初デート前に告げられた事実「余命3年」 それでも愛を貫いた男性
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イギリスのダーラムに住むアンディ・ベルさん(26歳)と、その恋人のアナ・スワービーさん(24歳)。
一見、幸せそうなカップルの2ショット。でも実はこのとき、アナさんは末期の脳腫瘍を患っていたのです。
そして、医師から残酷な宣告をされていました。それは「余命があと3年しかない」ということ。
初デートの前に告げられた「余命3年」の事実
2人の出会いは2015年2月。デートアプリを通して何度かやりとりするうちに、アンディさんはアナさんに「会ってみたい」と思うようになりました。
「今度、一緒に食事に行きませんか?」
アンディさんがアナさんをデートに誘うのに、それほど多くの時間はかかりませんでした。
OKをしてもらいたいとは思いつつも、「断られるかもしない」とも感じていたというアンディさん。しかし、アナさんの返信はアンディさんの予想とは全く違うものでした。
「私は脳腫瘍があって、余命3年と宣告されてるんです。それでも会ってみたいと思いますか?」
「あなたが『会わない』と言っても、理解できるから安心して」
今度はアナさんが「断られるだろうな」と感じたと言います。「そんな女性なら深入りする前に辞退した方が無難だ」と考えるのが普通だろうと…
しかし、そんなアナさんの心配は杞憂に終わります。
「いや。僕はあなたのことをもっと知りたいんだ。病気だからと言って、その気持ちには変わりない」
24歳の若い女性が脳腫瘍を患い、しかも末期であるという事実は確かにアンディさんに衝撃を与えました。しかし、同情でも何でもなく、自然に「アナさんに会いたい」という感情が沸き起こってきたと言います。
そして、2人は出会います。それはまさに運命とも言うべき出会いでした。
互いの両親への挨拶を済ませた2人
すぐに付き合い始めたというアンディさんとアナさん。
そして、自分がどう思われているか心配しながらもアンディさんはアナさんの両親と会う機会を作ってもらうよう、彼女にお願いします。
心配していたのはアンディさんだけではありません。アナさんの両親はアンディさんの真意を計りかねていました。
病気のために仕事を諦めた娘。発作の心配から車の運転すらできません。その上、もし「アンディさんが安易な気持ちで付き合っているとしたら」と考えると、娘のことが心配でならなかったそうです。
しかし、アンディさんの言葉がアナさんの両親を安心させます。
「真剣に彼女(アナさん)と交際しています。いい加減な気持ちなどカケラもありません」
「そして、病気のことも含め、すべてをサポートしていきたいと願っています」
アンディさんはもちろん、自分の両親にもアナさんを紹介しました。両親は最初、アナさんが病気であることに驚きはしましたが、息子の決意を感じていたため一切、反対はしなかったそうです。
「あなた(アンディ)が心からそうしたいと思うなら、アナさんをしっかりサポートしなさい」
アナさんへの変わらぬ愛をカタチに
アナさんの治療は過酷なものです。2015年には手術も行いました。
化学治療で髪の毛が抜けてしまうこともあります。
アナさんの前では、前向きに振る舞うアンディさんも、自宅に戻って涙したことは一度や二度ではないと言います。
しかし、ただでさえ弱気になってしまうアナさんの前で、「自分まで落ち込んだ姿を見せるワケにはいかない」と明るく振る舞っていました。
「精神的に弱くなってしまうと、体調への影響も大きい。少しでもアナを元気付けたい。今の自分の精一杯の想いを伝えたい」
そして、アンディさんはアナさんにプロポーズします。
プロポーズを受け入れたアナさんにも葛藤があったはず。それでも、プロポーズを受け入れたアナさんとアンディさんは2016年9月に挙式を挙げるそうです。
「たとえ、どんなに短い期間だったとしても、僕はアナを『僕の妻です』って皆に紹介したいんだ」
アナさんの治療はこれからも続くそうです。過酷な治療もあるでしょう。愛する人がそばにいるからと言って、すべてを乗り越えられるわけではないかもしれませんが、間違いなくアナさんを勇気付けることはできます。
アンディさんとの二人三脚で、アナさんは生きる希望を模索し続けています。
2人の人生が幸せなものであることを、心から願わずにはいられません。