国産eVTOL初飛行を土屋夏彦が解説 空飛ぶクルマは絵空事じゃなかった

By - 土屋 夏彦  公開:  更新:

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ニッポン放送で『タモリのオールナイトニッポン』などのディレクターなどを務め、現在はBayFMでITコメンテーターとしても出演中の土屋夏彦が、最近のIT・科学・経済のニュースを独自の目線で切り取ります。

まだまだ負けない日本の国産ものづくり!ついに空飛ぶクルマも国産が登場

空飛ぶクルマといえば、みなさんの脳裏に焼き付いているのはやっぱり映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する『デロリアン』でしょうか。

私なんかは、子どものころよく見た『スーパージェッター』というアニメに出てくる『流星号』だったり、アメリカのアニメで『宇宙家族ジェットソン』で度々登場する乗り物だったりしますが、どれも空想の産物、SF物語に登場する絵空事でしたよね。

それがここ数年で人が乗れるドローンが登場するなど、世界各国で開発合戦が始まり、もはや空想の乗り物ではなくなりつつあります。

海外では「空飛ぶバイク」からドローンタクシーまで実用化が加速

記憶に新しいもので、人が乗れるくらいの大きさのドローンだと、ドバイ警察が2020年に『空飛ぶバイク』を導入すると発表していることです。これはロシアのHoversurfが製造。ホームページによれば時速70kmで25分間の飛行が可能。電動垂直離着陸機(eVTOL)タイプの1人乗りで上空5メートルの高さまで飛行ができる。1台15万ドル(約1700万円)だそうです。

警察の業務用途から実用化が始まるというのは、いかにも近未来的な光景ですね。一般向けよりも先に特定の業務用途で普及していくという流れは、ドローン全体の歴史とも重なります。

さらにはUberが2023年に向けて『ドローンタクシー』の実用化をすすめているという話題もちょくちょく我々の耳に入ってきますね。こちらもホームページによれば、車内には大人4人が座れるようになっていて、手荷物やスーツケースを置くスペースもあるなどヘリコプターさながらの乗り物になっています。

タクシーとして使えるサイズ感と収納スペースを備えているとなると、日常の移動手段としてのリアリティが一気に増してきます。渋滞とは無縁の空の移動が当たり前になる日も、そう遠くないかもしれません。

NECが国産「空飛ぶクルマ」の試作機テスト飛行に成功

どの『空飛ぶクルマ』も海外製だと思っていたら、ついに日本でも国産の『空飛ぶクルマ』の開発の火蓋が切られたようなんです。

NECは8月5日、人や貨物を積んで都市の上空を飛行する『空飛ぶクルマ』の実用化に向け、機体の制御・通信技術などの管理基盤の構築を本格化すると発表しました。

そして取り組みの第1弾として、”空飛ぶクルマ”の試作機のテスト飛行として、NEC我孫子事業場に新設した実験場で無人の大型ドローンを浮上させる実験を行い、みごと成功したことを明らかにしました。

実験の様子

今回お披露目されたのは、全長約3.9メートル、幅3.7メートル、高さ1.3メートル、重さは150㎏の中型ドローン。四方に4基付いているプロペラで機体を浮かせるもので、今回は無人の自動飛行だったそうですが、将来的には人が乗って地上から空までをシームレスにつなぐ、次世代の移動環境の実現を目指したいということです。

重さ150㎏という機体が自動制御で安定して浮上する映像は、なかなか迫力があります。まずは無人での安定飛行を確立してから有人化へ進む段階的な開発は、安全性を重視した国産らしいスタイルといえるでしょう。

NECは小惑星『リュウグウ』からサンプリング採取のミッションで運行中の探査機『はやぶさ2』の開発でも大きな役割を果たしているだけに、そのノウハウが『空飛ぶクルマ』にも活かされるということなので、期待が持てます。

宇宙探査機で培われた制御・通信技術が、今度は都市の上空を飛ぶ乗り物に転用されるというのは、技術の横展開として非常に興味深いところです。

トヨタグループ主導の「CARTIVATOR」も2025年の実用化を目指す

国産の『空飛ぶクルマ』といえば、トヨタグループが中心に2020年東京オリンピック・パラリンピック大会に発表して2025年の第一モデル発売を目指す任意団体『CARTIVATOR(カーティベーター)』の活動も数年前から始まっていますが、いよいよ本格的に『空飛ぶクルマ』の実用化が国内でも始まるんだなと実感します。

NECとCARTIVATORという異なるアプローチの開発が同時並行で進んでいるのは、日本の技術力の層の厚さを感じさせますね。競争が生まれることで開発スピードが上がることも期待できます。

予約4か月待ちの純国産「睡眠用うどん」も話題に

ところで国産といえば、時を同じくして予約4か月待ちの純国産の『安眠寝具』が話題なのをご存知でしょうか。その名も『睡眠用うどん』といいます。なんか睡眠薬でも入ったうどんなのかと思ったら大間違い。うどんの形をした『ふとん』なんです。

考案したのは、日本初の頭専門の揉みほぐし店『悟空のきもち』。ホームページによれば、ふとんは本来四角にこだわらなかったら無限の快適性が生まれるということで、彼らは縦長のうどん状の麺のような長いまくらを横の長枕でつなぎ合わせて掛け布団を作ってしまいました。

どんな形をしているかと言いば、隙間があいたふとんのようなもの。これが、かけぶとんにもなれば、だきまくらや首枕、さらには足枕にも変化してくれるというわけです。これで寝るとどんな不眠症の人も10分で寝落ちするとか…。

「四角いふとん」という固定観念を疑うところから発想したというのが、この製品のユニークなところです。頭の専門家が寝具を作るという組み合わせも、いかにも日本らしい職人的な発想ですよね。

頭揉みほぐし店『悟空のきもち』はニューヨークにも進出しているそうなのでこの『睡眠うどん』も世界に向けて『かけうどん』ブームを巻き起こすことまちがいなさそうです。


[文・構成/土屋夏彦]

土屋夏彦

上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。『三宅裕司のヤングパラダイス』『タモリのオールナイトニッポン』などのディレクターを務める傍ら、『十回クイズ』『恐怖のやっちゃん』『究極の選択』などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 『ソネットチャンネル749』(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ『Livly Island』では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。

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出典
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