「発車時刻前なのに、なぜドアを閉めるんだ!」そのクレーム、勘違いです
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海外では大幅にズレるのが当たり前と言われていますが、時間に正確なことで知られる日本の電車。
ネット上では海外の人たちから「日本の電車すごいな」「秒単位の差とは…」といった驚きの声が寄せられています。
しかし正確すぎるがゆえ、時間に厳しい日本人からクレームが寄せられることもあるのです。
電車の『発車時刻』は、ドアが閉まる時間ではない
埼玉高速鉄道線が掲示した貼り紙をTwitterに投稿した、@p_chum8さん。
そこには、電車の『発車時間』に関する大切なお知らせが書いてありました。
標準時刻表の発車時刻は、ドアが閉まる時ではなく列車が動き出す時のことをいいます。
一般的に『発車時刻』は余裕を持って電車が動き出す時刻を指すため、実際は数秒から数十秒早くドアが閉まる計算になっています。
よくよく考えてみると『”発車”時刻』なので当たり前のことなのですが、このことについて意識したことがない方がほとんどなのではないでしょうか。
ちなみに都営地下鉄を運営する東京都は「ジャストで電車を逃すことが多いです。発車時刻より出発が早いのでは?」という声に対し、以下のように返しています。
この質問に対し「一部の列車で、定刻より数秒早く出発した電車があることを確認しました」と謝罪しています。
「まだ発車時刻前なのに、どうしてドアを閉めるんだ!」
数秒差で乗り遅れてしまった人がこういったクレームを出しても、『発車時刻』を守っていた場合、鉄道会社に落ち度はありません。
また、この『発車時刻』は新幹線も同様です。飛行機の『出発時刻』も飛行機が動き出す時間であると、JALのウェブサイトに記載されています。
余裕を持った乗車を心がけよう
発車時刻ギリギリでの乗車は、駆け込み乗車に繋がります。電車の運行時間を狂わせてしまうだけではなく、扉に挟まってケガをしてしまう可能性もあり、大変危険です。
「目の前で電車が行ってしまった!」ということがないよう、時間に余裕を持って行動するよう心掛けたいですね。
[文・構成/grape編集部]