ダニ対策はなぜ必要? 人体への害と発生予防と駆除方法を解説! By - grape編集部 公開:2022-06-22 更新:2022-06-22 害虫対策 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 目に見えず、被害を実感しにくいダニ。 しかし、ダニは家の中に数百万~数億匹も潜むといわれており、くしゃみや咳を引き起こすハウスダストの原因にもなります。 アレルギー体質の人はもちろん、ダニが好む環境を作りやすい子供の周りにも、ダニ対策は欠かせません。 当記事では、ダニによる人体への害と生態を踏まえた上で、予防方法と駆除方法を詳しく解説します! ダニ被害に悩まされる前にしっかりと対策を行い、快適な生活を送りましょう! 目次 1. ダニ対策が必要な理由|人体に及ぼす悪影響は?1.1. 知っておきたいダニの生態2. 【ダニ対策】ダニの発生を防ぐ方法2.1. 掃除や洗濯をこまめに行う2.2. ダニを寄せ付けないアイテムを使う2.3. ダニが好む環境を作らない3. 【ダニ対策】発生した際の駆除方法3.1. 掃除機をかける3.2. ダニ駆除用の燻煙剤やスプレーなどを使う3.3. 布団やクッションは内部まで高温で乾燥させる4. まとめ ダニ対策が必要な理由|人体に及ぼす悪影響は? ダニが人を刺すことは珍しくありません。 主に、お腹や太ももなどの柔らかい場所が刺されやすく、1~2日ほど経つと激しいかゆみを伴って赤く腫れ上がります。 炎症は1週間ほど続くこともあり、時には感染症の原因となる恐れも。 また、ダニアレルギーによる被害も深刻です。 ダニアレルギーの具体的な症状には、鼻水、鼻づまり、息苦しさや目のかゆみなどがあります。 ダニアレルギーのアレルゲンは、生体よりも死骸やフンにより多く含まれているといわれており、繁殖期の夏はもちろん、ダニの死骸が増える秋〜冬にも注意が必要です。 知っておきたいダニの生態 ダニ対策のためには、まずダニの生態を知っておくことが大切です。 室内でよく見られるダニの種類は、ヒョウヒダニ(チリダニ)、コナダニ、ツメダニ、イエダニの4種類。 これらの室内に潜むダニの生態を、下記にまとめます。 室内に潜むダニの特徴 発生時期梅雨〜秋にかけて増殖。→ヒョウヒダニは1年中活動する。 好む環境高温多湿の暗い場所(温度20~30度、湿度60~80%) 餌人の垢、フケ、ほこり、カビ、食品、血液など 生息場所ベッド、布団、カーペット、ソファ、食品、畳(イエダニはネズミや鳥に寄生) 寝具や家具に発生するヒョウヒダニは、屋内で見られるダニのうち約8割を占めており、アレルギーの原因にもなる種類です。 現在は暖房器具の発達などにより、冬場でもダニが生息しやすい環境であるため、年中を通してダニ対策を行う必要があるでしょう。 なお、高熱や発疹などの被害でよく話題となるマダニは、野外に生息する種類です。 ペットやアウトドア後の衣類などに付着して持ち帰るケースを除き、室内でマダニを見かけることは滅多にありません。 【ダニ対策】ダニの発生を防ぐ方法 ダニ対策の第一歩として、ダニが発生しにくい環境を作りましょう。 環境を整えなければダニは繁殖を続け、駆除してもすぐに発生してしまいます。 ここでは、ダニの発生を防ぐ方法を3つ紹介します。 気軽にできる方法ばかりなので、ぜひダニ予防に取り組んでくださいね。 掃除や洗濯をこまめに行う ダニは、人の汗や皮脂、髪の毛などを餌にしてどんどん繁殖します。 衣服はもちろん、シーツや枕などもダニにとって住みやすい環境です。 定期的に洗濯をして、ダニの餌となる汚れを洗い流し、清潔に保ちましょう。 特に、汗が出やすくダニが発生しやすい夏場は、こまめに洗濯を行うことをおすすめします。 また、ほこりの中には、髪の毛やペットの毛といったダニの好物が含まれています。 ソファの隙間やベッドの下など、普段目につかない場所にはダニの棲み処となるほこりが溜まっている可能性が。 