日本400mリレーの武器「アンダーハンドパス」 コンマ何秒を縮めて強豪国を倒す!
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多くの大会で、陸上競技のラストを飾る花形種目の4×100mリレー。
特に男子の場合はかなりの迫力です!
100mで10秒を切るようなトップクラス選手を複数人要するジャマイカやアメリカが多くの国際大会で好成績を収めています。
日本の強みはバトンパス
残念ながら日本人選手の中に100mを9秒台で走る選手はいません。
それでも、日本の4×100mリレーは世界のトップと十分に渡り合えるだけの強みを持っています。
それがバトンパスです。
このバトンパスを、いかにスピードを落とさずに素早く行えるかが日本の生命線なのです。
他国は「上から」だが日本は「下から」
オーバーハンドパス
ジャマイカやアメリカを始め、多くの国は、オーバーハンドパスと呼ばれる方法でバトンを受け渡します。
前の走者が手の平を上に向け、バトンを上から手の平に置いてもらうイメージで受け取ります。
この方法には、バトンを落とすリスクが少ないというメリットがある一方、後ろの走者のスピードが落ちやすくタイムロスしやすいというデメリットがあります。
分かりやすく言うと、リスクを冒さず安全にバトンを受け渡す方法です。
アンダーハンドパス
しかし、日本はオーバーハンドパスでバトンを受け渡すことはありません。
個々のスピードでは世界のトップクラスに太刀打ちできないことから、バトンパスでタイムを短縮するためにアンダーハンドパスと呼ばれる方法を取ります。
前の走者が手の平を下に向け、バトンを下から手の中に入れてもらうイメージで受け取ります。
この方法には、バトンを落とすリスクが大きいというデメリットがある一方、スピードを落とすことなくバトンパスできるためタイムアップが期待できるというメリットがあります。
簡単に言うと、リスクを冒してタイムを短縮するバトンの受け渡し方法です。
アンダーハンドパスという武器を磨き上げる
少し前までは日本の専売特許でもあったアンダーハンドパスですが、近年では中国が取り入れるなど優位性が失われつつあります。
しかし、日本はさらにアンダーハンドパスに改良を加えると共に、精度を高めることによってタイムを短縮しています。
桐生祥秀選手やケンブリッジ飛鳥選手など、若い才能あふれる選手が次々と登場している日本の陸上短距離。
リレーというチームワークが求められる団体競技であれば、世界一になる日も遠くないかもしれません。