空気清浄機は24時間運転して大丈夫? 1日の電気代をダイキンが試算
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鼻水や目のかゆみなどの症状を引き起こし、多くの人を苦しめる花粉症。
アレルギー反応を引き起こす花粉はスギだけでなく、ヒノキやブタクサなど数多くあります。
ほぼ1年中、何かしらの花粉が飛んでいますが、春は特に症状を感じる人が多いとか。
2023年、関東などの花粉の飛散量は過去10年で最多と予想されており、花粉症の人は悲鳴を上げていることでしょう。
環境省は、薬を飲んで症状を抑えるほかの花粉症対策について、次のように紹介しています。
・マスク、メガネを着用する。
・換気時にはレースのカーテンなどで遮るとともに、開窓を10cm程度にとどめる。
・掃除をこまめに行う。掃除機だけでなく、濡れ雑巾やモップによる清掃を行う。
・洗濯物は屋内に干す。
・毛織物の衣類ではなく、ポリエステルや綿製品で起毛のない衣類を着用する。
花粉をできるだけ身体につかないようにしたり、室内に持ち込まない工夫をしたりなどの対策が必要なようですね。
とはいえ、窓を閉め切っていては家の空気がよどんでしまうため、換気は必要不可欠。
開窓を10cm程度にしても、部屋の中に花粉は入ってくるでしょう。
ダイキンが教える花粉対策
空調専業メーカーであるダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)は、空気清浄機で花粉を空気中から除去することを推奨。
おすすめの設置場所について紹介しています。
・床に近いところに置く。
・吸込口や吹出口に障害物を置かない。
・エアコンの室内機の向かい側に置く。
ダイキンによると、ホコリや花粉は低いところに落ちるので、空気清浄機は床付近に置くといいそうです。
花粉対策としては、玄関や部屋の出入り口近くの設置がおすすめ。
また、エアコンの向かい側に置いた場合は、エアコンの気流との相乗効果で部屋の空気の流れがよくなり、より効率的な空気清浄につながるとのこと。
室内の温度ムラが抑えられ、エアコンの節電にも役立ちます。
換気で窓を開ける場合
どうしても花粉が室内に入ってくる換気の時はどうでしょうか。
ダイキンが、2つの窓を開けて換気した時のシミュレーションをしたところ、空気が入ってくる1つ目の窓の真向かいにある、壁の隅に空気清浄機を置くことで、花粉を効率的に吸い込むことができるそうです。
2つ目の窓から遠いほうの隅に置くと、より花粉を吸い込むそうなので、別の場所に空気清浄機を置いている人は、移動してみてはいかがでしょうか。
※写真はイメージ
空気清浄機の電気代
ダイキンによると、花粉対策としては空気清浄機を24時間連続して運転するのが理想的だといいます。
人がいない部屋には空気の流れがないため、室内に浮遊していたホコリが溜まりやすい状態に。
留守の間でも空気清浄機を運転し、常に部屋の空気を清潔に保つといいそうです。
空気清浄機によっては、1日中つけた時の電気代は10円程度(※)なので、花粉症の人は24時間運転してもいいかもしれませんね。
※試算条件:ダイキン加湿ストリーマ空気清浄機『MCK70Z-W』
運転モード『ターボ(7.0m3/分・1時間あたりの電気代2.55円)』で10分運転:0.43円(帰宅後、洗濯物の取り込みの時間を想定)
運転モード『標準(3.5m3/分・1時間あたりの電気代0.62円)』で10時間運転:6.2円(在室中を想定)
運転モード『しずか(1.4m3/分・1時間あたりの電気代0.31円)』で14時間:4.34円(留守中の時間7時間、睡眠中の時間7時間を想定)
1日の電気代合計は10.97円(1kWh=31円で計算)
[文・構成/grape編集部]