換気を効果的にするには空気の流れが重要 「エアコン使えば大丈夫」は間違い By - grape編集部 公開:2020-10-23 更新:2020-10-23 エアコン Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 家の中でも、電車の中でも当たり前になった換気。 新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために、密閉されている空間は避けられるようになりました。 しかし、ただ部屋の窓を開けているだけでは、効率的な換気ができているとはいえません。 エアコン大手の『ダイキン』が解説する、コロナ禍での正しい換気の仕方をご紹介します。 目次 1. 換気はエアコンを使っていれば大丈夫? 危険な勘違い2. 換気はエアコン以外で 24時間換気システムや効率的な窓の開け方2.1. 効率的な換気の仕方①:対角線上の窓を開ける2.2. 効率的な換気の仕方②:窓が1つの部屋は扇風機を使う2.3. 効率的な換気の仕方③:窓がない部屋の換気方法2.4. 効率的な換気の仕方④:24時間換気システムを使う 換気はエアコンを使っていれば大丈夫? 危険な勘違い ・暑いから窓を開けずにエアコンで換気をしている。 ・窓を開けてもあまり風が通らないし、エアコンをつけておけば大丈夫。 ・エアコンがついているのに、なんで窓を開けてるの? ネットで換気について調べてみると、少なからず「エアコンをつけていれば換気をしなくても大丈夫だ」と考えている人がいます。 そもそも、換気とはどういった状態を表すのでしょうか。ダイキンではこのように説明をしています。 部屋の中の空気と、外の空気を入れ換えることで、部屋の空気中にある汚染物資(人間に対して悪い物)を、部屋の中から外へ出したり、薄めたりすることです。 ダイキン工業 公式サイト ーより引用 部屋と外の空気を入れ替えて、汚染物質を減らすことができれば換気といえるようです。 しかし、ほとんどのエアコンは部屋の中の空気を循環させて温度を調節するタイプ。残念ながら、換気はできていません。 出典:ダイキン工業 公式サイト しかも、最近のマンションなどは気密性が高いため、意図的に換気を行わない限り、十分な換気はできず汚染物質はたまっていく一方。 では、どのようにしたら換気ができるのでしょうか。 換気はエアコン以外で 24時間換気システムや効率的な窓の開け方 どの程度換気をすれば感染症のリスクが抑えられるのかは明確になっていませんが、1時間に5~10分が目安とされているようです。 家での換気といえば、基本的には窓を開けることをイメージする人が多いでしょう。ただ、窓の開け方にもコツがあるようです。 効率的な窓の開け方を見ていきましょう。 効率的な換気の仕方①:対角線上の窓を開ける 換気の基本は空気の通り道を作ること。 部屋に2つ以上窓がある場合は、対角線上の窓を開けて換気をすると効率よく空気を入れ替えることができます。 出典:ダイキン工業 公式サイト 逆に近い窓を2つ開けた場合は、空気がうまく循環しないため、換気の効率は悪くなるようです。 出典:ダイキン工業 公式サイト 換気をする時は、できるだけ離れた対角線上の窓を開けるようにしましょう。 効率的な換気の仕方②:窓が1つの部屋は扇風機を使う ファミリータイプの部屋であれば、窓が複数あることも多いのですが、一人暮らしの部屋では1つしかないということも多々あります。 そのような部屋では、扇風機を使うことで空気の流れを作ることができるそうです。 まず、部屋のドアを開け、窓に向けて扇風機を置きます。 出典:ダイキン工業 公式サイト こうすることで部屋の空気を外に出し、新しい空気を取り入れることができるのだとか。 ちなみに部屋に向けて扇風機を置くのはNGのようです。 扇風機を部屋の方へむけて、窓の外の空気を部屋に入れるやり方では、外の空気は部屋に入ってきますが、汚れた部屋の中の空気が外に出ずに部屋の中にとどまることがあるからです。 ダイキン工業 公式サイト ーより引用 効率的な換気の仕方③:窓がない部屋の換気方法 マンションなどに住んでいると、窓のない部屋もあります。 そのような時は、窓のない部屋のドアを開けて扇風機を置き、ほかの部屋の窓を開けて外気を取り入れましょう。 出典:ダイキン工業 公式サイト この時、換気扇などを回しておくと、より効率的に換気を行うことができます。 効率的な換気の仕方④:24時間換気システムを使う 部屋の壁や天井に換気口がついており、お風呂やトイレの換気扇を使うことで、自動的に部屋の換気を行ってくれる『24時間換気システム』。 あまり耳にすることのない言葉ですが、ダイキンによると、2003年7月以降にできた建物なら、こういった換気をする換気口や機能が備わっているといいます。 あなたの住んでいる家やマンションが2003年7月より後の建物であれば、もともと換気をする仕組み(換気口・24時間換気システム)がついています。 ダイキン工業 公式サイト ーより引用 この『24時間換気システム』を正しく使うと、2時間で室内の空気を丸々交換することができるのだそうです。 出典:ダイキン工業 公式サイト また、台所に必ずある換気扇も活用すると換気を効率的にアシストしてくれます。 ただ、換気口を開けっぱなしにしていると外気が入り込むため、夏は暑く、冬は寒いといったデメリットも…。そのため、普段は換気口を閉じてしまっている人が多いのだとか。 声高に密閉された空間を避けるようにいわれる現代。一度、住まいの換気口やシステムを見直してみるといいかもしれませんね。 [文・構成/grape編集部] 出典 ダイキン工業 Share Post LINE はてな コメント
家の中でも、電車の中でも当たり前になった換気。
新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐために、密閉されている空間は避けられるようになりました。
しかし、ただ部屋の窓を開けているだけでは、効率的な換気ができているとはいえません。
エアコン大手の『ダイキン』が解説する、コロナ禍での正しい換気の仕方をご紹介します。
換気はエアコンを使っていれば大丈夫? 危険な勘違い
・暑いから窓を開けずにエアコンで換気をしている。
・窓を開けてもあまり風が通らないし、エアコンをつけておけば大丈夫。
・エアコンがついているのに、なんで窓を開けてるの?
