『うなぎ』と『穴子』の違い カロリーや味、栄養を比較すると…
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土用の丑の日にかば焼きにして食べるのがうなぎで、寿司や天ぷらで食べることが多いのが穴子…。
味や食感でその違いは分かりますが、見た目だけでどちらかを判断するのはなかなか難しいものです。
そんなうなぎと穴子の違いを見た目や栄養、味などで見分ける方法をご紹介します。
うなぎと穴子の見た目の違いは? 見分けられる?
突然ですが、問題です。こちらの画像は、うなぎでしょうか、穴子でしょうか。
うなぎと穴子…どっち?
正解は『うなぎ』です。
料理で出されるものばかりを見ていて、そのままの姿だとどちらか見分けがつかないという人も少なくないでしょう。
うなぎと穴子の外見的な特徴を見ていきます。
うなぎと穴子の違い①:うなぎの特徴
うなぎの見た目は、一般的に背中が黒色で、腹側が黄色がかった白色。胸黄(むなぎ)がなまって『うなぎ』になったともいわれているようです。
また、尾びれが丸くなっているのも特徴の1つ。
うなぎは淡水魚ですが、産卵は海で行います。その後、孵化(ふか)すると淡水域に移動するため、降河性回遊魚(こうかせいかいゆうぎょ)と呼ばれているのだとか。
ちなみに天然うなぎの旬は冬。夏バテに備えて食べる人が多いようですが、冬に食べてみるとまた違った魅力を発見できるかもしれません。
うなぎと穴子の違い②:穴子の特徴
穴子の見た目は、全体的に薄い茶色で、白い斑点があります。また、うなぎと違って尾びれはとがっているようです。
穴子
穴子は海水魚で、産卵、孵化も海で行います。成長しても、浅い海の砂泥底(さでいてい)などに生息するようです。
穴子の旬は夏頃といわれています。
見た目の違いまとめ
・うなぎは全体的に黒っぽく、腹が黄色寄りの白色。尾びれが丸い。
・穴子は全体的に茶色っぽく、白い斑点がある。尾びれはとがっている。
実はうなぎも穴子も分類階級の『目』では、同じ『うなぎ目』に分けられています。
しかし、さらに下の『科』で分類すると、うなぎ科とアナゴ科に分かれるので、まったくの別種といえるようです。
料理になる前の姿も、これで区別がつきそうですね。
うなぎと穴子でカロリーが高いのは? 栄養価の違いはあるの?
見た目がそっくりなうなぎと穴子ですが、その味わいはまったく異なるものです。
実際に味や栄養価には、どのような違いがあるのでしょうか。
うなぎと穴子の違い③:味
うなぎは脂がのっていて、こってりとした味わい。濃厚な脂の旨味とタレの相性がよく、うな重は代表的な料理といえるでしょう。
また、うなぎをそのまま焼いた白焼きなども人気で、酒のつまみに頼む人も。
※写真はイメージ
反対に穴子は、あっさりとした上品な白身魚といった評価が多いようです。
天ぷらとの相性がよく、穴子の天丼などは定番メニューといえるでしょう。
うなぎと穴子の違い④:栄養価
栄養価の高いイメージのあるうなぎ。穴子との栄養素の違いはどれほどあるのでしょうか。
それぞれ、100gを食べた場合の栄養素を見ていくと…。
皮膚や粘膜、目などの健康を維持するといわれているビタミンAの含有量だと、うなぎは穴子の4倍以上。
また、健康維持に必要なビタミンB群も、総じてうなぎのほうが含有量が多いようです。
コレステロールを低下させてくれるという、DHAやEPAなどもうなぎが多く含んでいるといわれています。
こうしてみると穴子にはいいところがないように見えますが、穴子にもDHAやEPA、ビタミンAが豊富に含まれているようです。
カロリーで見た場合だと、うなぎが255kcalなのに対して、穴子は161kcalとかなり差があります。
栄養素ではうなぎに負けてしまいますが、穴子のほうがヘルシーな食べ物といえそうです。また、値段的にも、うなぎと比べて穴子のほうが圧倒的に安いというのも魅力的。
とはいえ、どちらも食べておいしいことには変わりありません。
あまり深く考えずに、旬のものをおいしく食べるのが健康にもよさそうですね。
[文・構成/grape編集部]