世界初!人工流れ星で夜空のエンターテインメントショーが実現!?
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宇宙を舞台にした新たなエンターテインメントを手がける日本企業『ALE(エール)』は、世界初の人工流れ星サービス『Sky Canvas』を開発し準備をすすめていましたが、このたび、ファミリーマートと日本航空(JAL)の協力で、これを活用した、夜空に“人工流れ星”を流すプロジェクト『SHOOTING STAR challenge』をスタートさせるという発表がありました。
人工流れ星サービス『Sky Canvas』は、特殊な素材の粒を軌道上の人工衛星から宇宙空間に放出して、大気圏に突入させることで、流れ星を人工的に再現させるという壮大なエンターテインメントです。
天然の流れ星は、宇宙空間に漂う大きさ数ミリ程度の塵が大気圏に突入し、プラズマ発光と呼ばれる明るい光を放ちながら燃えることで発生します。『Sky Canvas』はこれを人工的に再現します。
まず、流れ星の素材となる粒を搭載した人工衛星を宇宙空間に向けて発射。周回軌道に乗って飛行が安定した状態で、人工衛星に搭載した装置から流れ星の素材となる粒を放出します。粒は地球を約3分の1周してから大気圏に突入し、流れ星のように燃焼するというしくみです。
流れ星の素となる粒は上空60〜80キロで輝きながら燃え尽きていくため、粒が大気圏で燃焼する様子は、地上からは流れ星のように見え、地上では直径200キロという非常に広いエリアから同時に鑑賞することができるそうです。東京圏から200キロというと西は静岡、東は会津若松くらいまでの範囲が同時に人工流れ星が楽しめるということになります。
『ALE(エール)』の代表を務める岡島玲奈さんは、小さい頃から研究者への強い憧れがあり、小学生から宇宙への関心を持ったそうです。大学で天文学を専攻した岡島さんは、ある日『流星群』を見てひらめきがあったといいます。Webメディア『another life.』のインタビューでこう語っています。
そこからなんと博士号まで取得し、経営戦略の会社を経て、一旦は家庭に入るんですが、子供を出産されたことを機に、これからは好きなことをやろうと、2011年に世界初の宇宙エンターテインメントベンチャー『ALE(エール)』を設立。
こうして追い続けてきた夢の人工流れ星が、このたびスポンサーも確定し、2019年には、広島と瀬戸内海を舞台に第1回目の人工流れ星エンターテインメントをスタートさせ、その後世界各地での流れ星エンターテインメントプロジェクトを展開していくという発表になったわけです。
岡島さんによれば、人工流れ星が光る高層大気は、観測手段が少なく、大気圏の中でもっとも謎に包まれた場所の1つだそうで、人工流れ星の取り組みを通じて、これまで分からなかった高層大気の挙動を観測することで、物理学の発展にも寄与できるという、科学とエンターテインメントの融合にもつながると話しているそうなので、これからの動きを見守って行きたいと思います。
[文・構成 土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。