つらかったね パピーミルから保護された犬が立ったまま眠る姿に涙があふれる
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『犬の幼稚園』に愛犬を預けたら… 送られてきた写真に「笑っちゃった」「なんでこんな自然なの」ポメラニアンのピカルディくんと暮らす、飼い主(@pomepomePicardy)さん。 ある日、施設にピカルディくんを一時的に預けたといいます。その後、施設からピカルディくんの『お預かり中の様子』の写真が送られてきたそうですが…。

これは食べられないわ… はんぺんの上で、哀愁漂う顔をしながら寝そべっていたのは…うどんの上に寝っ転がっていた動物に「発想が斬新すぎる」「哀愁が漂って見える」の声が続出!かわいすぎて食べられません。
営利目的で犬などを大量に繁殖させる悪質ブリーダー、通称『パピーミル』。血統を残すことを目的としたシリアスブリーダーと違い、劣悪な環境で犬たちを飼育するパピーミルは動物虐待そのもので、大きな問題となっています。
そんなパピーミルから助け出されたある1匹の犬の動画が、多くの人たちにショックを与えました。
アメリカ・ジョージア州のパピーミルから保護されたプードルの『ジョーダン』は、メリッサさんというフォスターファミリーの元に引き取られます。
横になって眠ることを知らなかった犬
ジョーダンは最初のうち、極度に人を恐れていたのだそう。そこでメリッサさんは彼が新しい環境に慣れるまでそっとしておいたほうがいいと考え、少し離れたところから様子を見ることにしました。
そしてジョーダンがメリッサさんの家で迎えた、最初の夜。メリッサさんは衝撃の光景を目の当たりにしたのです。
犬用ベッドに頭だけを置いて、立ったまま眠るジョーダン。彼はいままで何年も、ぎゅうぎゅうづめの狭いケージの中で横になることもできず、このような状態で眠っていたのです。
メリッサさんのFacebookによると、彼女の友人が引き取ったジョーダンの2匹の兄弟犬は、室内の仕切りの中でお互いの体に向かって排尿したといいます。
これがパピーミルの現状。犬たちは狭い場所で身動きもできず、お互いの体に尿や便をかけ、立ったまま眠るしかなかったのです。
メリッサさんはジョーダンに安心してもらうため、少しずつ彼との距離を縮めていきます。するとジョーダンは次第に心を開き始めました。
そして約1週間後の投稿には、メリッサさんのベッドの上で心地よさそうに横になって眠るジョーダンの姿がありました。
ジョーダンが保護された時、ほかに700匹の犬がいたということです。
彼がいたパピーミルを運営していたブリーダーは、後に逮捕されました。
横になって眠ること、おもちゃやほかの犬たちと遊ぶこと、散歩に出かけること、そして飼い主になでられ、抱きしめられること。
ペットとして飼われている犬たちが普通にしているこれらのことが、ジョーダンにとってはすべて初めての体験でした。
ジョーダンはメリッサさんの愛情をたっぷりと受けて、日に日に明るく、元気になっているといいます。
劣悪な環境下で生きる犬たちはまだまだ多くいるはずです。悪質なブリーダーがいなくなり、パピーミルが世界中からなくなることを願ってやみません。
[文・構成/grape編集部]