定期的に清潔なぞうきんなどで拭いて、きれいな状態にしてくださいね。 ダニを寄せ付けないアイテムを使う 市販の防ダニグッズを使って、ダニを寄せつけないという方法もあります。 ソファやぬいぐるみなど、特定の場所でダニの発生を防ぎたい場合には、吹きかけるタイプの防ダニスプレーがおすすめ。 クローゼットなどには、設置タイプの防ダニグッズも人気です。 子供やペットがいる家庭では、天然成分由来の肌に優しい防ダニグッズを使用すると安心です。 ただし、殺虫効果がない防ダニグッズを使う場合、逃げたダニは別の場所へ移動することになります。 防ダニグッズを使用する場合も、しっかりと家の中を掃除して清潔に保つことが重要ですね。 ダニが好む環境を作らない ダニは高温多湿の場所を好むので、なるべく湿度を高くしないように心がけましょう。 湿気を抑えることは、カビ対策にも効果的です。 畳のある部屋や観葉植物の近くで加湿器を使用すると、湿度が一気に上がってしまいます。 洗濯物の室内干しも、控えるほうがよいでしょう。 ソファやカーペットなどが洗濯物の湿気を吸い取り、部屋中にダニが好む環境を作ってしまうことになります。 梅雨の時期などは、エアコンの除湿機能を使って湿気対策を行うこともおすすめ。 晴れた日には窓を開け、空気を入れ替えて室内の湿気を追い出しましょう。 【ダニ対策】発生した際の駆除方法 ダニが発生した場合には、できる限り早い段階で駆除することが大切です。 適切な対策を行えばダニの発生を抑制できるので、焦らずにできることから始めてくださいね。 ダニに刺された、アレルギー症状が出たなどの場合は、医療機関への受診や市販薬の使用を検討しましょう。 また、家庭でうまくいかない際には、ハウスクリーニングや害虫駆除のプロに頼むという方法もありますよ。 ここでは、ダニの駆除方法を3つ紹介するので、ダニが発生して困った際に試してくださいね。 掃除機をかける 掃除機をかけることは、手軽にできるダニの駆除方法の1つ。 生きたダニはしっかりと繊維にしがみつくので掃除機では吸い込めないものの、ダニの死骸やフンを駆除する際に効果的です。 掃除機はゆっくりと動かし、長い時間をかけてダニを吸い上げるようにすることがポイント。 ダニは暗い場所を好むため、一度部屋を暗くして、ダニが家具の表面に出てきたところで掃除機をかけるというテクニックもありますよ。 布団に掃除機をかける際には、布団クリーナーや布団用の掃除機ノズルを使用するとよいでしょう。 シングルサイズの布団で、片面20~40秒程度を目安に掃除機をかけてくださいね。 ダニ駆除用の燻煙剤やスプレーなどを使う 市販のダニ退治グッズを使って、効率的にダニを駆除しましょう。 下記に、ダニ駆除用の商品の特徴をまとめるので、参考にしてくださいね。 ダニ用燻煙剤殺虫成分のある煙を焚くことで、見えない場所まで、ほとんどすべてのダニを退治できる。使用前には家電をカバーしたり、家具を移動させたりといった事前準備が必要。 ダニ駆除スプレー即効性があるスプレータイプの殺虫剤。ソファやマットレスなど、洗いにくいものに吹きつけると、中に潜むダニを駆除できる。スプレーをした後は、掃除機でダニの死骸を吸引するとより効果的。 ダニ取りシート敷いておくと、粘着部分でダニを捕まえるというアイテム。殺虫成分を含まない商品も多く、赤ちゃんがいる家庭や肌が弱い人におすすめ。 ダニを駆除したい範囲や、安全性なども考慮し、適切なアイテムを選びましょう。 布団やクッションは内部まで高温で乾燥させる ダニは熱と乾燥に弱く、60度以上の熱で一瞬で死滅するといわれています。 洗濯しにくい布団や毛布、クッションなどは、乾燥器を使ってダニを駆除しましょう! 家庭用の衣類乾燥機やコインランドリーの乾燥機の多くは55度以上になるので、30〜1時間程度、乾燥させましょう。 布団乾燥機には、ダニ退治モードが搭載されているものもあるので活用してくださいね。 