毒針に刺されると死の危険も 『ヒアリ』が国内で初めて発見される
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出典:環境省

今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

スリッパがない時どうする? 消防士のやり方に「勉強になった」「やってみます」2025年3月16日、兵庫県尼崎市にある尼崎市消防局(以下、消防局)は、Instagramアカウントで災害時に役立つ簡易スリッパの作り方を、紹介しました。
『ヒアリ(火蟻)』は小型のアリです。体長は2.5mmから6mmほど、全体は赤茶色で腹部が黒っぽい赤色をしています。
出典:環境省
攻撃性が強く、非常に強い毒性を持っていて、刺されるとやけどのような激しい痛みを生じます。また、アレルギー反応によって死に至ることもあります。
中国・台湾などに定着している生物で、『特定外来生物』に指定されて日本への侵入が警戒されていました。
兵庫県尼崎市で国内初、ヒアリが発見される
2017年5月26日、兵庫県尼崎市において国内で初めて、ヒアリの侵入が確認されました。
中国・広東省広州市から出航した貨物船によって運ばれたコンテナ内。5月20日に神戸港に到着し、25日まで保管されていました。その後、尼崎市内で開封された際にヒアリが確認されました。
出典:環境省
また、6月16日には人工島ポートアイランドにある神戸港のコンテナヤードでも100匹が確認されました。
確認されたヒアリは全て薬剤によって処分されています。コンテナが開封された尼崎市では、ほかのヒアリは発見されていません。
ヒアリを発見したら・刺されたら
ヒアリを確認したら、けして触らずに自治体に通報してください。
もし、ヒアリに刺されてしまった場合は安静にし、急激な容体の変化が現れたらすぐに医療機関を受診しましょう。
いたずらに不安がらず、万が一発見した場合には近づかずに落ち着いて対処しましょう。
[文・構成/grape編集部]