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東京都医師会、マスコミに「記事の最後に絶対書いて」 感染防止に一番重要なのは

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

日を追うごとに増え続ける、日本国内の新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染者。2020年4月17日時点で、国内の感染者数は9千人を超えています。

医療現場からは、事態収束の兆しが見えないどころか、悪化の一途をたどる現状に、医療体制の崩壊を危惧する声も上がっているほど。

この緊急事態を受け、同日、緊急会見を開いた東京都医師会は、感染しているかどうかを判別する『PCR検査』を行うセンターの設置を明らかにしました。

会見映像は東京都医師会のウェブサイトでも公開され、東京都医師会の尾崎治夫会長が語った医療現場の現状がネット上で話題になっています。

尾崎会長「さらなる自粛を」

PCR検査センターの設置の背景として、「感染している人や疑いのある人を拾い上げ整理しないと、感染予防もできない」と語っていた尾崎会長。

続けて、最前線で業務に当たる各地の保健所の現状も明かしています。

保健所さんの機能が不全になっておりますが、これは保健所の方々が、わざと(検査を)ブロックしているわけでは決してありません。

あそこ(保健所)の方々は、本当に少ない人数で精一杯やっております。

ただし、例えばクラスターを追わなければいけないとか、詳しい疫学調査の実施というのも、厚労省のほうから指令がありまして。

そういったことをやりながら、いろんな方が患者さんの追跡とかいろいろやりながら、また、電話対応もしながら頑張っていますが、いかんせん感染者の増大というかスピードが速いので、追い付いていかなくて機能不全におちいっているわけです。

マスコミの方々も、保健所の怠慢だみたいな話が出てるところもありますが、そんなことは決してございませんので。

彼らも一生懸命、このコロナと闘っておりますので、ぜひその点はご理解をいただきたいと思います。

東京都医師会:広報 ーより引用

感染が広まる中、一部では「なかなか検査が受けられない」「保健所に電話をかけても、つながらない」といった対応の遅れを指摘する声があるのも事実。

医療現場にいる尾崎会長は、そうした一部の批判に対し、限られた人数で対応にあたっている保健所の現状を説明し、強く反論しました。

また、すでに限界を迎えつつあるのは保健所だけではないといいます。

新型コロナ外来の先生も、精一杯やってる状態で、これ以上PCR(検査)をやっても入院先も見つからないという状態で、やむを得なく断っている状況をご理解いただきたいと思います。

そういう中で、私たちかかりつけ医ができることは何かといった場合に、やはりここは我々が立ち上がって、このPCRセンターを作って、少しでも今の混沌とした状態をよくしていきたい。

感染者を拾い上げて、きちんと整理していきたいという強い思いで、この47の地区の医師会にお願いして、こういった体制を作っているということですので、ぜひご理解をいただきたい。

東京都医師会:広報 ーより引用

その上で、改めてさらなる外出自粛の強化を呼びかけました。

これはもう繰り返しのお願いですが、感染のスピードがこれ以上収まらないとですね、いくら病床を用意して、宿泊施設を用意して、そして我々がその軽症者を今度は自宅で診るような事態になって、それを頑張ったとしても、追い付いていけません。

実際に11日でしょうか、休業要請が10日ですか、11日から厳しい自粛のほうを要請してから2週間後、25日でございます。

それまで私たちは頑張っていきますが、そのあとぜひ、感染者の流れがですね、横ばいになる減ってくるということがないと、これ以上東京はもちませんので。

ぜひそこを、都民のみなさんに働きかけていただきたい。マスコミの方々からもぜひ自粛、さらなる自粛をお願いしたい。人と人との接触をやめていただきたいということを、ぜひ記事の最後には絶対に書いていただきたい。そういうふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

東京都医師会:広報 ーより引用

「もっとも大事なことは、人と人との接触をやめること」と、強く訴えかけた尾崎会長。すでに不要不急の外出を控える動きは広まっているものの、今以上に強く意識しなければ、感染拡大は防げないといいます。

「危機感がダイレクトに伝わる」の声

東京都医師会の会見は反響を呼び、尾崎会長の強い訴えに危機感を覚え、改めて感染予防の意識を強く持ち直す人たちの声が目立っています。

・この危機感あふれる訴えと、地域の医師によるPCRセンター設置が、東京都の現状を反映しています。

・もはや医療現場は崩壊寸前。

・これは本当に、日本国民全員に見てほしい。

過去にも、尾崎会長は自身のFacebookを通じて外出自粛を呼びかけていました。改めて会見で、外出自粛の重要性を訴えている点からも、いかに感染拡大の防止は、私たち一人ひとりの意識にかかっているかが伝わります。

感染が拡大する中、自分もコロナウイルスに感染しているかもしれないと不安になる気持ちは、誰もが抱いていることでしょう。

その思いに共感し、そして最前線で闘う医療現場の人たちのため、東京都医師会をはじめ、多くの人が尽力してくれています。

私たちも改めて感染予防の意識を強く持ち、日々の行動を見直したいものです。その意識が、自分だけでなく、周りの人、そして医療現場の人たちを救うことにつながります。


[文・構成/grape編集部]

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出典
東京都医師会 緊急記者会見(2020.4.17)外務省

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