『子連れ客の入店禁止』を掲げる飲食店 賛同も目立つ一方、疑問の声も
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2023年4月12日、一時、ネット上でトレンド入りした『子連れ禁止』。
きっかけは、同日に放送された情報番組で、独自のルールを設ける複数の飲食店が紹介されたことでした。
その1つに、『子連れ客の入店禁止』があり、背景には、子供の迷惑行為を注意しない親の対応があるといいます。
番組では、実際に『子連れ禁止』のルールを設ける店側の声を紹介しており、ほかの客の料理を勝手に食べる子供と、それを見て見ぬふりする親がいたことから、中学生未満の子連れ客の入店を禁止するに至ったとのこと。
放送後、ネット上では『子連れ禁止』をめぐり、さまざまな意見が飛び交っています。
『子連れ禁止』を巡り、さまざまな声
同様の議論は過去にも起きており、2018年には、東京都中央区にある喫茶店の『銀座ウエスト』が、子供を連れて訪れる親に注意をうながし話題となりました。
今も昔も、親の管理責任を問う点は共通しています。
今回の場合、入店禁止というさらに踏みこんだ内容であり、賛同の声が寄せられる一方で、疑問や憤りの声もあがっていました。
【賛成する声】
・子持ちだけど、子連れ禁止のルールは大賛成。店側にもあらゆる事情やターゲットにしたい客層があるのだから当たり前。子持ちだけの世の中ではない。
・子供を親が注意しないのは、一歩間違えれば、営業妨害。仕事である以上、こうしたルールを設けて、店を守る必要があるのは仕方がないこと。
・子供の前に、親の躾をすべきでしょう。
【疑問視する声】
・子連れ禁止にすると、マナーを守っている家族までもが店に入れなくなる。社会で子供がつまはじきにされる風潮を作りかねない。
・親が注意しないのであれば、周囲がすればいい。社会全体での子育てはもう、古いのかな…。
・禁止にするのは簡単だけど、それだと親も子供も、社会を知る機会が減ってしまうのでは。それはそれで問題だと思うけど。
子供がまだ幼い場合、善悪の区別がつかず、本能のまま行動してしまうのは仕方がないことです。場の雰囲気を感じ取り、それに応じたふるまいをするのは、到底不可能でしょう。
公共の場である以上、最低限のマナーは必要だからこそ、親も含め大人の存在が重要になってきます。
子供を連れての外食で、我が子にその場にあったマナーを教えるのは親の責任であり、子供がいない立場であれば、子連れ客の事情を想像するなど、理解を深めることも時には必要です。
お互いの主張を通すのではなく歩み寄ることが、求められているのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]