エアコンのフィルター掃除の頻度は? 1年間やらなかった時の電気代の差
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- 出典
- ダイキン工業
夏には冷房として、冬には暖房として、1年中お世話になるエアコン。
ほこりなどを取り除くフィルターは自分でも掃除をできるパーツですが、あまり手を回す人は多くないようです。
エアコンのフィルターはどれくらいの頻度で掃除をするべきなのかや、効果、電気代がどれくらい変わるのかなど、大手空調メーカー『ダイキン』の情報をもとにご紹介します。
エアコンのフィルター掃除のやり方や頻度は?
フィルターは、部屋の空気をエアコンに取り込む時に、本体がほこりを吸い込まないように取り付けられています。
そのまま使い続けると、フィルターにはどんどんほこりが溜まっていき、気が付いたらほこりだらけに!なんてことも。
※写真はイメージ
そうならないためにもフィルターの掃除は必須。メーカーが推奨する頻度は2週間に1回です。
意外と頻度が高いですよね…こうなると「月に2回もやるのは面倒だ」と思う人も少なくないでしょう。
とはいえ、最低でも夏や冬が終わったら掃除をしたほうが無難です。その理由は後ほど説明します。
エアコンのフィルター掃除のやり方は?
エアコンのフィルター掃除はとても簡単です。
まず、安全のためエアコンの電源は切り、コンセントも抜いておきましょう。次にエアコンの蓋を開け、フィルターを取り外します。
取り外したフィルターのほこりは掃除機で吸い込んだり、シャワーなどを使って洗い流しましょう。
また、汚れがひどい場合は液体中性洗剤などを溶かしたぬるま湯で洗うと効果的です。
その後、しっかりと水分をふき取り、陰干しで乾かしてから取り付けます。
夏場など、直射日光に当ててしまうとフィルターが熱でゆがんでしまうこともあるようです。
エアコンのフィルター掃除って効果あるの? 1年間やってない場合の電気代は?
さて、先ほど1シーズンに1回は最低でも掃除をしたほうがいいと紹介しましたが、1年間放っておいた場合はどれくらい電気代に違いがあるのでしょうか。
『ダイキン』によると、1年間掃除をしていないフィルターでエアコンを使った場合、エアコンから出てくる風速に約25%も無駄が生じるといいます。
出典:ダイキン 公式サイト
部屋を冷やしたり温めたりするのに風速が弱くなっていては、効率的な冷暖房は期待できないでしょう。
また、環境省によるとフィルターの掃除をすることで、冷房時に約4%消費電力を抑えることができるといいます。
月の電気代のうち、エアコンで3000円かかっているとしたら、120円は違うことに。年間で考えると1500円くらいは損をするかもしれません。
今まで一度も掃除をしたことがないという人は、すぐにでもやっておきましょう!
エアコンのフィルター掃除しても臭い! そんな時の裏技とは?
エアコンのフィルターにほこりが溜まっていると、使った時に悪臭を放つ場合があります。ただ、フィルターを掃除したのに悪臭が消えないことも…。
実はエアコン内部にある『熱交換器』にはたくさんのフィンが付いており、冷房時に結露するため、そのままにしておくとニオイの原因ともなるカビが発生してしまうことがあるのです。
とはいえ、フィンは曲がりやすいため、安易に触れることはおすすめできません。通常は業者に頼むのが一番なのですが…。
そんな熱交換器の汚れを落としてくれる裏技が、以前ネットで話題になりました。
湿度の高い夏にしか使えない上に、メーカーも推奨していない方法ですが、効果はあるようです。
その方法がこちら。
冷房の設定温度を16℃や18℃など、エアコンで一番低い温度にして1時間運転する。その際、窓は全開にする。
※写真はイメージ
取り込んだ空気を冷たくしたり、温かくしたりする熱交換器と部屋の温度差を保ったまま使用することで、結露が発生。流れ落ちる水がフィンに付いた汚れを落としてくれるというのです。
汚れを含んだ水は、エアコンのホースから外へと排出されていきます。
フィンの汚れなどは、基本的に業者に頼んで掃除してもらうのが一番ですが、どうしても自分でやりたい時は、下記のことにも注意してください。
注意点
・エアコンによっては、元から熱交換器を洗浄する機能が付いている。
・全力で冷房を使うので、1時間で数百円程度の電気代がかかることもある。
・結露水はほこりを含んでいるため、水を排出するホースを詰まらせる可能性がある。
・フィルターにほこりを溜めないように、しっかりと掃除をしておくこと。
・においを完全に取りたい時は、専門業者に頼んだほうがよい。
エアコンを効率的に使うには、フィルターの掃除は欠かせません。
こまめに掃除をすることで省エネになるだけでなく、エアコン自体の寿命も延びるでしょう。
フィルターの掃除をしたことがない人は、この機会にぜひ!
[文・構成/grape編集部]