対価をきちんと払って! 「タダで」といわれたケーキ店の対応に、称賛が殺到 By - grape編集部 公開:2017-08-11 更新:2018-05-22 ケーキ Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ TwitterやInstagramなど、SNSの利用者が増えたことで、いろいろな人と気軽に連絡がとれるようになりました。 しかし、SNS経由で、こんな『困った依頼』が来ることもあるようです。 ぜひとも、無料で作ってよ! イギリスのリヴァプールで、『Laura's Little Bakery』という店を営むローラさん。彼女は、ケーキやカップケーキ などを作って販売しています。 Laura's Little Bakery Cake & Cupcake maker in Liverpoolさんの投稿 2010年12月30日 オーダーメイドのリクエストも受け付けており、サッカープレミアリーグの強豪『リヴァプールFC』など有名な団体から、イベント用のケーキを依頼されることも。 Stevie G's final press conference at Melwood and I was there with a cake they ordered for him. An honour it was! 😍😍😍 @stevengerrard #lfccake #lfc #liverpoolbaker #liverpoolcake Lauras Little Bakeryさん(@laurasbakery78)がシェアした投稿 - 2017 4月 3 4:26午前 PDT そんなローラさんのもとに、「SNSで宣伝するので、タダでケーキを作ってください」という依頼が来たのです。 「冗談でなく、こういうメッセージがたくさん届くの。『リバプールのケーキ店』でGoogle検索して、上位に表示されると付いてくるデメリットね」 @LaurasBakery ーより引用(和訳) どのようなやりとりがあったたのでしょうか。 マネージャーからの連絡 ローラさんに依頼してきたのは、イギリスで放送されたリアリティ番組『Love Island』に出演していた、マリン・アンダーソンさんのマネージャー。 マネージャーは、このような文面で依頼して来ました。 マネージャー: 初めまして。 『Love Island』のマリン・アンダーソンさんが、今週末に恋人の誕生日ケーキを作ってほしいそうなのですが、可能でしょうか? 上に『26』と書いたチョコレートケーキで、できるだけ大きいものを希望しています。 報酬のかわりに、彼女はケーキの写真を何枚か、店名をタグ付けで、ソーシャルメディアにアップする予定です。 InstagramとTwitter、合わせて63万人のフォロワーがいるため、すばらしい宣伝になるかと思われます。 お手伝いいただけますでしょうか? 始めから、「無料で作ってくれないか」という依頼でした。 これに対し、ローラさんは次のように答えます。 ローラ: こんにちは。ケーキはできますが、ほかの人たちと同じように、お支払いいただけますでしょうか。 いままでオーダーを受けました、多くの有名なお客様にも、ケーキの代金をお支払いいただいております。 ソーシャルメディアのタグ付けは、ケーキを喜んでくださった時の、ちょっとしたボーナスだと考えております。 お金を払って買ったあと、商品をSNSに写真をアップする人はたくさんいます。 「感想をいいたい」「みんなに商品を知ってほしい」「共感が欲しい」など、理由はさまざま。 客の反応は嬉しいものですが、ローラさんは、それは「ちょっとしたボーナス」で、料金の支払いとは別物と考えていました。 ローラさんの返信に対して、マネージャーは以下のコメントを送ります。 マネージャー: お返事、ありがとうございます。 お話は分かりました。 多くの人が、ソーシャルメディアでの宣伝を、とても喜んでくださるのですが…。この種のプロモーションは、1ポストで£500かかるのですよ。 ほかの人を見つけたので、御心配には及びません。 ありがとうございました。 このほかにも、過去に届いた無料奉仕のお願いをローラさんはアップしています。内容は、「TV番組のチケットをあげるからタダで作って」というもの。 チケットをもらっても、ケーキの材料費にはなりません。このような依頼は、『いいお客様』だといえるのでしょうか。 買えるのに、なぜタダにしようとするの? あの手この手でケーキを無料で作らせようとする企業に、ローラさんは『NO』をつきつけます。 私の時間や能力が過小評価され、毎週、『露出』を対価として、さまざまなイベントの無料ケーキを求められます。 それは、十分『闘い』と呼ぶことができるでしょう。 大きな会社は、小さな独立店に『寄付』を求めないで、ケーキを買うことができるはずです。 私は、この種のことに屈するつもりはありません。 laurasbakery78 ーより引用(和訳) I'm not kidding when I say these go out most days! I LOVE doing them, so so pretty 🌸🌺❤️🦄 #liverpoolcake #unicorn #unicorncake Lauras Little Bakeryさん(@laurasbakery78)がシェアした投稿 - 2017 5月 9 7:13午前 PDT ローラさんは、ほかのケーキ店にも、無料を受け入れさせようとする企業側に加担することのないよう、呼びかけています。 彼女の対応に、多くの反響がありました。 この姿勢に賛成! ソーシャルメディアへの露出は、実際に楽しんだ人のほうが、はるかに多くのことを伝えるでしょう。 私はカップケーキのマーケティング部で働いていたの。あなたの痛み、分かるわ。 業界は違いますが、同じことに悩まされているよ。 中小のお店のために、立ち上がってくれてありがとう! このツイートが、無料のケーキ提供より、はるかに多くの『露出』になってるよ! 舞い込んでくる話は「チャンスなのか」「違うのか」の判断が難しいものです。 そんな中で、ローラさんの「無料で提供する必要はない」という姿勢は、多くの人の同意を得ました。 彼女はこれからも、自身の商品を正当に評価してくれる人のもとへ届くよう、商品を作り続けることでしょう。 [文・構成/grape編集部] 出典 @LaurasBakery/laurasbakery78 Share Post LINE はてな コメント
TwitterやInstagramなど、SNSの利用者が増えたことで、いろいろな人と気軽に連絡がとれるようになりました。
しかし、SNS経由で、こんな『困った依頼』が来ることもあるようです。
ぜひとも、無料で作ってよ!