ダニ対策としては、3か月に1回程度、乾燥させることがおすすめです。 いずれの場合も、乾燥させた後はしっかりと掃除機をかけて、ダニの死骸やフンを吸い取ることを忘れずに。 まとめ ダニは人を刺すことがあり、アレルギーの原因にもなります。 ダニは高温多湿の場所を好み、1年を通して室内に生息するので、季節を問わずダニ対策を行うことが大切です。 まずは、洗濯や掃除をこまめに行い、ダニよけスプレーなどを使って、ダニが好まない環境を作りましょう。 ダニが発生した際には、燻煙剤や殺虫スプレーを使って退治することがおすすめ。 布団などは乾燥機にかけると、中に潜むダニを駆除することができます。 最後にダニの死骸を掃除機で吸い上げて、清潔な状態にしてくださいね! [文・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
目に見えず、被害を実感しにくいダニ。
しかし、ダニは家の中に数百万~数億匹も潜むといわれており、くしゃみや咳を引き起こすハウスダストの原因にもなります。
アレルギー体質の人はもちろん、ダニが好む環境を作りやすい子供の周りにも、ダニ対策は欠かせません。
当記事では、ダニによる人体への害と生態を踏まえた上で、予防方法と駆除方法を詳しく解説します!
ダニ被害に悩まされる前にしっかりと対策を行い、快適な生活を送りましょう!
ダニ対策が必要な理由|人体に及ぼす悪影響は?
ダニが人を刺すことは珍しくありません。
主に、お腹や太ももなどの柔らかい場所が刺されやすく、1~2日ほど経つと激しいかゆみを伴って赤く腫れ上がります。
炎症は1週間ほど続くこともあり、時には感染症の原因となる恐れも。
また、ダニアレルギーによる被害も深刻です。
ダニアレルギーの具体的な症状には、鼻水、鼻づまり、息苦しさや目のかゆみなどがあります。
ダニアレルギーのアレルゲンは、生体よりも死骸やフンにより多く含まれているといわれており、繁殖期の夏はもちろん、ダニの死骸が増える秋〜冬にも注意が必要です。
知っておきたいダニの生態
ダニ対策のためには、まずダニの生態を知っておくことが大切です。
室内でよく見られるダニの種類は、ヒョウヒダニ(チリダニ)、コナダニ、ツメダニ、イエダニの4種類。
これらの室内に潜むダニの生態を、下記にまとめます。
寝具や家具に発生するヒョウヒダニは、屋内で見られるダニのうち約8割を占めており、アレルギーの原因にもなる種類です。
現在は暖房器具の発達などにより、冬場でもダニが生息しやすい環境であるため、年中を通してダニ対策を行う必要があるでしょう。
なお、高熱や発疹などの被害でよく話題となるマダニは、野外に生息する種類です。
ペットやアウトドア後の衣類などに付着して持ち帰るケースを除き、室内でマダニを見かけることは滅多にありません。
【ダニ対策】ダニの発生を防ぐ方法
ダニ対策の第一歩として、ダニが発生しにくい環境を作りましょう。
環境を整えなければダニは繁殖を続け、駆除してもすぐに発生してしまいます。
ここでは、ダニの発生を防ぐ方法を3つ紹介します。
気軽にできる方法ばかりなので、ぜひダニ予防に取り組んでくださいね。
掃除や洗濯をこまめに行う
ダニは、人の汗や皮脂、髪の毛などを餌にしてどんどん繁殖します。
衣服はもちろん、シーツや枕などもダニにとって住みやすい環境です。
定期的に洗濯をして、ダニの餌となる汚れを洗い流し、清潔に保ちましょう。
特に、汗が出やすくダニが発生しやすい夏場は、こまめに洗濯を行うことをおすすめします。
また、ほこりの中には、髪の毛やペットの毛といったダニの好物が含まれています。
ソファの隙間やベッドの下など、普段目につかない場所にはダニの棲み処となるほこりが溜まっている可能性が。
定期的に清潔なぞうきんなどで拭いて、きれいな状態にしてくださいね。
ダニを寄せ付けないアイテムを使う
市販の防ダニグッズを使って、ダニを寄せつけないという方法もあります。
