散歩中にパニック症状を起こした自閉症の男の子 すると通りがかりの男性が…?
公開: 更新:
道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
自閉症をもつ子供は何かをきっかけに泣いたり、叫んだり、暴れたりするパニック症状を起こすことがあります。
5歳のルディくんは散歩が大好きな男の子。自閉症をもっているルディくんは振り返って、後戻りすることが嫌いで、その行動がパニック症状の引き金になることがあるといいます。
そのため母親のナタリーさんは、散歩中に方向を変える時は出来るだけ緩い円を描くように歩くなどしていました。
パニック症状を起こした少年を見た男性は?
ある日、親子はルディくんのお気に入りの海沿いを散歩していました。ただこの道はどうしても引き返さなければならなかったのです。
そして、ルディくんはパニック症状を起こしてしまいます。
落ち着きを失ったルディくんをなだめることには慣れているナタリーさんですが、この日の彼は手が付けられず、母親を叩くほど暴力的になっていました。
そのままルディくんのパニック症状は1時間以上続き、ナタリーさんは通りかかった人たちから冷たい視線や非難の言葉を浴びせられたのだそう。
すると困り果てたナタリーさんに1人の男性が近付いてきて「大丈夫ですか?」と声をかけます。
ナタリーさんはイアンさんという男性に「この子は自閉症なので、あまり理解ができないんです」と伝えると、「じゃあ私が彼と一緒に寝転びましょう」といい、ルディくんと同じ姿勢でお喋りを始めたのです。
イアンさんと話をするうちに、ルディくんは落ち着きを取り戻しました。
そしてイアンさんは、すっかり機嫌が直ったルディくんとナタリーさんを車まで一緒に歩いて送ってくれたのです。
ナタリーさんは「今日、まったく見ず知らずのこの男性が私を救ってくれました。彼の親切を忘れません」とイアンさんへの感謝を込めて、写真をFacebookに投稿。
すると9万6千件の『いいね』が集まり、イアンさんを称賛する声が続々と寄せられました。
ルディくんが道路に寝転んで大声を上げていた時、ナタリーさんは道行く人たちにずっと謝っていたそうです。
それでも数人は、彼女たちに向かってわざと舌打ちをしたり、ベビーカーに乗った赤ちゃんがルディくんの声で泣き出したと文句をいったりしてきたのだとか。
そんな時に優しく気遣ってくれて、助けの手を差し伸べたイアンさんは、ナタリーさんにとって文字通り『救い』だったことでしょう。
公共の場で子供が騒いでいると、「迷惑だ」と感じることがあるかもしれません。
それでも保護者を非難するのではなく、「何かお手伝いしましょうか」とひと声かける思いやりがあれば、社会はもっと優しい場所になるような気がします。
[文・構成/grape編集部]