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めざせ、民間一番乗り! 2019年は宇宙から目が離せない

By - 土屋 夏彦  公開:  更新:

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ニッポン放送で「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターなどを務め、現在はBayFMでITコメンテーターとしても出演中の土屋夏彦が、最近のIT・科学・経済のニュースを独自の目線で切り取ります。

2019年は宇宙イベントが盛りだくさん!!民間一番乗りから月の裏到達まで…

2019年1月3日、中国の無人探査機『嫦娥(じょうが)4号』が、世界初となる月面裏側への軟着陸に成功したと中国政府が発表しました。

また元旦にはアメリカの無人探査機『ニュー・ホライズンズ(New Horizons)』が地球からもっとも遠くかつ人類史上最古とみられる天体『ウルティマトゥーレ(Ultima Thule)』に接近したというニュースも入ってきましたね。

ちなみに今回の最接近の時に、クイーンのギタリストで宇宙物理学博士のブライアン・メイさんがNASAからの依頼を受け、20年ぶりのニューシングル『ニュー・ホライズンズ』をリリースしました。

今年は宇宙イベントが目白押しということで、今後予定されている話題の宇宙関連イベントをいくつかご紹介しましょう。

2019年は民間ロケット元年といわれているそうです。それは、NASAのロシアへの委託契約が4月に切れるということもあって、その後は民間ロケットを使うようになります。そこにひしめき合った民間ロケット3社が競争をしているわけです。

1月17日にはイーロン・マスクさん率いる『スペース・エックス(Space X)』がファルコン9(Falcon 9)で無人宇宙船を国際宇宙ステーション(ISS)に飛ばす予定。成功した際には6月には人間を乗せてNASAの宇宙飛行士を飛ばすと発言していて、これが民間宇宙飛行1番乗りとなる可能性があります。

この6月に待ったをかけているのがリチャード・ブランソンさん率いる『ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)』。12月に宇宙旅客機『スペースシップ2』のテスト飛行を成功させ、今後は1人25万ドル(約2,800万円)で乗船させると発言しています。もしかするとこちらが民間宇宙飛行1番乗りになる可能性も出てきています。

それを追いかけるようにAmazonのジェフ・ベゾスさんひきいる『ブルー・オリジン(Blue Origin)』も準備中。2018年12月18日にはマスク氏のファルコン9とベゾス氏のブルー・オリジンがともに1時間程度の違いでロケットを打ち上げる予定でした。

しかし『ファルコン9』は、フロリダ州ケープカナベラルから打ち上げられる直前に、搭載されたコンピュータにエラーが発生したため、発射のわずか数分前に中止。対して、ブルー・オリジンは、ほぼ同時刻にテキサス州西部からロケットを宇宙に打ち上げる予定でしたが、発射の約30分前になって、その日の打ち上げを中止しています。

両者とも精力的に宇宙事業を推進させているものの、そう簡単には進まないのが宇宙事業なんでしょうか。いずれにせよ6月頃には民間宇宙決戦が見られる可能性がありますので大いに注目ですね。

そのほか7月16日は、アポロ11号の月面着陸からちょうど50年ということで記念行事が予定されています。デンバーのウィングス・オーバー・ザ・ロッキーズ航空宇宙博物館では特別展『アポロ祭り』を開催。ケネディ宇宙センターでは祝賀イベントも行われるそうです。

2019年後半では、インドの月面探査機『チャンドラ・ヤーン2号』が月に向けて打ち上がり、月の南極近くに着陸し、6輪ローバーで地形、鉱物、大気や水や氷の有無などを観測して地球にデータを送る予定です。

またヨーロッパ・欧州宇宙機関(ESA)からは宇宙望遠鏡『ケオプス(CHEOPS)』も打ち上がります。そのほかNASAの火星探査機もサンプル採集再開中。日本の『はやぶさ2』も3億キロのかなたの『りゅうぐう』からサンプル採取を終えて年内に戻ってきます。

今年は宇宙から目が離せそうにありませんね!


[文・構成/土屋夏彦]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

出典
【再掲載】小惑星探査機「はやぶさ2」の記者説明会@SpaceX@blueoriginSPACE.com【多维新闻】中国嫦娥四号探测器成功在月球背面软着陆 系人类首次BBCCNET Japan

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