生きているのが奇跡 25年間、狭い檻の中に閉じ込められていた猿が救出される
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父「はい、撮るよー」 完成した家族写真に「どうしてそうなった」「1周回って好き」父がカメラマン役になった家族写真。その出来に娘が驚愕したワケは?
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タイにある動物保護団体【ワイルドライフ・フレンズ・ファウンデーション・タイランド】。この団体のオーナーであるエドウィンさんに、ある日見知らぬ人からEメールが届きました。
差出人はバンコクに住む外国人の男性で、メールにはこう書かれていました。
バンコクのスラム街で、暗くて汚い小さな穴の中にいる猿を見つけました
想像を超える劣悪な環境にいた猿
エドウィンさんはメールに書かれた場所へと向かいました。そしてそこで見たものは、建物の間にある、身動きもとれないほど小さな空間に閉じ込められた1匹の猿の姿だったのです。
今まで生きていたことが奇跡
人間と自分自身の汚物にまみれた小さな穴の中で、逃げることも、助けを求めることもできずにいた猿の名前はジョーといいます。
エドウィンさんはジョーの飼い主を見つけ、どうしてこんなことになったのかを問いただしました。
野生で暮らしていたジョーの母親は1988年に密猟者によって殺されてしまいました。その後ジョーは人間のペットとして飼われていましたが、1991年にこの狭い穴に閉じ込められたのです。
それからなんと25年間、ジョーはこの穴の中で暮らしていたのです。
歩くこともできないほど狭い空間で、水すら与えられない状況下で生き延びていたジョー。
助け出された時の彼の体はとても弱っていて、筋肉の組織はほぼ機能していませんでした。また脱水症状を起こしており、歯もボロボロだったということです。
ジョーが救出される時の映像をごらんください。
無事に助け出されたジョーは保護施設で少しずつ元気になっています。まだ木には登れませんが、歩くことは出来るようになり、ほかの猿たちとも会話をし始めているということです。
ジョーが25年もの間、たった一人でどんな思いで過ごしていたのかと思うと、心が締め付けられるような気持ちになります。
ジョーは今後ずっと、エドウィンさんの保護施設で暮らしていくそうです。まだまだ長生きして、これからは自由に幸せに生きていってほしいですね。