「イギリスは盗んだもので出来ている」 英・子供番組の『自虐ソング』が、痛烈 By - grape編集部 公開:2020-02-04 更新:2020-02-04 イギリス歴史 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ イギリスがEUを離脱した2020年1月31日、イギリス国営放送『BBC』の子供チャンネル『CBBC』はTwitterアカウントにある動画を投稿。その内容が反響を呼んでいます。 動画に登場するのは、イギリスが世界各地を植民地化し、繁栄を極めた大英帝国時代に治世したヴィクトリア女王と、その執事。 ヴィクトリア女王は執事に「イギリスの紅茶をいれて」と命じますが…。 "British things… turns out there’s hardly any.”@MrNishKumar and @HHTV_ are spilling the tea on British stuff in #HorribleHistories #Brexit special ☕️ Streaming now on @BBCiPlayer 👉 https://t.co/2S40YIQuTG @RealMatBaynton pic.twitter.com/jn1EvbYZLX— CBBC (@cbbc) 2020年1月31日 歌詞の和訳は以下の通り。 ヴィクトリア女王:「イギリスの女王でいるのが大好きな私は、ヴィクトリア。私のイギリス人執事、イギリスの紅茶を持ってきてちょうだい」 執事:「女王さま、紅茶はイギリスのものではありません。インドから持ってきました。そのために、大勢の兵が戦争で死んだのです」 イギリスのもの、イギリスのもの。紅茶はイギリスのものではないみたい。 執事:「それから砂糖もイギリスのものではなく、カリブ海から来ました。そのためにアフリカの奴隷が酷使されたのです」 執事:「恐れながら、イギリスのものというのはほとんどありません。イギリスの服といわれるものはアメリカから来た綿で作られています。そしてそれも奴隷を働かせてできたものです」 執事:「大英帝国は戦争によって築かれました。イギリスのものは外国から盗んだものでできているといっても過言ではありません」 ヴィクトリア女王:「次は一体何?ああ、どうか教えて」 執事:「私たちの女王も外国人です。そしてあなたの夫、アルバートはドイツ人」 ヴィクトリア女王「でも少なくとも私はイギリスの名前を持っていますよ」 執事:「ヴィクトリアはラテン語です。残念でした」 イギリスのもの、ああイギリスのものなんてありません。 宣言します。私たちがお気に入りのイギリスのものはすべて、外国から来ているようです。 @cbbc ーより引用 つ、痛烈すぎる…! こちらはCBBCの人気のシリーズ、『ひどい歴史(Horrible Histories)』で過去に放送された歴史ソングで、その名も『イギリスのもの(British things)』。 『ひどい歴史』シリーズでは、世界史をブラックユーモアを交えて紹介しており、歴史が苦手な子供たちも分かりやすく学べるとして人気なのだとか。 今回の動画投稿には、イギリスのEU離脱への批判、排他主義的ともいわれる現政権に対しての皮肉が込められているともいわれています。 ネット上では「腹立つ」「BBCの視聴料はもう払わない」といった怒りの声が上がる一方で、イギリスらしいブラックユーモアを称賛するコメントも多く寄せられました。 ・素晴らしい番組。イギリスの歴史をちゃんと教えてる。 ・これぞ、英国ユーモアの真骨頂。 ・おもしろすぎる。誇ってるのか自虐なのか…。イギリス最高です。 ・こうして自国を皮肉れるのも、根底に確固たる誇りがあるからこそ。 「自国特有」「自国独自の」といわれているものでも、歴史を紐解くと海外にルーツがあったというのは、よくあること。 自国の文化を手放しに称賛するのでなく、負の歴史も含めて受け止めるのは、大切なことでしょう。 [文・構成/grape編集部] ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 出典 @cbbc Share Post LINE はてな コメント
イギリスがEUを離脱した2020年1月31日、イギリス国営放送『BBC』の子供チャンネル『CBBC』はTwitterアカウントにある動画を投稿。その内容が反響を呼んでいます。
動画に登場するのは、イギリスが世界各地を植民地化し、繁栄を極めた大英帝国時代に治世したヴィクトリア女王と、その執事。
ヴィクトリア女王は執事に「イギリスの紅茶をいれて」と命じますが…。
歌詞の和訳は以下の通り。
つ、痛烈すぎる…!
こちらはCBBCの人気のシリーズ、『ひどい歴史(Horrible Histories)』で過去に放送された歴史ソングで、その名も『イギリスのもの(British things)』。
『ひどい歴史』シリーズでは、世界史をブラックユーモアを交えて紹介しており、歴史が苦手な子供たちも分かりやすく学べるとして人気なのだとか。
今回の動画投稿には、イギリスのEU離脱への批判、排他主義的ともいわれる現政権に対しての皮肉が込められているともいわれています。
ネット上では「腹立つ」「BBCの視聴料はもう払わない」といった怒りの声が上がる一方で、イギリスらしいブラックユーモアを称賛するコメントも多く寄せられました。
・素晴らしい番組。イギリスの歴史をちゃんと教えてる。
・これぞ、英国ユーモアの真骨頂。
・おもしろすぎる。誇ってるのか自虐なのか…。イギリス最高です。
・こうして自国を皮肉れるのも、根底に確固たる誇りがあるからこそ。
「自国特有」「自国独自の」といわれているものでも、歴史を紐解くと海外にルーツがあったというのは、よくあること。
自国の文化を手放しに称賛するのでなく、負の歴史も含めて受け止めるのは、大切なことでしょう。
[文・構成/grape編集部]