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その小松菜捨てないで! 一見怖い『黒い斑点』に「知らなかった!」「マジか」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

栄養価の高さが魅力であり、市場に通年出回っている小松菜。

お雑煮の具材としてはもちろんのこと、ほかの野菜や肉といった、さまざまな食材との相性がいいため、数ある緑黄色野菜の中でも人気が高い食材といえるでしょう。

そんな小松菜ですが、悲しいある勘違いが世間に広まっているのだとか。

小松菜の『黒い斑点』は食べてもいいの?

時折ネットでは、小松菜についてこういった疑問の声が上がることがあります。

「小松菜に黒い斑点が付いていたけど、カビ?捨てたほうがいいの?」

※写真はイメージ

小松菜の中には、葉茎に黒い小さな斑点が現れているものがあります。

小さな黒い斑点が食材の表面に浮かび上がっていると、不安になるのは仕方のないこと。その正体を知らなければ、誰もが「捨てたほうがいいのだろうか」と悩んでしまうことでしょう。

スーパーマーケットで働いている人は、この黒い斑点をいぶかしんだ客からクレームを受けることもあるようです。

謎の黒い斑点は、野菜に起こる『ゴマ症』!

しかし、その斑点はカビでも虫食いでもありません。これは、野菜の生理障害である『ゴマ症』によるものなのです。

栽培時の天候不順や肥料からの窒素の過剰吸収が原因と考えられており、ハクサイやカブでも同様の現象が起こるのだとか。

農林水産省は、ハクサイなどの食材に見られる黒い斑点について、このように説明をしています。

病原菌やカビ、虫が原因ではなく、栽培時の天候不順や低温環境、肥料からの窒素の過剰吸収だと考えられています。

このようなケースでは、野菜にストレスがかかり、色素(ポリフェノール類)が蓄積して、黒い斑点状になることがありますが、 味や品質には問題ありません。

こまつなは中国から渡来したかぶが祖先といわれ、江戸川区小松川で改良され、関東を中心に普及しており、関東地域の出荷シェアは54%になります。

栽培期間が短く、いろいろな環境に適応できるため、現在では露地栽培とハウス 栽培を組み合わせて年に4~8回作付けされ、一年を通して出回っています。

こまつなは生育適温が10~25 度と寒暖に強いため、野菜が不足する冬場に活用されていたことから、雑煮などの伝統的な料理にも欠かせない野菜です。

栄養豊富な緑黄色野菜で、ビタミンkkなどのビタミンやミネラルを豊富に含んでいます。また、アクが少ないため下ゆでの必要がありません。

油やたんぱく質と一 緒に食べるとカルシウムの吸収率が高まるので、鍋物や炒め物などにすると栄養効果満点です。

農林水産省 ーより引用

農林水産省は「黒い斑点があるからと捨ててしまわずに、おいしく食べてください」と呼びかけ。

また、小松菜がビタミンKなどのビタミンやミネラルを豊富に含んでいる、優秀な緑黄色野菜であることをアピールしました。

小松菜やハクサイの『黒い斑点』はネットでも時々話題になり、その正体を知った人からは「そんなことを知らず、これまでは捨てていたからショック…」と後悔する声が上がります。

勘違いによって、まだ口にできる食材を処分されてしまうのは、生産者も悲しく思うはず。また、フードロスの観点からも非常にもったいない行為といえるでしょう。

黒い斑点を目にしても、おいしさは変わりません。食材と生産者に感謝をしながら、食べたいですね!


[文・構成/grape編集部]

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出典
農林水産省

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