元コマツ社長・安崎暁氏の感謝の会広告 「残された時間をQuality of Life優先に」と話題

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

私がまだ元気なうちに皆様方に感謝の気持ちをお伝えしたく、感謝の会を開催することにいたしました。

建設・鉱山機械のメーカー『コマツ』の安崎暁元社長が、2017年11月20日付の日本経済新聞の朝刊に出した広告が、ネット上で話題を呼んでいます。

広告には、安崎元社長が胆嚢(たんのう)がんに侵されていること、また、胆道(たんどう)・肝臓・肺にも転移しているため、手術は不能であると記されていました。

こちらは、新聞に掲載された安崎元社長のメッセージです。

感謝の会開催のご案内

秋冷の候 皆様ご清祥のこととお慶び申し上げます。

私こと安崎暁は10月上旬、体調不良となり入院検査の結果全く予期せざることに胆嚢ガンが見つかり、しかも胆道・肝臓・肺にも転移していて手術は不能との診断を受けました。

私は残された時間をQuality of Life優先にしたく、多少の延命効果はあるでしょうが、副作用にみまわれる可能性のある放射線や抗ガン剤による治療は受けないことにいたしました。

1961年コマツに入社し、1985年取締役となり、1995年には社長に就任、会長を経て2005年取締役を退任いたしました。その間40余年、皆様方には公私ともに大変お世話になり、誠に有難うございました。

また、引退後も余生を共に楽しく過ごさせて下さいました多くの方々にも大変感謝いたしております。

つきましては、私がまだ元気なうちに皆様方に感謝の気持ちをお伝えしたく左記の通り感謝の会を開催することにいたしました。

ご都合のつく方々にご参加いただきお会い出来ましたら私の最大の喜びでございます。

日本経済新聞 ーより引用

『Quality of Life』とは、『人生の質』や『自分らしい生活』を尊重する考えかたのようなもの。

医療の現場では「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」とも呼ばれ、治療の効果だけでなく、患者本人が日々をどのように過ごしたいかを重視する考えかたです。延命よりも、残された時間を自分らしく生きることを選んだ安崎元社長の判断は、この考えかたに基づくものといえるでしょう。

人生の最期を前にした時、安崎元社長が優先したことは、自分の人生に関わってくれた人たちへの感謝だったということなのでしょう。

入社から退任まで40余年にわたるキャリアの中で、公私ともに支えてくれた人々への感謝を、自らが「まだ元気なうちに」直接伝えようとした点に、多くの人が心を動かされたようです。

安崎元社長の人柄を感じる新聞広告は多くの人の目に触れ、大きな反響を呼んでいます。

・真っ先に人に感謝できる人でありたい。

・立派な経営者だったのでしょうね。

・素敵な人柄というのが伝わってきました…。

・死を間近に感じた時、その恐怖を払拭して人への感謝の気持ちを持てることがすごい。

日本の高度経済成長期を支え、グローバル競争をくぐりぬけ、いまや世界トップクラスのシェアを誇るコマツ。安崎元社長は、コマツの大切な時期を支えてきた1人といっても過言ではありません。

寄せられたコメントの中には、安崎元社長の功績を讃えるものもあったほか、「感謝の思いを忘れなかったからこそ、いまの繁栄につながったのでは」といった声も。

「こうありたい」「素敵な生きかた」といった言葉も多く寄せられており、広告の文面が、年齢や立場を問わず多くの人の共感を呼んだことがうかがえます。

安崎元社長のメッセージは、人生において大切にすべきこととは何なのか、そして、人生を豊かにするものは何なのかと考えさせられます。


[文・構成/grape編集部]

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出典
日本経済新聞

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