すいかはフルーツ?夏野菜? むくみをとってデトックス 熱中症や夏バテに備えよう!
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捨てるとこなし!すいかパワー
夏の風物詩すいか!「すいかを真っ二つに切って、独り占めして食べてみたい」
そんな風に思ったことはありませんか?
夏の暑いときに、冷えたすいかを食べると、渇いた体が落ち着いて、本当においしく感じます。
すいかは、古くから薬膳で夏に使われる薬効の多彩な食材です。
夏に発汗で奪われやすい体液を補い、のどの渇きを潤し、熱中症や日射病などの熱の症状から体を守ります。
また、水分代謝を高めて、利尿させ、夏におきやすいむくみを取ってくれる働きもあります。
「西瓜糖」という漢方薬は、すいかを煮詰めて作ったもので、むくみを取ったり、水分代謝異常から起こる毒素を排出するので、夏に湿疹やあせもがよく出る人にも効果があります。
今回はおいしいスイカの食べ方から皮の白い部分の美味しいレシピまでご案内いたします。
すいかのチカラで勝つ! 熱射病予防と夏バテ防止
【すいかパワー!その1】
熱射病予防 熱からくる様々な症状をふぜぐ
すいかは五臓の「心・胃・膀胱」に作用します。ひとつひとつ意味があります。
「心」は、暑さによって血液の流れが早くなりすぎないよう、またはドロドロにならないよう血の熱「血熱(けつねつ)」を上昇させないようにする作用があります。
「胃」は暴飲暴食をする際、胃に負担をかけないよう胃の熱「胃熱(いねつ)」を調整するのです。
胃は口とつながっているため、胃熱が発生すると口の中のトラブルが発生するのです。口内炎や口の渇きなどがそれにあたりますね。
「膀胱」は前述にあるように、利尿作用によって体の余分な水分を排泄し、熱を調整する働きです。
漢方のひとつに、発熱を伴う感染性の熱病や風邪にとてもよく効く白虎湯(びゃっことう)という処方がありますが、すいかは「天然の白虎湯」と呼ばれるほどに、熱を鎮める効果があるのです!
【すいかパワー!その2】
夏バテ防止 活性酸素からカラダを守る抗酸化成分リコピン
抗酸化作用が高いと言われるリコピンは、トマトに含まれていることでよく知られています。スイカの赤い色もリコピンによるものです。また他に、シトルリンやビタミンCなどの抗酸化作用のある成分も、スイカには含まれています。
スイカに含まれているリコピンの量は、品種により差はありますが、一般的な生食用トマトよりは多く含まれているそうです。
紫外線のきつい夏の日差しを浴びると、カラダに活性酸素も発生しやすくなり、疲れやすくなるだけでなく、シミなどの原因にもなります。
また近年カットフルーツを利用する人も多いかと思いますが、野菜等健康色生活推進協議会の「スイカ」のサイトによると、次のように有効成分の減少が少ないと記載されていました。
たっぷりいただけるすいかジュース
すいかのチカラで勝つ! デトックスとむくみ予防
すいかは、古くは漢方や民間療法でも、夏の暑さからくる熱を収め、利尿作用があるのでむくみや解毒に役立つ食べ物とされてきました。
化学的にはどのような成分がこのような働きにかかわっているのでしょうか。
例えば、スイカには、シトルリンというアミノ酸を含んでいます。シトルリンは体内に吸収されると、他のアミノ酸とともに、体内で発生するアンモニアを無害な尿素に変換させて排泄するように働きます。
またスイカにはカリウムが豊富に含まれています。カリウムは、ナトリウムとのバランスを保つので、余分なナトリウムの排出を促し、利尿作用を高めることから、ナトリウムのとりすぎからくる浮腫みの改善に役立ちます。
じつは、この利尿作用が強いのはスイカの「皮の白い部分」です。地方によっては成熟しないスイカの実を、お漬物にするところがありますね。赤い部分を食べた後の残った皮を煮ものや炒め物ににしたり、浅漬けにしたり、スープの具にしたりと用途はいろいろあります。白い部分はお料理に利用して、ゴミもへって一石二鳥ですね!
【すいかの皮のスープ】
<材料(4人分)>
・すいかの皮
(皮をむいて白い部分を中心に) 100g
・豚肉(細切れ) 100g
・片栗粉 大さじ2
・かつお節 20g
・昆布 1枚
・酒 大さじ1
・塩 小さじ1/3
・おろししょうが 1かけ分
・ねぎ 適宜
<作り方>
1)だし汁をとる。かつお節、昆布、水800cを鍋に入れておく。
強火にかけ、沸騰してから、弱火で2、3分煮出す。
かつお節はざるでこす。昆布は1cm角に刻む。
2)すいかの皮は、白い部分を包丁で薄く削ぎとり、3cmぐらいの
幅に切る。
3)豚肉は、塩、こしょう(分量外)をして、片栗粉をまぶす。
4)鍋に1のだし汁とすいかの皮としょうが、酒を入れて火にかけ、
沸騰したら弱火で3分ほど煮る。3を加える。塩で味を整える。
5)器に盛り、小口に切ったねぎを振る。
薬膳のオリジナルレシピは豚のスープストックを使いますが、日本人向けにかつおだしにアレンジしてあります。
鶏がらスープと鶏肉でもアレンジできます。
すいかはフルーツか夏野菜か?料理にも使えるから夏野菜でしょうか。
美しいカービング
世界のすいか事情 日本のすいか事情
すいかは紀元前5000年にはすでに南アフリカで栽培されており、3000年前のエジプトでも栽培が行われていました。
10世紀には中国に伝わり、日本には16世紀後半頃に渡来したといわれています。
すいかの生産量は中国が約67%と飛び抜けていて、その量はなんと7300万トン近くにもなります。
1位 中国 (約7300万トン)
2位 イラン(約395万トン)
3位 トルコ(約389万トン)と続きます。
日本は29位で生産量は約36万トンです。
日本の生産量第一は、、、、、またしても熊本です!!!
中国やタイなどアジアでは多くの芸術的なカービングがみられます。
また屋台やレストランのメニューでは「すいかのジュース」よく見かけます。
すいかはアジアのお料理にかかせませんね。
すいかのジュースは一度にすいかの薬膳の成分をたくさんいただけるので、簡単でおすすめです。
種をとって、キューブの氷を3~4粒と一緒にミキサーやフードプロセッサーにかけるだけでも美味ですが、
お好みでシロップやレモンをいれても良いです。
日本ではフルーツとしてカットしてそのままいただきますが、
イタリアではレモンをかけて食べるのが一般的だったり、アメリカでは焼いてバーベキューやグリルしていただく方もいるそうです!
美味しいすいかは、模様のうねりが大きく濃淡がはっきりしていて、
おへそが少しへこんでいるものが良いそうです!!
中心部分が最も甘いので、すぐいただくなら山型にカットするのがおすすめです。
何日かかけて楽しむ場合は、一口大のダイスにカットしてタッパーにいれておくと
冷蔵庫の場所もとらず、さっと食べたい分だけ頂けて便利ですね!
すいかを食べて、これから訪れる夏の熱と湿気からくる邪気に備え、元気にのりこえましょう!
一口大にカットしてタッパーにいれておくと場所をとらず便利!
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