に聞いてみたところ、「暑いのが当たり前な台湾人は、日頃から熱中症対策をしているからだよ!」との答えが。
そこで今回は台湾の人たちが実際にやっているという、ユニークな熱中症対策についてご紹介します!
漢方の一種である『仙草』
まず最初に紹介するのは漢方の一種である『仙草(シェンツァオ)』です。
日本ではゼリー状に固めた状態で見かけることが多いですが、台湾ではゼリーにしたり、お茶や甘いシロップにしたりと、いろいろな種類があります。
漢方食材としても使用されている仙草は、身体を冷やす効果があり熱中症や夏バテにいいのだそう。
漢方というと堅苦しい印象を受けがちですが、現地ではかき氷やお茶にアレンジされているため日常的に食されています。
台湾の屋台や夜市では、仙草を使ったドリンクやデザートがずらりと並んでいて、地元の人たちが気軽に立ち寄って購入していく光景をよく見かけます。
仙草ゼリーに氷と甘い仙草蜜をかけて食べるデザート
ただ、やはり漢方であるため、独特のにおいを発するのが気になるところ…。かくいう筆者も最初は薬のようなにおいが漂う仙草を避けていました。
ところが、友人がおごってくれた仙草のお茶を飲んでみたところ、さわやかな風味に驚き!
想像していた苦味はほとんどなく、さわやかな香りが鼻を抜けて、心なしか身体も涼しくなっていきました。
それ以来、筆者はすっかり仙草の愛好家に。今まで避けていたことを後悔したほどです。
屋台で売られている仙草
ちなみに日本でも見かけるゼリータイプの『仙草凍(シェンツァオドン)』なら、ミルクやシロップをかけて食べることもできるので、ほとんど苦みを感じませんでした。
苦みが気になる人はゼリータイプの『仙草凍』を食べてみてはいかがでしょうか。
日本でもアジア系の食材店やオンラインショップで仙草ゼリーを見かけることがあるので、台湾旅行前に試してみるのもよさそうですね。
台湾のお茶
台湾ではほかにも、冬瓜茶、緑豆茶、青草茶など身体を冷やすといわれる飲み物がたくさんあります。
仙草と同じく、夜市やコンビニエンスストアなどで売られているので、意識して「飲まなくちゃ!」と思わなくても、いつでも手にできるようです。
おいしいうえに手軽に熱中症対策ができるなんて、嬉しい限りですね!
これらのお茶は甘さ控えめのものが多く、食事中や外出先でスポーツドリンク感覚で飲んでいる人も多いとのこと。日常の中に自然と対策が溶け込んでいるのが台湾流といえるでしょう。
コンビニで売られている、青草茶
胃腸を温める火鍋
次におすすめされて思わず笑ってしまった熱中症対策は、火鍋を食べること。
「暑いのに鍋を食べるの!?」と思うかもしれませんが、ここで重要なポイントがあります!それは、クーラーをガンガンに効かせた部屋で火鍋を食べるということ。
夏はエアコンで身体が冷えたり、冷たいものを食べたりするので胃腸が冷えてしまいがちです。胃腸が冷えると風邪をひきやすくなったり、免疫力の低下にもつながるといいます。
そこで台湾の人たちは胃腸を冷やしっぱなしにしないために火鍋を食べるのだそう。
火鍋は中国語で『鍋を火にかけて煮込みながら食べる料理』という意味。肉や魚介類、野菜などをダシが効いたスープに入れ、煮込んで食べます。
グツグツと煮立つ鍋を前に汗をかきながら食べる光景は、初めて見た時は少し不思議に映りましたが、食べ終わった後は身体の芯からポカポカと温まる感覚があり、なるほどと納得できました。
日本でも石狩鍋や水炊き、ちゃんこなど、さまざまな種類があるように、火鍋のダシにも辛い『麻辣(マーラー)鍋』、高麗人参などが入った『白湯(パイタン)火鍋』とたくさん種類があります。
左:麻辣鍋、右:白湯火鍋
どのスープにも香辛料や薬膳がふんだんに使われている火鍋。
スープだけでなく鴨の血でできた『鴨血(ヤーシエ)』や、もち米と豚の血を混ぜた『豬血糕(ズーシエガオ)』など、滋養強壮によいといわれる具材も盛り込んで食べられます。
見た目にインパクトのある食材も多いですが、スープに馴染んだ状態で食べると意外とクセが少なく、旨味がしっかり感じられるものが多いようです。
火鍋の具材として食される鴨血
クーラーのよく効いた部屋で身体にいいものが盛りだくさんな火鍋を食べれば、夏バテ対策になるでしょう。
斬新なアイディアですが、台湾の人たちが暑くても元気な秘訣なのかもしれません。
夜の公園で遊ぶ子供
昼は暑くて溶けてしまいそうな台湾。昼間は外出を避け、夜に出歩く人を多く見かけます。そのため、夜遅くまでやっている店や屋台がたくさんあるのです。
公園にも真夏は夜9時を過ぎても元気に遊ぶ子供たちが見られます。昼寝をたくさんしておいて、夜になったら外で遊ぶのだとか。
とはいえ、事故などがあったら大変なので、子供たちは保護者が見守る中で遊んでいるそうです。
夜の公園には子供だけでなく、ウォーキングや体操をする大人の姿も多く、涼しくなった夜の時間帯を上手に活用しているようでした。昼の強烈な日差しを避けながら生活リズムを夜型にシフトするのも、台湾流の知恵といえるかもしれません。
夜の公園に集まる人々
ナイトライフも面白いことが盛りだくさんな台湾。旅行へ訪れた際は、夜の街を散策してみるのもいいかもしれませんね!
[文/キジカク・構成/grape編集部]