アメリカの小学校で750個の石に魚を描く授業 全校生徒の個性が輝いた
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※写真はイメージ

空になったマヨネーズ 母親が「奇跡!」と喜んだ理由が…?保育園や小学校などでは、各家庭から工作などに使う材料を集めることが多々あります。しかし、『材料集め』は時に、親の頭を悩ませるようです…。

画家が油絵で描いたのは…「なぜこれを?」「絵とは思えないほどリアル」xでは『#暑いので涼しくなる画像を貼れ』というハッシュタグが流行しており、多くの人が気温の高さに疲弊しているようです。サワイ(@fly_3)さんが公開した画像が話題になっています。






「この本を題材に、自由に絵を描きましょう!」
読んだ本のイメージを絵にする『読書感想画』。
学生時代に描いたことのある人や、我が子の宿題として取り組んだことのある人もいるでしょう。
そんな『読書感想画』を、珍しい形で実践した先生がいました。
全校生徒に呼びかけ 「一人ひとりが思う絵を」
舞台はアメリカのインディアナ州にあるシャロン小学校。
そこに勤務する美術の先生が、『美化プロジェクト』として行ったある授業が、SNS上で話題になりました。
「この本を読んで、あなたが思うイメージを、石に描いてみましょう」
先生が取り出したのは『ONLY ONE YOU』という本。読んで感銘を受け、今回のアイディアが浮かんだのだといいます。
キャンバスに使ったのは紙ではなく、自然の石。子どもたちは一人ひとり石を手に取り、本から受け取ったイメージを色とりどりの絵の具で描き込んでいったそうです。石という立体的な素材ならではの温もりが、作品に独特の存在感を与えています。
『ONLY ONE YOU』あらすじ
ある日、両親の元を離れ、広い海を旅することになった魚のアドリ。さまざまな出会いの中で「自分という存在は世界でたった1人しかいないんだ」と気付く物語。
同じ本を読んでも、生まれる絵は750通り
先生の言葉を受け、自由に色を塗っていった子どもたち。
全校生徒が手がけた、約750個もの『石』は、それぞれの手によって、個性豊かな『魚』になったのです。
赤や青、黄色など鮮やかな色で塗り分けられた魚もあれば、細かい模様を丁寧に描き込んだ魚もあり、同じ題材から生まれたとは思えないほどバリエーション豊かな仕上がりです。全校生徒が同じ本を読み、同じ「石」というキャンバスに向かいながらも、まったく同じ作品が一つもないというのが、この授業の大きな見どころといえるでしょう。
完成した750匹の魚が、学校の入口を彩る
授業は大成功!個性豊かな作品たちは、学校の入口付近に展示されました。
完成した様子がこちら。
緩やかな川を泳ぐ、色とりどりの魚たちがきれいですね。
そばに立てられた看板には、先生が授業を通して、子どもたちに1番伝えたかったメッセージがありました。
展示スペースには水の流れを思わせるレイアウトが施され、750匹の石の魚たちが一堂に並ぶ様子は、まるで本物の川の中を群れが泳いでいるようです。毎日この前を通る子どもたちにとって、自分が描いた一匹を見つける楽しみも生まれているのではないでしょうか。
教育現場にも広がった反響
先生のアイディアに、称賛の声が寄せられました。
また、実際に参加した子どもの親から「子どもたちはとても興奮したといっていました」というコメントも。
さらに、他校の先生たちから「材料はどうやって調達したのか」などの質問が多く寄せられていて、教育現場としても関心度の高さがうかがえました。「自分の学校でもやってみたい」と考えた人が多かったのでしょうか。
本の内容と制作活動を結びつけながら、学校全体で一つの展示作品を作り上げるという発想は、読書・美術・コミュニティづくりを同時に体験できる授業として、多くの教育者の関心を集めたようです。
『ONLY ONE YOU』という考えを大切に
いまはまだ小さな魚だけれど、いずれは一人ひとりが自分の足で、大海原へ踏み出さなくてはなりません。
彼らが思い描く未来はさまざまですが、想像よりもたくさんの喜びや苦しみに彩られることでしょう。
子どもたちは、人生のふとした瞬間に『ONLY ONE YOU』の言葉と共に、楽しく貴重な体験となった、1つの授業を思い出すのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]