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「こ、これが本物か!」本当に『おいしい海産物』に出会える場所

By - grape編集部  公開:  更新:

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2017年3月23日、一代さんの旦那さんで盛屋水産社長の和享(やすたか)さんなど、ご家族が海難事故にあい亡くなったのです。

要ともいえる存在がいなくなり、養殖業を続けていくことができなくなります。そして、つなかんの存続も危うくなりました。

一代さんは民宿の再開に向けて活動しているそうですが、2017年6月現在、つなかんは一時休業。正式な再開の日付は発表されていません。

思い出を語りあえる場所を作りたい

料理長だった竜介さんは、一番の働く動機だったカキ生産者との繋がりがなくなってしまったことで、つなかんを辞めることを決意します。

しかし、竜介さんの中には「3年間働き、出会った人たちとの思い出を共有したい」という想いが強くありました。

そういった想いから、竜介さんは「りょうすけが見てきた、唐桑御殿つなかん」展を代官山で開催。

竜介さん

自分も久しぶりに会う人たちに挨拶しながら、つなかんの話とか一緒にできたらいいな、という思いがありました。
そうしたら、たまたま部屋を貸してくれる人がいて、つなかんっぽい雰囲気を作りつつ、当時を思い出せるような写真を飾る展示会が開けました。

つなかんの和気あいあいと楽しそうな雰囲気が伝わる写真に、部屋に流れる波の音。私も唐桑の穏やかな海の景色が、まぶたに浮かびました。

ほかにも窓には旗が飾ってあったり、一代さんのお面が置いてあったりと、思い出のアイテムが多く、竜介さんのつなかんへの愛情を感じます。

また、ギャラリー内の小さな食堂では、唐桑のカキや和享さんが最後に採っていた貴重なワカメなどを食べることも可能です。

大きなカキが乗ったひと口サイズのバケットも用意。

市販品とは一味違う、メカブやワカメなど、唐桑の海の旨味が凝縮した食材を味わうことができます。

食堂で同席した初対面の人とも、気軽につなかんについて語り合えるような、和やかな空気感がそこにはありました。

ギャラリーを出るころには、思わず「行ってきます」といってしまうほど、アットホームな空気が流れる「りょうすけが見てきた、唐桑御殿つなかん」展。

つなかんに縁のある人も、そうでない人も一度足を運んで、唐桑の食材や景色のよさ、そして人の繋がりの温もりを感じてみてください。

りょうすけが見てきた、唐桑御殿つなかん展

期間:2017年6月3日(土)、4日(日)、8日~11日(木から日)、15日~18日(木から日)
時間:14:00~ 20:00
場所:ballena代官山 恵比寿西1-34-21 クレスト代官山302


[文・構成/grape編集部]

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