「僕が絶対お父さんを見つける!」母の涙を拭うため プロ野球を目指した、日隈ジュリアス
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夏の甲子園で初優勝した沖縄尚学 比嘉監督の言葉に「名将ですな」「一層有名になっていく」夏の『阪神甲子園球場』で行われた、『第107回全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園)』。2025年8月23日に行われた決勝戦では、沖縄県の沖縄尚学高等学校と東京都の日本大学第三高等学校が対戦しました。激闘の末に栄光を勝ち取ったのは、沖縄尚学。3対1で日大三高に勝利し、念願の初優勝を果たしました。

【2025甲子園決勝】 沖縄尚学が優勝! 夏制覇に「初優勝、おめでとう!」「感動をありがとう」107回目となる甲子園で、沖縄尚学が日大三との激闘を制し、優勝をつかみました。
父は必ず生きている、プロになればきっと会える
敦子さんは、毎朝5時前に起きて息子たちの食事を作り置き。事務の仕事は深夜まで行うことも。二人の息子を育てるために必死で働きました。
「野球で夢を追い頑張る息子の笑顔があるから」と、敦子さんも前を向いて進むことが出来たそうです。
決して楽な暮らしではなかったけれど、ジュリアス投手は文句ひとつ言わず、弟モンテルくんの面倒を見ながら野球に打ち込んできました。
そしてジュリアス投手は15歳の春、母の元を離れ高知中央高校に進学。このとき彼は、ある写真をお守り代わりに持って旅立ちました。
ベッドのそばに飾られた2枚の写真。
「一番近くにいてほしかった存在なので、一番近くに貼っている」
「夢を叶えたい」という気持ちをいつも奮い立たせてくれる、一番最後に撮った家族写真です。
父はきっと生きている、そう信じて野球に全てを捧げました。
そして、実力が認められプロから注目される存在になったジュリアス投手。
「メジャーでプレーできたら、全米にニュースが広がる。もし父に会えなくても、頑張っていると分かってくれたら。恥ずかしいけれど、それがボクの夢です。」
14年経っても変わらない夢。そのひたむきな姿は、共に闘った仲間たちにも希望を与えました。そしてドラフト会議を迎える彼へ、心強い応援が届きます!
仲間たちからメッセージ
運命のドラフト会議
心強い仲間たちからの声援を胸に、運命のドラフト会議当日。
朝から緊張して、学校でもソワソワしていたジュリアス投手。
手に汗握る中、四巡目に東京ヤクルトスワローズから指名を受けました!!!
まるで自分のことのように、願い、喜んでくれる仲間たち。彼らの存在も、大きな心の支えになったのではないでしょうか。
緊張から解放されたジュリアス投手の元へ、ある人から一枚の手紙が届きます。
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