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わかりやすい!『発達障がいのある人たちへの支援ポイント』 札幌市の取組に注目

By - grape編集部  公開:  更新:

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少しの工夫と配慮で、大きく変わる

札幌市が配布している虎の巻では、職場・暮らし・学校・子育ての4つのシーン別に、発達障がいのある方への支援のポイントがイラストで説明されています。

職場編

「てきとうに」という曖昧な指示ではなく、「こうやって」と具体的な例を見せたことにより、完成度を上げることができました。

「早めに」という曖昧なニュアンスではなく、「15時まで」と期限を明確にすることで、相手も集中力を高めることができるようになりました。

暮らし編

1人で悩んでいたお母さんは、相談員との出会いをきっかけに障がいの特性を知り、息子と分かり合うことができました。

同じ悩みを抱える人とつながることで、自分の居場所を見つけることができ、希望を持てました。

学校編

掃除道具の使い方や、掃除の仕方を実演して解説したところ、すぐに手順を理解しお手本のような掃除ができるようになりました。

発達障がい(LD傾向)がある人は、たくさんの文字が並んでいると、どこを見てよいか分からなくなってしまうことがあります。

小さな工夫として、スリットの空いた厚紙を先生が渡したところ、生徒はスムーズに音読ができるようになりました。

子育て編

子どもの遊び方を尊重し寄り添うことで、楽しい時間を共有することができました。

いつもと違う場所に恐怖を覚える子どものために、事前に行く場所の状況を説明したところ、不安を解消させることができました。

きっかけづくりとして作成していた虎の巻が…

札幌市の担当者の方に、虎の巻シリーズにこめた期待を聞きました。

虎の巻で掲載している発達障がいの方の特性や配慮の方法は一例であり、全てではありません。

そのため、この虎の巻をきっかけに理解を深めていただき、発達障がいの方とその周りの方が共に、良い方法を考えていっていただければと考えております。

続けて、ネット上での反応の大きさについても語ってくれました。

虎の巻は、福祉、医療、教育等の関係機関のほか、当事者グループや親の会の方達とともに考え作成してきています。

札幌市の発達障がい者支援を充実していくためには、市民の理解が深まることも大変重要です。

そのきっかけづくりとして作成していた虎の巻が、このように評判となり広がることで、札幌市も含めた日本全体での発達障がいへの理解促進につながり、とても嬉しく思っています。

発達障がいの症状はわかりにくいため、周りだけでなく本人すらも気づかないまま、長い間悩み続けている人が多くいると言われています。

虎の巻のような冊子がきっかけとりなり、お互いが歩み寄り、誰もが過ごしやすい世の中になれば…そう願わずにはいられません。

なお、札幌市のホームページでは全ての虎の巻シリーズを閲覧することができます。


[文・構成/grape編集部]

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出典
札幌市保健福祉局障がい保健福祉部障がい福祉課

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