「僕の松葉杖、使いなよ!」 片足の少年が見せた優しさに心が温まる
公開: 更新:
河村勇輝選手のNBAデビューに喜びの声! 「歴史的瞬間だ」「偉業中の偉業」現地時間2024年10月25日、アメリカのプロバスケットボールリーグ『NBA』の、メンフィス・グリズリーズ(以下、グリズリーズ)に所属する、河村勇輝選手が、ヒューストン・ロケッツとの試合で後半に出場。日本人選手として4人目、日本の男子プロバスケットボールリーグ『Bリーグ』出身の日本人選手では初のNBAデビューを果たしました!
元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました
- 出典
- @BonomoSabri
元アルゼンチン代表で、イタリアのインテルに所属していた2009-2010年シーズンにはチームをUEFAチャンピオンズリーグ優勝に導く活躍を見せたディエゴ・ミリート選手。
母国の出身クラブのラシンでの引退試合は、多くの地元ファンが注目する大切な試合でした。
片足の少年が見せた友達への気遣い
10歳になるサンチャゴ・フレデスくんも、地元のスーパースターをひと目見ようとスタジアムを訪れていました。
生まれつき障がいのあったフレデスくんは、右足の太ももから下を切断しており、移動の際には松葉杖が欠かせません。しかし、そんなハンデに負けず、サッカーや空手を愛するアグレッシブな少年です。
10歳の少年には高すぎるフェンス
D・ミリート選手の勇姿を目に焼き付けようと、必死に背伸びをしますが、身長の低いフレデスくんにはフェンスが高くてグラウンドがよく見えません。
そこで、フレデスくんは松葉杖を台にしてグラウンドを見ることに。これで憧れのD・ミリート選手がよく見えるようになったそうです。
そんな時、ふと横を見るとフレデスくんと変わらぬ年頃の少年が、先ほどまでの自分と同じように、必死に背伸びをしてグラウンドを見ようと奮闘しています。
この時のことをフレデスくんはこう回想しています。
「ディエゴ・ミリートがグラウンドにいるのを見ていたんだ。横に今日できた友だちがいたんだけど、背が低くて見られなかったから、松葉杖を貸してあげて一緒に見たんだよ」
フレデスくんは松葉杖を一本、横の少年に貸してあげたのです。名前も知らない、たまたま横にいた少年に、です。
この様子を撮影していたフレデスくんの母親が、この時の写真をTwitterに投稿したところ、多くの称賛の声が寄せられました。
フレデスくんは、ただ単純に「見えないなら松葉杖を貸してあげるよ。一本でも見られるから」ぐらいの気持ちで、横にいた少年に松葉杖を貸してあげたのでしょう。
「片足を切断した」というハンデなんて軽々と飛び越えてしまうような軽やかなフレデスくんの振る舞い。
「困っている人がいたら助ける。自分が困っていたら助けてもらう」
そんなシンプルで、素直な行動が多くの称賛を集めている理由なのかもしれませんね。