保護シェルターにやって来た犬 壁に鼻を押し付け続ける理由に涙
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動物病院に連れていかれた柴犬 帰り道で見せた顔に「完全にいじけている」動物病院が苦手な柴犬。終わった後の表情が分かりやすすぎる…!「病院が終わって、話しかけてもこっちを見てくれなくなった」時の顔が?

母親の部屋から出てこない柴犬 様子を見に行くと…「特等席やん!」「この表情はズルい」12月3日、柴犬のこまちちゃんと暮らす、飼い主(@gabugabu_koma)さんはXに『冬ならではのエピソード』を公開しました。
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アメリカ・ジョージア州にある動物保護シェルターに、2匹の姉妹犬が保護されました。2匹とも長い間野良犬だったと思われ、1匹は妊娠していたといいます。
犬たちには『アイリス』と『ダフォディル』というきれいな花の名前が付けられました。
2匹が保護されて間もなく、ボランティアスタッフのローレルさんがFacebookに彼女たちの写真を投稿。そこには悲しい現状が記されていたのです。
この可愛い犬は怯え切っています。アイリスは完全に心を閉ざし、部屋の隅に鼻を押し付けて動こうとしません。彼女は私に体をなでさせてくれますが、壁に向かって縮こまったままです。おやつでひきつけようとしてもダメ。彼女は食べることにも興味がないのです。
アイリスは何としてもシェルターから出る必要があります。理想をいえば、誰かが彼女に安全であることと、人間を信用していいということを教えてあげて欲しいです。
もしどなたかこの恐怖に怯えた女の子を預かってくれる人がいたら、連絡をください。
写っているのは壁に向かってじっと動かないアイリスと、妊娠中のダフォディル。アイリスは極度に人を怖がり、多くの保護動物で混雑したシェルターの環境にまったく馴染めないでいたのです。
数日間、水も食べ物も口にしようとしなかったアイリスを心配したローレルさんはFacebookで助けを求めることに。するとこの投稿が別の動物保護団体の目に留まり、その団体を通じてリンさんという女性の元に連絡が行きます。
ウェブメディア『The Dodo』によるとリンさんは元動物看護士で、アイリスの写真を見た時に「私ならこの子の犬生を変えられるかもしれない」と感じたのだそう。
そして彼女は里親としてアイリスを引き取ることに決めたのです。
心を閉ざした犬を救いたい
リンさんの家にやって来てからも、アイリスはやはり怯えたまま、誰とも目を合わせようとしません。シェルターにいた時と同じように、壁に顔を押し付けてじっとしていたといいます。
ところがそんなアイリスはすぐに変化を見せました。
リンさんの愛犬レティを見ると、自ら近付いて行ったのです。
レティをすぐに信頼した様子のアイリスは、初めてケージの中から出てきてレティのいるベッドまで移動したのだとか。
こうしてアイリスはレティのおかげでリンさんにも心を開き始め、ケージから出てくることも多くなってきたということです。
なおアイリスの姉妹犬ダフォディルも、後に産まれた子犬たちと一緒に別の里親の家で安全に暮らしているとのこと。
Facebookによると、アイリスはリンさんの家にやってきてから1か月以上たったいまも、部屋の隅でじっとしていることがあるのだそう。
それでもリンさんから愛情をたっぷりと受けながら、彼女の心の状態は日に日によくなっているようです。
アイリスが人を心から信用できるようになり、人と一緒に暮らしていくことを幸せだと感じられる日が1日も早くやってくるといいですね。
[文・構成/grape編集部]