『つえ屋』の「天国の杖」が想像以上だった 棺に納められる副葬品専用杖の設計に正直驚いた
公開: 更新:

Googleで優先するメディアとして追加
grapeにチェックを入れて、おすすめ記事を読む!

「余白が一気に華やか」「持ち歩きにぴったり!」 ぺんてるの『アートマルチ8』があれば手帳がかわいく変身色鉛筆を何本も持ち歩かなくても、1本で8色使えるぺんてる『アートマルチ8』。手帳の色分けやスケッチがぐっと気軽になり、カフェでも旅先でもサッと取り出して使える便利さが魅力。荷物を増やさずに“色を楽しむ”習慣が始められます。

「丸くてかわいいのに意外と入って助かる」「梅雨時の出番めっちゃ増えそう」 防水仕様のノースフェイスで選びたい『ショルダーバッグ』に一目惚れ!全国的に、もうすぐ長い梅雨のシーズンがやってきます。 雨が降ってしまうと、傘を差していても服やバッグ、靴が濡れてしまって、せっかくのおしゃれが台無し! 楽しいはずのお出かけが億劫になってしまう前に、アウトドアブランド『T...






「何か最後にできることはないか」
葬儀の準備をしている時、故人のことを想って遺族は心を砕きます。
「思い出の品を持たせたい」との想いから、納棺(のうかん)の際に個人の愛用品を入れることもあるでしょう。
ですが、棺に入れられる副葬品には、ある程度の縛りがあります。例えば、金属など燃えない素材が使用されている物は、入れることができません。
あきらめきれず、「なんとか棺に納められないか」と思う…そんな人情に寄り添うお店があります。
旅立ちの際に、持たせることができる杖
さまざまなニーズに応える杖を取り扱っている、つえ専門店『つえ屋』。
実用性やデザイン性に富んだ杖から、吹き矢などが入った遊び心あふれる『仕込み杖』まで用意しています。
故人と遺族のためを想った杖も販売しているということで、実物を見に行ってきました。
並んでいたのは、ビニールを被った白と黒の杖!
近付いてみると、軸には『南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)』や『南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)』、『般若心経(はんにゃしんきょう)』の文字がありました。
『つえ屋』の従業員に話をうかがうと、こちらは『天国の杖』という、火葬の副葬品にできる杖とのこと!
普通の杖の場合、燃やせないパーツが使用されていることが多いのですが、こちらの杖は燃やしても問題なし。燃えやすいカエデで作られており、ネジなども使用されていないそうです。
市販の杖は石突き(先端部分)や持ち手に金属や硬質プラスチックが使われているケースが多く、そのままでは副葬品として棺に入れられないことがほとんどです。『天国の杖』は素材の選定から副葬品として使うことを前提に設計されており、一般の杖との大きな違いといえます。
杖は3種類で、白木と、黒の艶ありタイプと艶なしタイプ。白木の軸には、直接故人へのメッセージが書けますよ。
黒色か白色かは好みでよく、宗派で分けているわけではないとのことです。
副葬品として棺に入れるための工夫
杖先に、金属不使用で燃やせることを明記
杖先には「金属不使用で燃やせる」ことが明記されています。葬儀の場では、遺族が副葬品として棺に入れてよいかどうかを葬儀社に確認する場面も多いため、こうした表示があると現場でスムーズに判断できます。
杖を納棺するのは一般的?
筆者の祖母も、亡くなる前には杖が必要な状態に。ですが、葬儀の際に「杖を棺に入れる」という考えが頭に浮かびませんでした。
杖を納棺することは一般的なのかを従業員に尋ねてみたところ…。
従業員:
「納棺で杖も一緒に入れるかどうか、地域に偏りがある」とかはあまり感じませんね。
ただ、葬儀社さんによっては、旅支度で白装束のほか、杖が最初からついているところもあるのですよ。
「故人は浄土へ巡礼する」と考える宗派では、手甲や足袋、ふくらはぎをサポートする脚絆(きゃはん)などとともに、杖も旅支度のセットに入っています。
ですが、時代が移り変わり、すべて装備した状態での葬儀も減っているのかもしれません。最近では、白装束ではなく故人の好きだった服装で見送ることもあります。
さらに若い世代は、浄土への巡礼のことを聞いたことがあっても、人からいわれて思い出すくらいの記憶になっている可能性も。
習わしのほか、純粋な気遣いから杖を納棺しようと考える人が増えていきそうです。
杖を見ていると、天国の杖のほかにもう1種類、遺族に寄り添う杖を発見。ビニール袋から取り出して、見せてもらいました。