イギリスのリヴァプールで、『Laura's Little Bakery』という店を営むローラさん。彼女は、ケーキやカップケーキ などを作って販売しています。
オーダーメイドのリクエストも受け付けており、サッカープレミアリーグの強豪『リヴァプールFC』など有名な団体から、イベント用のケーキを依頼されることも。
そんなローラさんのもとに、「SNSで宣伝するので、タダでケーキを作ってください」という依頼が来たのです。
どのようなやりとりがあったたのでしょうか。
マネージャーからの連絡
ローラさんに依頼してきたのは、イギリスで放送されたリアリティ番組『Love Island』に出演していた、マリン・アンダーソンさんのマネージャー。
マネージャーは、このような文面で依頼して来ました。
マネージャー:
初めまして。
『Love Island』のマリン・アンダーソンさんが、今週末に恋人の誕生日ケーキを作ってほしいそうなのですが、可能でしょうか?
上に『26』と書いたチョコレートケーキで、できるだけ大きいものを希望しています。
報酬のかわりに、彼女はケーキの写真を何枚か、店名をタグ付けで、ソーシャルメディアにアップする予定です。
InstagramとTwitter、合わせて63万人のフォロワーがいるため、すばらしい宣伝になるかと思われます。
お手伝いいただけますでしょうか?
始めから、「無料で作ってくれないか」という依頼でした。
これに対し、ローラさんは次のように答えます。
ローラ:
こんにちは。ケーキはできますが、ほかの人たちと同じように、お支払いいただけますでしょうか。
いままでオーダーを受けました、多くの有名なお客様にも、ケーキの代金をお支払いいただいております。
ソーシャルメディアのタグ付けは、ケーキを喜んでくださった時の、ちょっとしたボーナスだと考えております。
お金を払って買ったあと、商品をSNSに写真をアップする人はたくさんいます。
「感想をいいたい」「みんなに商品を知ってほしい」「共感が欲しい」など、理由はさまざま。
客の反応は嬉しいものですが、ローラさんは、それは「ちょっとしたボーナス」で、料金の支払いとは別物と考えていました。
ローラさんの返信に対して、マネージャーは以下のコメントを送ります。
マネージャー:
お返事、ありがとうございます。
お話は分かりました。
多くの人が、ソーシャルメディアでの宣伝を、とても喜んでくださるのですが…。この種のプロモーションは、1ポストで£500かかるのですよ。
ほかの人を見つけたので、御心配には及びません。
ありがとうございました。
このほかにも、過去に届いた無料奉仕のお願いをローラさんはアップしています。内容は、「TV番組のチケットをあげるからタダで作って」というもの。
チケットをもらっても、ケーキの材料費にはなりません。このような依頼は、『いいお客様』だといえるのでしょうか。
買えるのに、なぜタダにしようとするの?
あの手この手でケーキを無料で作らせようとする企業に、ローラさんは『NO』をつきつけます。
ローラさんは、ほかのケーキ店にも、無料を受け入れさせようとする企業側に加担することのないよう、呼びかけています。
彼女の対応に、多くの反響がありました。
舞い込んでくる話は「チャンスなのか」「違うのか」の判断が難しいものです。
そんな中で、ローラさんの「無料で提供する必要はない」という姿勢は、多くの人の同意を得ました。
彼女はこれからも、自身の商品を正当に評価してくれる人のもとへ届くよう、商品を作り続けることでしょう。
[文・構成/grape編集部]