ソファやぬいぐるみなど、特定の場所でダニの発生を防ぎたい場合には、吹きかけるタイプの防ダニスプレーがおすすめ。
クローゼットなどには、設置タイプの防ダニグッズも人気です。
子供やペットがいる家庭では、天然成分由来の肌に優しい防ダニグッズを使用すると安心です。
ただし、殺虫効果がない防ダニグッズを使う場合、逃げたダニは別の場所へ移動することになります。
防ダニグッズを使用する場合も、しっかりと家の中を掃除して清潔に保つことが重要ですね。
ダニが好む環境を作らない
ダニは高温多湿の場所を好むので、なるべく湿度を高くしないように心がけましょう。
湿気を抑えることは、カビ対策にも効果的です。
畳のある部屋や観葉植物の近くで加湿器を使用すると、湿度が一気に上がってしまいます。
洗濯物の室内干しも、控えるほうがよいでしょう。
ソファやカーペットなどが洗濯物の湿気を吸い取り、部屋中にダニが好む環境を作ってしまうことになります。
梅雨の時期などは、エアコンの除湿機能を使って湿気対策を行うこともおすすめ。
晴れた日には窓を開け、空気を入れ替えて室内の湿気を追い出しましょう。
【ダニ対策】発生した際の駆除方法
ダニが発生した場合には、できる限り早い段階で駆除することが大切です。
適切な対策を行えばダニの発生を抑制できるので、焦らずにできることから始めてくださいね。
ダニに刺された、アレルギー症状が出たなどの場合は、医療機関への受診や市販薬の使用を検討しましょう。
また、家庭でうまくいかない際には、ハウスクリーニングや害虫駆除のプロに頼むという方法もありますよ。
ここでは、ダニの駆除方法を3つ紹介するので、ダニが発生して困った際に試してくださいね。
掃除機をかける
掃除機をかけることは、手軽にできるダニの駆除方法の1つ。
生きたダニはしっかりと繊維にしがみつくので掃除機では吸い込めないものの、ダニの死骸やフンを駆除する際に効果的です。
掃除機はゆっくりと動かし、長い時間をかけてダニを吸い上げるようにすることがポイント。
ダニは暗い場所を好むため、一度部屋を暗くして、ダニが家具の表面に出てきたところで掃除機をかけるというテクニックもありますよ。
布団に掃除機をかける際には、布団クリーナーや布団用の掃除機ノズルを使用するとよいでしょう。
シングルサイズの布団で、片面20~40秒程度を目安に掃除機をかけてくださいね。
ダニ駆除用の燻煙剤やスプレーなどを使う
市販のダニ退治グッズを使って、効率的にダニを駆除しましょう。
下記に、ダニ駆除用の商品の特徴をまとめるので、参考にしてくださいね。
ダニを駆除したい範囲や、安全性なども考慮し、適切なアイテムを選びましょう。
布団やクッションは内部まで高温で乾燥させる
ダニは熱と乾燥に弱く、60度以上の熱で一瞬で死滅するといわれています。
洗濯しにくい布団や毛布、クッションなどは、乾燥器を使ってダニを駆除しましょう!
家庭用の衣類乾燥機やコインランドリーの乾燥機の多くは55度以上になるので、30〜1時間程度、乾燥させましょう。
布団乾燥機には、ダニ退治モードが搭載されているものもあるので活用してくださいね。
ダニ対策としては、3か月に1回程度、乾燥させることがおすすめです。
いずれの場合も、乾燥させた後はしっかりと掃除機をかけて、ダニの死骸やフンを吸い取ることを忘れずに。
まとめ
ダニは人を刺すことがあり、アレルギーの原因にもなります。
ダニは高温多湿の場所を好み、1年を通して室内に生息するので、季節を問わずダニ対策を行うことが大切です。
まずは、洗濯や掃除をこまめに行い、ダニよけスプレーなどを使って、ダニが好まない環境を作りましょう。
ダニが発生した際には、燻煙剤や殺虫スプレーを使って退治することがおすすめ。
布団などは乾燥機にかけると、中に潜むダニを駆除することができます。
最後にダニの死骸を掃除機で吸い上げて、清潔な状態にしてくださいね!
[文・構成/grape編集部]