鉢底石の代用には何がある?身近なアイテムの代用品を紹介!
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プランターで植物を育てる際に、「鉢底石は本当に必要?」「鉢底石を何かで代用できないのかな」と悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。
実は鉢底石は、家にある身近なもので代用できる可能性があります。
そこで本記事では、鉢底石の役割をおさらいしながら、身近なアイテムで代用する方法をご紹介。さらに、鉢底石が不要なケースも解説しています。
急な植え替えにも対応できる、ちょっとした豆知識としてぜひご活用ください。
鉢底石の役割とは
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鉢底石は、プランターや植木鉢の底に敷いて使う石のことです。主に以下のような役割があります。
鉢底石は、鉢やプランターの排水性と通気性を高めてくれるようです。鉢底石は、土と鉢底の間に隙間を作り、余分な水が流れ出る役割を果たします。
植物は、葉だけでなく根からも呼吸をしているといわれ、植木鉢の通気性が悪くなることで、根に必要な酸素が届きにくくなる可能性があるのです。
また、鉢の中に水がたまり常に湿った状態が続くと、根腐れを引き起こすおそれがあります。根腐れを起こした植物は、枯れてしまうこともあるのだとか。
鉢底に隙間を作り余分な水分を適度に排出することで、土の中に空気を取り込みやすくし、根腐れの予防にも効果が期待できるでしょう。
鉢底石の身近な代用品
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鉢底石は、専用のものでなくても代用が可能といえます。
ご家庭にある身近なもので代用できるケースも多く、以下のようなものがよく使われているようです。
ここでは、それぞれの代用品の特徴や使い方、注意点などを紹介します。
発泡スチロール
発泡スチロールは、軽量で通気性や排水性に優れていることから、鉢底石の代用品として活用できるでしょう。特に大きな鉢では、鉢の重量を抑えるためにも有効です。
梱包材や食品トレーとして使われていたものを再利用する場合は、小さくカットしてネットに入れて使うと処分する際に分別がしやすくなります。
ペットボトルのフタやストロー
ペットボトルのフタやストローといったプラスチック類は、軽量で水が流れやすいため、鉢底石の代用品として使えるようです。
使う際はきれいに洗って乾かし、小石くらいの大きさにカットしましょう。ネットに入れておけば土と混ざりにくく、植え替えの際に再利用もできて便利です。
ただし、ペットボトルのフタやストローは自然に土に還ることはありません。処分する時のことを考えて、あらかじめ土と混ざらないように注意しましょう。
小石や砂利
庭や河原で集めた小石や砂利も、鉢底石の代用品として使えるといいます。
あまり小さなサイズでなければ、通気性や排水性をある程度確保できるでしょう。
ただし、販売されている鉢底石よりも重くなりやすく、通気性や保水性では軽石などの専用品に劣る可能性もあります。使用前には熱湯消毒やサイズの調整を行い、用途に応じて使い分けるのがよいでしょう。
木炭や竹炭
木炭や竹炭は小さな穴が多いことから、通気性に優れているようです。
中性からアルカリ性の性質を持つため、酸性に傾きがちな土のpHバランスを整える効果も期待できるのだとか。これにより、植物が元気に育ちやすい環境づくりをサポートしてくれます。
消臭効果もあり再利用もしやすいですが、油で汚れたものは使用を避けたほうがよいでしょう。
割れた陶器やビー玉
割れた陶器類も状況によっては、鉢底石の代用品として利用できるようです。陶器は水分調整の役割ができ、植物の根の成育に適しているといえるでしょう。
ただし、サイズを調整するために割る際は、手を切らないように注意が必要です。粉状や細かすぎる破片は土と混ざると再利用が難しくなるため、ネットに入れてまとめましょう。
また、ビー玉もそのまま鉢底石代わりに使え、見た目がよく室内の鉢におすすめです。ネットに入れて土と混ざらないようにするとよいでしょう。
鉢底石の代用におすすめできないもの
鉢底石の代用品として『スポンジ』はおすすめできません。スポンジは排水性や通気性が悪く、水分が内部に長くとどまるため、根腐れの原因となる菌が繁殖しやすくなります。
また、湿度の高い環境は雑菌の発生をうながし、植物の健康を損なう可能性があるでしょう。
さらに、食器用スポンジは劣化しやすく、土の重さで簡単につぶれてしまうため、鉢底石の代わりには不向きといえます。
鉢底石がいらないケースもある
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必ずしもすべての鉢植えに鉢底石が必要というわけではありません。以下のような場合には、鉢底石を使わなくても問題ないことがあります。
次章で詳しく見ていきましょう。
排水性のよい土を使う場合
市販されている土には、排水性と通気性のバランスがあらかじめ調整されているものもあり、鉢底石を追加しなくても十分に適切な水はけが確保されている場合があります。
このような土の中には、鉢底石不要をうたっている製品もあるため、初心者でも手軽に植物を育てやすいのが特徴です。
土を購入する際に、鉢底石が必要かどうかを確認しましょう。
鉢底石のいらないプランターを使う場合
鉢底石が不要なケースには、プランターや鉢そのものに排水性や通気性の工夫が施されている場合があります。
例えば、スリット鉢や素焼き鉢のように構造的に空気や水の通りがよい鉢などは、鉢底石を入れなくても根腐れを防ぎやすくなっているようです。
これらは、鉢底石の役割をプランターや鉢自体が担っているため、わざわざ追加する必要はないケースもあるでしょう。
プランターが小さい場合
小さな鉢やプランターに植える場合は、鉢底石を入れないほうが植物にとってよい環境になることもあります。
鉢底石を入れるとそのぶん使用する土の容量が減り、根が育ちにくくなる可能性もあるようです。
特に3号〜5号程度の小鉢や、黒いビニール製の育苗ポットなどでは、鉢底石が入っていないのが一般的で、無理に追加する必要はないかもしれません。
また、室内での使用時は水やりの頻度も控えめになるため、排水性よりも清潔さや水やりの調整のしやすさが重視されるでしょう。
過湿に気をつけながら適切に管理すれば、鉢底石なしでも問題なく育てられるかもしれません。
なお、育苗ポットで育てた苗は、成長に応じてより大きなコンテナに植え替えるようにするのがおすすめです。
鉢底石の代用は身近なもので対応できる
鉢底石には排水性や通気性を高める役割がありますが、発泡スチロールやペットボトルのフタ、砂利や石炭などで代用できる可能性があります。
また、小さな鉢や排水性の高い培養土を使う場合は不要なこともあるようです。
植物や鉢の種類に応じて、鉢底石やその代用品を上手に使い分けるとよいでしょう。本記事を参考に、ぜひ試してみてください。
[文・構成/grape編集部]