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手作り味噌のカビは大丈夫?カビの見分け方や原因、対策を解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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手作り味噌のカビは大丈夫?カビの見分け方や原因、対策を解説

※写真はイメージ

手作り味噌にカビが生えると「今までの苦労が水の泡になってしまった」と思うかもしれません。しかし、すぐに丸ごと捨ててしまうのは避けてください。

そもそも『味噌』は塩分濃度が高いため、カビが生えにくい食品です。そのため、カビだと思ったものが『実はカビではなかった』ということもあり得るでしょう。

本記事では、手作り味噌に生えたカビの『見分け方』と『取り除き方』について解説します。

カビが生える原因と対策についても触れていますので、おいしい手作り味噌を育てたい人は、ぜひチェックしてください。

手作り味噌のカビは食べても大丈夫?

手作り味噌のカビは食べても大丈夫?

※写真はイメージ

食べ物にカビが生えた場合は、すぐに処分してしまうことが一般的です。例えば、パンの片面にカビが生えた場合は、裏側にカビが生えていなくても捨てる人が多いでしょう。

しかし、味噌の場合は、すぐに処分しなくても問題ありません。味噌にカビが生える場合は、全体にびっしり生えるのではなく、表面にのみ発生します。

内部に深く根が張っていなければ、カビの部分のみを取り除くだけで大丈夫です。手作り味噌にカビが生えたからといって、丸ごと処分する必要はありません。

カビを取り除く際には、カビごと周囲1cm、深さ5mm~1cmをスプーンですくい取ります。表面から見えていない場所まで菌糸が伸びている可能性もあるため、なるべく大きくすくい取るとよいでしょう。

手作り味噌の『カビ』と『産膜酵母』の見分け方

手作り味噌の『カビ』と『産膜酵母』の見分け方

※写真はイメージ

味噌は塩分濃度が高いため、そもそもカビが生えにくい傾向にあります。しかし、手作りする際に塩分濃度が低いと、カビが生えやすくなるようです。

ただし、カビのようなものが生えていると思っても、それは『産膜酵母(さんまくこうぼ)』と呼ばれる酵母菌の一種かもしれません。産膜酵母はカビではないため、慌てて取り除かなくても大丈夫です。

しかし、初めて見る人は、産膜酵母とカビの見分けがつかないでしょう。ここからは、産膜酵母とカビの見分け方を紹介します。

産膜酵母

『産膜酵母(さんまくこうぼ)』は、手作り味噌に生えやすい酵母菌の一種です。見た目が白く、味噌の表面に広がるのが特徴ですが、カビのようにフワフワしていません。

産膜酵母は、温度と湿度が高い時期に、味噌の表面に空気が触れると発生しやすくなるようです。

食べても人体に影響はありませんが、風味の劣化や変色を起こす可能性があります。気になる場合は取り除いて、味噌の表面をラップで密閉してください。

カビ

手作り味噌の表面に、フワフワとした黒や青の点が生えている場合は、カビの可能性が高いです。カビの色は青、緑、黒などで、放置すると味噌がカビ臭くなったり変色したりします。

カビができてしまったら、迷わず取り除きましょう。前述したように、カビの周囲1cm、深さ5mm~1cmをスプーンですくい取ってください。

味噌の量は減りますが、カビの繁殖を抑えられます。

手作り味噌のカビの取り方

手作り味噌のカビの取り方

※写真はイメージ

手作り味噌にできたカビは、以下の手順で取り除いてください。

1.カビが発生している箇所をスプーンで1cmほど大きく取り除きます。表面だけでなく、カビの下も5mm~1cmほど取り除きましょう。

2.取り除いた後は、全体をしっかりかき混ぜます。

3.味噌の表面を空気に触れさせないようにラップをします。

4.焼酎などアルコール度数の高い酒で、ラップの表面や周辺を消毒します。

上記を行うことで、手作り味噌のカビを取り除くことができるでしょう。

手作り味噌にカビが生える原因と対策

手作り味噌にカビが生える原因と対策

※写真はイメージ

手作り味噌のカビは、梅雨の時期に生えるケースが多いようです。ほかの季節でも、温度と湿度が高まるとカビが生えやすくなります

以下のような状態の時にも、カビが生えやすくなるようです。

【手作り味噌にカビが生える原因】

  • 空気に触れたため。
  • 温度と湿度が高いため。
  • 水分が多いため。
  • 塩分濃度が低いため。

それぞれ、詳しく解説しましょう。

空気に触れたため

味噌に限ったことではありませんが、食品にカビが増殖するには空気が必要です。

手作り味噌の表面にラップをしていない、または密閉しきれていない場合は、味噌の表面が空気に触れることでカビが繁殖します。

味噌の表面が空気になるべく触れないようにするために、落とし布やラップなどで空気を遮断してください。その上から重しをすることで、より表面が密閉されるでしょう。

温度と湿度が高いため

カビが生えやすい温度は20~30℃で、湿度は60~80%といわれています。梅雨の時期や夏に、味噌を常温の場所に出しておくと、カビが生えるリスクが高まるでしょう。

味噌を熟成させている場所にこのような特徴があれば、保管場所を変更するのがおすすめです。温度と湿度を管理しやすいように、冷蔵庫に入れておくのもよいでしょう。

水分が多いため

味噌を放置すると、表面に色の付いた液体が溜まることがあります。これは『たまり水』と呼ばれ、味噌の熟成が進むにつれて出てくるものです。

たまり水ができると容器内の湿度が高くなり、カビの原因にもなります。

たまり水には、うまみ成分が豊富に含まれているため、出てきた場合は捨てずに味噌に混ぜましょう。ただし、大量に出てきた場合は、味噌の塩分が薄まるため捨ててください。

味噌の仕込み時には、適切な水分量にすることがポイントです。手作り味噌キットを使用する場合は、レシピ通りに仕込むとおいしい味噌ができるでしょう。

手作り味噌には、煮汁を使うレシピと使わないレシピがあります。目分量で仕込んだりアレンジしたりせず、レシピ通りに作りましょう。

塩分濃度が低いため

味噌の塩分濃度が高い場合は、カビが生えにくくなります。しかし、仕込みの時点で塩分が足りない場合は、濃度が低いためカビが生えるリスクが高くなるようです。

味噌の塩分濃度は、10%以上が望ましいといわれています。

実際に販売されている手作り味噌キットを見比べると、10%のものもありますが、12~12.5%と、少し塩分濃度が高めのキットもあるようです。

味噌作りに慣れていない場合は、塩分濃度が高めの12~12.5%で作るのがおすすめ。塩分濃度を高めにしてカビを生えにくくすることで、味噌作りが成功するでしょう。

手作り味噌のカビは慌てずに取り除こう

食品にカビが生えた場合は、丸ごと処分してしまう人が多いようです。

しかし、味噌の場合は、表面のカビを取り除けば食べても問題ありません。カビの程度にもよりますが、スプーンで周囲1cm、深さ5mm~1cmの範囲をすくって取り除いてください。

もし手作り味噌にカビが生えたらきれいに取り除き、全体をかき混ぜてからラップをしましょう。手作り味噌にカビを生やさないためには、空気に触れないことが重要です。

適切な環境で手作り味噌を育てて、おいしい食事を楽しみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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