散歩中にパニックを起こした自閉症の男の子 通りがかりの男性がとった行動

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Better to be Different

自閉症をもつ子供は何かをきっかけに泣いたり、叫んだり、暴れたりするパニック症状を起こすことがあります。

5歳のルディくんは散歩が大好きな男の子。自閉症をもっているルディくんは振り返って、後戻りすることが嫌いで、その行動がパニック症状の引き金になることがあるといいます。

パニックを防ぐために母親が続けてきた工夫

そのため母親のナタリーさんは、散歩中に方向を変える時は出来るだけ緩い円を描くように歩くなどしていました。

日々の散歩の中でルディくんの反応を観察しながら、少しでも穏やかに過ごせるよう積み重ねてきた工夫です。それでも、道の形によってはどうしても引き返さざるを得ない場面が出てきます。

パニック症状を起こした少年を見た男性は?

ある日、親子はルディくんのお気に入りの海沿いを散歩していました。ただこの道はどうしても引き返さなければならなかったのです。

そして、ルディくんはパニック症状を起こしてしまいます。

落ち着きを失ったルディくんをなだめることには慣れているナタリーさんですが、この日の彼は手が付けられず、母親を叩くほど暴力的になっていました。

そのままルディくんのパニック症状は1時間以上続き、ナタリーさんは通りかかった人たちから冷たい視線や非難の言葉を浴びせられたのだそう。

海沿いの道に寝転んで大声を上げるルディくんのそばで、ナタリーさんはひたすら謝り続けていました。舌打ちをされたり、ベビーカーの赤ちゃんが泣き出したと文句を言われたりと、追い詰められていく一方だったといいます。

すると困り果てたナタリーさんに1人の男性が近付いてきて「大丈夫ですか?」と声をかけます。

ナタリーさんはイアンさんという男性に「この子は自閉症なので、あまり理解ができないんです」と伝えると、「じゃあ私が彼と一緒に寝転びましょう」といい、ルディくんと同じ姿勢でお喋りを始めたのです。

イアンさんと話をするうちに、ルディくんは落ち着きを取り戻しました。

道路に寝転んだまま会話を続けるイアンさんの姿は、ルディくんにとって自分の目線に降りてきてくれた存在だったのかもしれません。責めるでも急かすでもなく、ただ隣にいてくれる人が現れたことで、少しずつ気持ちが解けていったようです。

そしてイアンさんは、すっかり機嫌が直ったルディくんとナタリーさんを車まで一緒に歩いて送ってくれたのです。

Facebookに投稿された感謝の言葉に9万6千件の反響

ナタリーさんは「今日、まったく見ず知らずのこの男性が私を救ってくれました。彼の親切を忘れません」とイアンさんへの感謝を込めて、写真をFacebookに投稿。

すると9万6千件の『いいね』が集まり、イアンさんを称賛する声が続々と寄せられました。

ルディくんが道路に寝転んで大声を上げていた時、ナタリーさんは道行く人たちにずっと謝っていたそうです。

それでも数人は、彼女たちに向かってわざと舌打ちをしたり、ベビーカーに乗った赤ちゃんがルディくんの声で泣き出したと文句をいったりしてきたのだとか。

そんな時に優しく気遣ってくれて、助けの手を差し伸べたイアンさんは、ナタリーさんにとって文字通り『救い』だったことでしょう。

公共の場で子供が騒いでいると、「迷惑だ」と感じることがあるかもしれません。

それでも保護者を非難するのではなく、「何かお手伝いしましょうか」とひと声かける思いやりがあれば、社会はもっと優しい場所になるような気がします。


[文・構成/grape編集部]

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