石巻市、LGBTへの配慮を加速させる人事を実施
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朝日新聞DEGITALによれば、宮城県石巻市の男女参画推進委員に、LGBT当事者の佐々木敬海(ひろみ)さんが選ばれたそうだ。
記事には、佐々木さんの顔写真まで掲載されている。
佐々木さんは、身体は女性、心は男性のトランスジェンダー。これまでLGBT関連の市民団体の代表を務めてきた功績が認められ、今回の人事に至ったそうだ。
結果、同市の第3次男女共同参画基本計画では、佐々木さんの働きかけもあり、LGBTへの配慮が初めて盛り込まれていることになった。具体的には、多様な性のあり方への理解促進と、性的指向、性自認、性同一性障害に関する相談体制整備が施策の方向として新たに記された、とのことだ。
やはり何かを変えるためには、中からでなければいけない。外部団体として活動してきた佐々木さんが今回、市の委員会に参画した理由はそこにあるのではないだろうか。
記事に顔写真まで掲載しているのは、カミングアウトともとれる。そこに佐々木さんの覚悟を感じずにはいられない。つまり、どれだけ佐々木さんが本気かということが、聞かずとも伝わってくる。
ドラマ『金八先生』でも、その昔、トランスジェンダーを取り上げたことがあったが、その頃はまだ、珍しいパターンといった印象で、現在ほどトランスジェンダーという存在について、多くの人は考えていなかったし、理解もしていなかった。
言うならば、あくまで「ドラマの中の話でしょ?」という空気感だった。それがいまや地方自治体でも、トランスジェンダーを含む、LGBTへの配慮を考えるようになってきたことを思うと、あらためて時代は変わったと感じる。
まだまだ問題は多いが、あの頃に比べれば、ゆるやかに日本全体が、LGBTを理解・認識し、「配慮する必要がある」と考え、意識が変革してきたことは大きな変化といえるだろう。
今後、石巻市だけでなく、各自治体がどんな動きを見せるのか注目したい。
<参考>
朝日新聞DEGITAL「LGBT当事者、石巻の男女参画推進委員に」
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