牛乳売り場で見る『成分調整牛乳』 何を調整している?選ぶメリットは?
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スーパーマーケットなどの牛乳売り場を見ると、パッケージに『牛乳』と書かれた商品と、『成分調整牛乳』と記載された商品の2種類が並んでいます。
ともに同じ牛乳のように思えて、両者を飲んでも何が違うのか判別がつかない人もいるでしょう。
この2つの違いについて、飲用牛乳の商品情報に関する表示指導を行っている、全国飲用牛乳公正取引協議会の協力のもと紹介します。
牛乳と名が付く飲用乳は5種類ある
全国飲用牛乳公正取引協議会によると、『牛乳』と名が付く飲用乳は以下の5種類があるとのこと。
【牛乳と名が付く飲用乳】
・牛乳
・特別牛乳
・成分調整牛乳
・低脂肪牛乳
・無脂肪牛乳
牛乳は『搾った生乳を殺菌したもの』で、特別牛乳は『許可を得た特別牛乳専用の施設でさく取した生乳を処理して製造したもの』です。この2つは成分調整は行われていません。
理由は『牛乳』と『特別牛乳』に定義された商品においては、成分の調整は禁止と定められているためです。
パッケージには『牛乳』『特別牛乳』と明記されるほか、成分を調整していないので『成分無調整』と記載されている製品もあります。
※写真はイメージ
次に、本記事のテーマである『成分調整牛乳』ですが、こちらは文字どおり、成分を調整した牛乳のこと。
具体的には、生乳から乳脂肪分、水、ミネラルといった成分の一部を除いたものです。
乳脂肪分を0.5%以上1.5%以下にまで減らしたものは『低脂肪牛乳』となり、さらに乳脂肪分を0.5%未満までカットした牛乳は『無脂肪牛乳』に分類されます。
『成分調整牛乳』の意外なメリットとは
『牛乳』も『成分調整牛乳』も同じ生乳を原材料としていますが、調整処理を行っているため、含まれる乳脂肪分の数値が異なります。
一般的に販売されている『牛乳』は、乳脂肪分が3.4%以上ですが、『成分調整牛乳』の多くは乳脂肪分が1.6~2.0%と両者には大きな差があります。
『成分調整牛乳』は脂肪分が少ないため、『牛乳』と比べるとカロリーが低いのが特徴。
しかし、乳脂肪分以外の栄養素は牛乳とほぼ変わらないため、カロリーを抑えつつ、牛乳と同じような栄養が摂取できます。
※写真はイメージ
また、牛乳よりも価格が安いのもメリットの1つ。実は取り除いた脂肪分はバターなどに加工して販売しているため、その分『成分調整牛乳』は価格が抑えられています。
牛乳よりもさっぱりとした飲み口なので、「成分調整牛乳のほうが好き」という人がいるかもしれません。
まだ『成分調整牛乳』飲んだことがないという人は、どんな味わいなのか、一度試してみるのもいいでしょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]