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『芋名月』←これ知ってたらステキ! 秋の月にまつわる【美しい日本語クイズ】

By - grape編集部  公開:  更新:

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『芋名月』の文字

古くから日本人は月に愛着があり、さまざまな表現でその美しさを表現してきました。

特に、旧暦の秋に行われる『お月見』は平安時代からの伝統行事です。

本記事では、知れば使いたくなる、秋の月に関する日本語を3つ紹介します!

う、美しすぎる…月にまつわる大和言葉3選

現代ではあまり使われなくなった日本語を知れば、昔の人が月を見て感じていたことが分かるかもしれません。

問題1:空の鏡

まずは、『空の鏡(そらのかがみ)』。

字の通り、空に浮かんでいる月を『鏡』に例えた言葉です。

あなたはどんな月を想像しましたか。正解は…。

満月のイメージ画像

※写真はイメージ

秋空に輝く満月です!

現代では、多くの人が所有したり、さまざまな場所に設置されたりしている『鏡』。

しかし、昔は高貴な人しか所有できない高級品でした。

美しい月を、光が当たればキラキラと輝き、また手の届かない『鏡』と比喩的に表現したと思うと、風情が感じられるでしょう。

問題2:芋名月

続いて紹介するのは、『芋名月(いもめいげつ)』。

『お月見』で親しまれている『十五夜』を表す言葉です。

では、この『芋』は何を表す言葉か分かりますか。

日本人に親しまれているイモといえば、ジャガイモやサツマイモなど、さまざまありますが…。

里芋のイメージ画像

※写真はイメージ

正解は、サトイモでした!

十五夜のお供え物といえば、団子がポピュラーですが、実は収穫を迎えたばかりのサトイモもお供えする風習があるとか。

ほかのイモ類も一緒にお供えることもあったそうですよ。

昔の風習にならって、十五夜に月と一緒にイモを楽しむのもいいかもしれませんね!

問題3:中秋無月

最後に紹介するのは、『中秋無月(ちゅうしゅうむげつ)』です。

あまり聞き馴染みがない言葉ですが、漢字を見れば意味が分かるかもしれません。

どんなシチュエーションを表しているかというと…。

中秋無月のイメージ画像

※写真はイメージ

十五夜に月が見えないことを表す言葉なのです。

秋は、空気が澄んでいる日が多く、くっきりと見える条件が整うとされています。

そんな絶好の機会に、曇りや雨で月が見えないのは、昔の人にとって悲しいことでしょう。

一方で、隠れてしまった月にも風情を感じていたとか。

見えない十五夜の月を愛でるためにつけられた表現が『中秋無月』なのです。

あなたは、これらの言葉や由来を知っていましたか。

新しい言葉を知ると、何気なく見ている月や馴染みのある行事でも、印象が少し変わるでしょう。

日常生活を豊かにするヒントは、意外にも、昔の人が使っていた言葉にあるのかもしれません。


[文・構成/grape編集部]

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