早稲田大学学食研究会が語る 進化した学食の最新トレンド
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学生時代に大学食堂(以下、学食)を利用したという人は多いでしょう。
学食には、それぞれの大学の個性が出るもので、千差万別。最近では、学生に多く利用してもらうため、メニューを工夫し、利便性を高めようと大学側も努力しているといわれます。
かつての学食といえば「安くて早い」が売りで、内装はシンプル、メニューは定番の定食やそばが中心というイメージが強かったのではないでしょうか。ところが今、その常識が大きく変わりつつあるようです。
最近の学食の傾向やお勧めの学食について、『早稲田大学学食研究会』の中山裕貴幹事長と宇都宮壱斗さんに取材しました。
『早稲田大学学食研究会』は1999年創立で、中山さんは第25代目幹事長。すでに四半世紀もさまざまな大学の学食に注目してきたという老舗サークルです。
四半世紀にわたって学食を見続けてきたからこそ、最近の変化も肌で感じているとのこと。その視点から語ってもらった内容は、学食ファンならずとも興味深いものでした。
最近の学食の傾向とは
中山幹事長に最近の学食の傾向を聞いてみました。
昔の学食というと、A定食、B定食にそば・うどん・カレーといったメニューしかなかったかもしれませんが、最近ではメニューも豊富になっており、それぞれの大学の特色を生かしたものが登場しています。
具体的には、どんなものがあるかと聞いてみると…。
例えば、東京大学の本郷キャンパスの中央食堂では、『赤門ラーメン』というメニューがあります。
有名な赤門の名前を冠したもので、赤い色をしたピリ辛のおいしいラーメンです。
このような東大ならではのメニューがあるのは嬉しいことです。
また、カフェが併設されるなど、きれいでおしゃれな学食が増えているのも特徴といえるでしょう。
学生が利用したいと思えるような居心地のいい空間となっています。
東京大学の学食『赤門ラーメン』
大学名にちなんだオリジナルメニューは、学生にとっての愛着にもつながるもの。「ここでしか食べられない」という体験が、足を運ぶ動機になるようです。
さらには眺めのいい学食も増えているとのこと。
特に都内ではビル化している大学のキャンパスが多く、学食もビル内に整備されています。高層階に学食があると、眺めもよくて気持ちいいそうです。
食事をしながら都心の景色を楽しめるとなれば、外食と比べても遜色ない体験といえるかもしれません。授業の合間に気分転換できる場所として活用している学生も多いのではないでしょうか。
お勧めの学食はどこ?
中山幹事長と宇都宮さんに、それぞれお勧めの学食3選をうかがったところ、以下の大学・キャンパスの学食が挙がりました(順不同)。
まずは、中山幹事長お勧めの学食から紹介します。
1.『國學院大學』渋谷キャンパス
【中山さんコメント】
國學院大學の『和(NAGOMI) 』では、わざわざ香川から取り寄せたうどんを使っているなど、クオリティが高く、しかも安いです。
産地にこだわった食材を学食で提供しているのは、なかなか珍しい取り組みです。本場の味を手軽に楽しめるのは、学生にとってうれしいポイントといえるでしょう。
2.『中央大学』多摩キャンパス
【中山さんコメント】
料金が安くて量が多いので、がっつり食べられます。
コスパの高さは学食の大きな魅力のひとつ。食べ盛りの学生にとって、満腹になれてしかも財布にやさしいのは頼もしいですね。
3.『青山学院大学』青山キャンパス
【中山さんコメント】
おしゃれ。とにかくおしゃれです!
青山という立地を反映してか、空間のデザインにも力が入っているようです。ランチだけでなく、友人とゆっくり過ごす時間にも合いそうな雰囲気とのことでした。
ここからは、宇都宮さんお勧めの学食を紹介します。
1.『中央大学』多摩キャンパス
【宇都宮さんコメント】
安くて量が多く、味もいいです。広いので席の確保にも苦労しません。
中山幹事長と宇都宮さん、両者がそろってお勧めに挙げた中央大学の多摩キャンパス。量・味・広さの三拍子が揃っている点が、高評価の理由といえるでしょう。
2.『東京大学』本郷キャンパス
【宇都宮さんコメント】
広くてきれいでおいしい。おしゃれなメニューもあります。
3.『東京理科大学』神楽坂キャンパス
【宇都宮さんコメント】
定食にいろいろなおかずがあり、おいしくて、満足感が得られます。コンセントがある席があって便利です。
コンセント席があるのは、パソコンやスマートフォンを日常的に使う学生にとって特にありがたいポイントです。食事しながら課題を進めたり、授業の予習をしたりと、学食が「作業スペース」としても機能しているようですね。
ほかにも、中山幹事長と宇都宮さんに話を聞いてみたところ、以下の3つもおすすめの学食だそうです。
『立教大学』池袋キャンパス
「まるで、映画『ハリー・ポッター』に登場するホグワーツ魔法魔術学校のようでおしゃれ。メニューにもこだわりがあっておいしい」とのこと。
歴史ある建物の雰囲気と食事のクオリティが両立している点が、他にはない魅力といえそうです。食事の時間そのものが特別な体験になるのではないでしょうか。
『法政大学』市ヶ谷キャンパス
「上層階にあるので景色が素晴らしい。景色にこだわっているのかな?という感じです」というコメントをもらいました。
市ヶ谷という都心の立地ならではの眺望が楽しめるとのこと。ランチタイムに遠くの景色を眺めながら食事できるのは、気分のリフレッシュにもなりそうです。
『明治大学』駿河台キャンパス
最後に紹介する、明治大学の駿河台キャンパスの学食は、「きれいなレストラン。メニューも豊富で楽しい」とのことでした。
今回紹介した学食はいずれも、「安くて早い」という従来のイメージを超えた魅力を持っているのが印象的でした。空間・メニュー・利便性のどれかひとつではなく、複数の要素が高いレベルでそろっているのが、最近の学食の特徴といえるでしょう。
令和の現在、各大学で工夫を凝らして学食を運営しています。きれいでおしゃれな設備が整い、メニューも豊富でコスパもいいので、大学生のみなさんにとってはいいことずくめですね。
学食の中には一般人の利用OKのところもあるので、事前にチェックしてから最近の学食を試しに一度訪問してみてはいかがでしょうか。
最近の学食事情をもっと知りたい人は、下記のウェブサイトを覗いてみてくださいね!
ウェブサイト:早稲田大学学食研究会
X:@Wsdgakusyokuken
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]