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出典:Capes4Heroes
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スーパーマンやバットマンなど、子どもたちが憧れるスーパーヒーローといえば『マント』を羽織っているイメージがあります。
アメリカのハロウィンでは、スーパーヒーローのコスチュームが子どもたちに大人気。マントを羽織ると、本当に自分がスーパーヒーローになったような気分になるのかもしれません。
自閉症の男の子に、マントが勇気を与えた
アメリカに住むバーバラさんの息子、マドックスくんは自閉症をもっています。
マドックスくんが2歳のころ、彼は毎日洋服を着るのを嫌がっていたのだそう。そんな彼が唯一喜んで身に着けていたのが『スーパーヒーローのマント』。
そこでバーバラさんはマドックスくんに「まず服を着たら、マントを着ていいわよ」というと、彼はゴキゲンで洋服を着るようになったのです。
バーバラさんはミシンを購入し、いろいろなスーパーヒーローのマントを作り始めました。
マドックスくんが毎日そのマントを嬉しそうに着て学校へ行くと、クラスメイトの母親たちから「うちの子どもにも作って欲しい」と頼まれるようになったのです。
この出来事がきっかけでバーバラさんは、発達障害や重い病気と闘う子どもたち、また勇気が必要な子どもたちに特製のマントをプレゼントする非営利団体『Cape4Heroes』を設立しました。
小さなヒーローたちにマントとパワーを届けたい
『Cape4Heroes』では、特製のマントを病院やイベントなどで子どもたちにプレゼントしています。これまでに全米を始め、世界各地の子どもたちに2万5千枚以上のマントを贈ったということです。
バーバラさん:
このマントは子どもたちにとっては、ただのマントじゃないのです。羽織った瞬間に彼らはみんなスーパーヒーローになるのです。
マントは子どもたちに『君は特別な子だ』ということを教えてくれます。想像力を与えてくれるのです。
するとその瞬間、そこには身体の障がいも障害物もなくなります。彼らの心の中で何かが変わったのが分かるのです。
マントを羽織った子どもたちは、みんな最高の笑顔。まるでマントが、彼らに特別なパワーを与えているかのようです。
さまざまな理由で何かと闘っている、小さなスーパーヒーローたち。彼らに勇気と自信を与えてくれるマントが、これからも1人でも多くの子どもたちに届きますように…。
[文・構成/grape編集部]