『エレガントな終活』 これからの『時間』の生き方 By - 吉元 由美 公開:2019-06-23 更新:2019-06-23 エッセイ吉元由美 Share Post LINE はてな コメント 吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。 これからの『時間』をエレガントに生きる 6月20日に、新刊『エレガントな終活』が出版されます。『終活』と聞くと、どんな気持ちが湧き起こるでしょうか。もう老年期に入るのか。いよいよ終わりを意識しなければならないのか。寂しいような、避けたいような気持ちになるかもしれません。 身の回りのものを整理し、すっきりと、楽に暮らせる環境を整える。また、残された人に迷惑がかからないように、事務的な手続きや相続のことなど、きちんと書いて伝えておく。最近ではパソコンやスマートフォンを開くパスワード、インターネット上で登録しているサイトやサービスなどのパスワード、銀行引き落としの状況など、本人にしかわからないことを明記しておく。これは思いのほか重要な案件、私もきちんとまとめておこうと思っているところです。 『終活』について考え始めたのには、きっかけがありました。昨年の夏に、ちょっとした「手術」(と言うほどのものではないのですが、一応そのようなカテゴリーに入っていました)を受けることになったとき、もしかしたら…ということが起こり得るかもしれないと思ったのです。 何事にも100パーセントということはありません。例えば0.000001パーセントでも、可能性は可能性です。そしてこの時に、自分の明日は保障されていないのだ、ということを実感しました。明日どころか、1時間後でさえ。 私は来年60歳という大きな節目の年を迎えます。これからの10年、また20年、未知の自分に出会っていくことになります。時間は限られている。靄の中にあったようなずっと先の時間が見えてきたのです。これからの時間をどのような意識で、どのように過ごせばいいのか。これが新刊『エレガントな終活』を書くきっかけになりました。 終焉を迎えるために削ぎ落としていく、閉じていく終活ではなく、新しい扉を開いていく終活。どんなに健康であっても、身体が老いていくことを止めることはできません。もちろん、出来るだけキープすることはできますが、若いままでいられることはない。 まずは、この現実を前向きに受け入れ、これからの人生設計を立てる。必要がなくなってしまったものは手放す。似合わなくなった服は手放し、似合う服、気持ちがアップする服を着る。「楽しいことをする」という前提を作ると、自分にとって何が楽しく、何が楽しくないか、ということが見えてきます。 義務でしていたこと、枠を作っていたこと、体裁を整えてきたこと…それを楽しめないのなら、やめる。自分の本音に正直になると、必要なものと必要でないものがはっきりと見えてきます。これからの時間を楽しむ環境を整えていく。それが、私が提案するエレガントな終活です。 終活という言葉に抵抗がありましたが、こうして自分自身、受けいれて意識してみると、思考がクリアになり、なかなか楽しいものです。これからは自分の本音で生きていく時間。それこそが、自分を生きることになるのです。 ※記事中の写真はすべてイメージ 40代 「泣きたい日」の頑張り方: 一生素敵へのカギはここにある! 40代 「泣きたい日」の頑張り方: 一生素敵へのカギはここにある! (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)吉元 由美2,169円(12/21 19:51時点)Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています 作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー [文・構成/吉元由美] 吉元由美 作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。 ⇒ 吉元由美オフィシャルサイト ⇒ 吉元由美Facebookページ ⇒ 単行本「大人の結婚」 快挙を成し遂げた狩野英孝、帰国便の搭乗券をよく見ると… 「さすがJAL」の声ホノルルマラソンから帰国する狩野英孝さんに、JALが用意したサプライズとは…。 ロケで出会う人を「お母さん」と呼ぶのは気になる ウイカが決めている呼び方とは?タレントがロケで街中の人を呼ぶ時の「お母さん」「お父さん」に違和感…。ファーストサマーウイカさんが実践している呼び方とは。 Share Post LINE はてな コメント
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
これからの『時間』をエレガントに生きる
6月20日に、新刊『エレガントな終活』が出版されます。『終活』と聞くと、どんな気持ちが湧き起こるでしょうか。もう老年期に入るのか。いよいよ終わりを意識しなければならないのか。寂しいような、避けたいような気持ちになるかもしれません。
身の回りのものを整理し、すっきりと、楽に暮らせる環境を整える。また、残された人に迷惑がかからないように、事務的な手続きや相続のことなど、きちんと書いて伝えておく。最近ではパソコンやスマートフォンを開くパスワード、インターネット上で登録しているサイトやサービスなどのパスワード、銀行引き落としの状況など、本人にしかわからないことを明記しておく。これは思いのほか重要な案件、私もきちんとまとめておこうと思っているところです。
『終活』について考え始めたのには、きっかけがありました。昨年の夏に、ちょっとした「手術」(と言うほどのものではないのですが、一応そのようなカテゴリーに入っていました)を受けることになったとき、もしかしたら…ということが起こり得るかもしれないと思ったのです。
何事にも100パーセントということはありません。例えば0.000001パーセントでも、可能性は可能性です。そしてこの時に、自分の明日は保障されていないのだ、ということを実感しました。明日どころか、1時間後でさえ。
私は来年60歳という大きな節目の年を迎えます。これからの10年、また20年、未知の自分に出会っていくことになります。時間は限られている。靄の中にあったようなずっと先の時間が見えてきたのです。これからの時間をどのような意識で、どのように過ごせばいいのか。これが新刊『エレガントな終活』を書くきっかけになりました。
終焉を迎えるために削ぎ落としていく、閉じていく終活ではなく、新しい扉を開いていく終活。どんなに健康であっても、身体が老いていくことを止めることはできません。もちろん、出来るだけキープすることはできますが、若いままでいられることはない。
まずは、この現実を前向きに受け入れ、これからの人生設計を立てる。必要がなくなってしまったものは手放す。似合わなくなった服は手放し、似合う服、気持ちがアップする服を着る。「楽しいことをする」という前提を作ると、自分にとって何が楽しく、何が楽しくないか、ということが見えてきます。
義務でしていたこと、枠を作っていたこと、体裁を整えてきたこと…それを楽しめないのなら、やめる。自分の本音に正直になると、必要なものと必要でないものがはっきりと見えてきます。これからの時間を楽しむ環境を整えていく。それが、私が提案するエレガントな終活です。
終活という言葉に抵抗がありましたが、こうして自分自身、受けいれて意識してみると、思考がクリアになり、なかなか楽しいものです。これからは自分の本音で生きていく時間。それこそが、自分を生きることになるのです。
※記事中の写真はすべてイメージ
40代 「泣きたい日」の頑張り方: 一生素敵へのカギはここにある!
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作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
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⇒ 単行本「大人の結婚」