ネットで換気について調べてみると、少なからず「エアコンをつけていれば換気をしなくても大丈夫だ」と考えている人がいます。
そもそも、換気とはどういった状態を表すのでしょうか。ダイキンではこのように説明をしています。
部屋と外の空気を入れ替えて、汚染物質を減らすことができれば換気といえるようです。
しかし、ほとんどのエアコンは部屋の中の空気を循環させて温度を調節するタイプ。残念ながら、換気はできていません。
出典:ダイキン工業 公式サイト
しかも、最近のマンションなどは気密性が高いため、意図的に換気を行わない限り、十分な換気はできず汚染物質はたまっていく一方。
では、どのようにしたら換気ができるのでしょうか。
換気はエアコン以外で 24時間換気システムや効率的な窓の開け方
どの程度換気をすれば感染症のリスクが抑えられるのかは明確になっていませんが、1時間に5~10分が目安とされているようです。
家での換気といえば、基本的には窓を開けることをイメージする人が多いでしょう。ただ、窓の開け方にもコツがあるようです。
効率的な窓の開け方を見ていきましょう。
効率的な換気の仕方①:対角線上の窓を開ける
換気の基本は空気の通り道を作ること。
部屋に2つ以上窓がある場合は、対角線上の窓を開けて換気をすると効率よく空気を入れ替えることができます。
出典:ダイキン工業 公式サイト
逆に近い窓を2つ開けた場合は、空気がうまく循環しないため、換気の効率は悪くなるようです。
出典:ダイキン工業 公式サイト
換気をする時は、できるだけ離れた対角線上の窓を開けるようにしましょう。
効率的な換気の仕方②:窓が1つの部屋は扇風機を使う
ファミリータイプの部屋であれば、窓が複数あることも多いのですが、一人暮らしの部屋では1つしかないということも多々あります。
そのような部屋では、扇風機を使うことで空気の流れを作ることができるそうです。
まず、部屋のドアを開け、窓に向けて扇風機を置きます。
出典:ダイキン工業 公式サイト
こうすることで部屋の空気を外に出し、新しい空気を取り入れることができるのだとか。
ちなみに部屋に向けて扇風機を置くのはNGのようです。
効率的な換気の仕方③:窓がない部屋の換気方法
マンションなどに住んでいると、窓のない部屋もあります。
そのような時は、窓のない部屋のドアを開けて扇風機を置き、ほかの部屋の窓を開けて外気を取り入れましょう。
出典:ダイキン工業 公式サイト
この時、換気扇などを回しておくと、より効率的に換気を行うことができます。
効率的な換気の仕方④:24時間換気システムを使う
部屋の壁や天井に換気口がついており、お風呂やトイレの換気扇を使うことで、自動的に部屋の換気を行ってくれる『24時間換気システム』。
あまり耳にすることのない言葉ですが、ダイキンによると、2003年7月以降にできた建物なら、こういった換気をする換気口や機能が備わっているといいます。
この『24時間換気システム』を正しく使うと、2時間で室内の空気を丸々交換することができるのだそうです。
出典:ダイキン工業 公式サイト
また、台所に必ずある換気扇も活用すると換気を効率的にアシストしてくれます。
ただ、換気口を開けっぱなしにしていると外気が入り込むため、夏は暑く、冬は寒いといったデメリットも…。そのため、普段は換気口を閉じてしまっている人が多いのだとか。
声高に密閉された空間を避けるようにいわれる現代。一度、住まいの換気口やシステムを見直してみるといいかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]