ドーピング疑惑 国際陸連、ロシア陸上のリオ五輪出場を認めず
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日本時間2016年6月18日未明、国際陸上競技連盟(国際陸連)は、オーストリアのウィーンで開かれた理事会で、ロシア陸連に科している資格停止処分を解除しないことを決めました。
この決定により、陸上のロシア代表チームは8月に行われるリオ五輪に参加できないことになりました。
国や陸連主導のドーピング疑惑
陸上ロシア代表のドーピング問題は、2015年11月に世界ドーピング機関(WADA)が発表した報告書に端を発します。
この中でコーチや医師が主導して選手に禁止薬物を渡していただけでなく、国やロシア陸連が一体となってドーピング隠しを行っていた事実が指摘されました。
これを受け、国際陸連は同11月、ロシア陸連に対して選手が国際大会に参加できなくなる資格停止処分を科していました。
ロシア陸連は、資格停止処分の解除を求め、ドーピング撲滅のための独自調査や陸連組織の改善を行ってきました。しかし国際陸連はこれを十分とは認めず、「信用を得て国際大会に出場する状態ではない」と判断。理事会は全会一致で「資格停止処分解除の見送り」を決定しました。
潔白を証明できれば個人で参加?
ただし、国際オリンピック委員会(IOC)は、ドーピングには関与していないことが証明された選手が、個人資格でリオ五輪に参加する可能性について言及しています。日本時間6月22日にスイスのローザンヌで開かれる会議で具体的な方針を検討するとしています。
ドーピングを行っていないロシア選手にとっては今回の国際陸連の判断は非常に厳しいものです。潔白が証明された選手が堂々と胸を張って、オリンピックという舞台で躍動できることを願います。