財布を拾っただけなのに… 「逃がしてくれない」「消えない」謎の存在が出現道端に持ち主不明の財布が落ちていた時、あなたはどうしますか。 創作物では、心の中に天使と悪魔が現れがちです。 「素直に交番に届けましょう」と語りかける天使と、「そのままネコババしなよ」とささやく悪魔の姿が浮かび上がってき...
「嫌な店長だ」と思ったら? 続きに「最高かよ」「通いたくなっちゃう」食事の際には、周囲の環境も大切なもの。 居心地が悪い飲食店で食事をすると、料理に集中できず、おいしく感じられないことがあるようです。 そんな『嫌な雰囲気の飲食店』を題材に、すがぬまたつや(@sugaaanuma)さんは、...
- 出典
- hiza.nankoku
触覚や聴覚をはじめとした感覚の中で、嗅覚はもっとも記憶に直結しているといわれています。
例えば、ある特定の匂いをかぐと、昔の思い出がよみがえる現象は、きっと多くの人が体験していることでしょう。
そんな、匂いと記憶をテーマに、HIZA(hiza.nankoku)さんが描いた創作漫画『匂い玉』を紹介します。
夫が匂い玉に閉じ込めたのは…
子供が巣立ち、2人の生活に戻った、1組の熟年夫婦。我が子から送られてきたのは、『匂い玉』と呼ばれるものでした。
かいだ人が一番思い出に残っている匂いがするという『匂い玉』。
妻は、割った後の『匂い玉』から、我が子が赤ちゃんだった時の匂いを、一方の夫はまったく違う、キンモクセイの匂いを感じたといいます。
そう…夫の一番思い出に残っている匂いとは、若かりし頃に妻にプロポーズした場所に咲いていたキンモクセイだったのです。
恥ずかしそうに顔を赤らめる夫に、こちらまでつられて赤面してしまいそうな、甘酸っぱくてほほ笑ましいストーリー。
読者からは、「なんて素敵なオチ」「こういうのズルい!」と多くの反響が寄せられました。
もちろん、実際に『匂い玉』というものは存在しません。しかし、もしもあるとしたら、あなたはどんな匂いを感じるでしょうか…。
[文・構成/grape編集部]